ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1065話「6人のベガパンク」 それぞれの役割

 1065話の感想です。

 今回はカラー扉絵。ウタを中心にREDの最終決戦でコンビネーションをそれぞれ決めたメンバーが立ち並びます。ギア5のルフィとシャンクスの色がまたウタをイメージできるんだ…。ジャンプの表紙もルフィとウタの元気いっぱいな様子が見られます。

第1064話「エッグヘッド研究層(ラボフェーズ)」 科学も人脈も - ワンピース航海記録

 ハートの海賊団と黒ひげ海賊団が激突する一方で、麦わらの一味はリリスに案内されてエッグヘッドのラボフェーズに足を踏み入れます。そして奥ではシャカがドラゴンと話しており…。

研究所では…

 冒頭、留守番のゾロとブルックはティータイム。ゾロとしてはやはり政府の島ということで信用できず、ブルックもそんな彼の意図を組んだようです。

 そして船に残っているのは、彼らだけじゃありません。カリブーもいました。どうやらワノ国を脱出できれば、どこで降ろしてもいいということでしたが、さすがに政府の島は…。

「ウチの船長が世話になったな ありがとう降りろ」

 そしてゾロの容赦の無さよ…(笑)

 さて場面はラボにチェンジ。エスカレーターに一味は興奮状態です。島のエネルギーは火で賄っているようです。そんな会話の中でも、太陽を作りたいなどぶっ飛んだ発想が垣間見えます。

 するとリリスは誰かからの通信を受けて、扉の中に入っていきます。一見すると頑丈そうな鉄の扉でしたが、なんとすり抜けるように入れました。しかし通ると鉄の扉に…不思議だ…。

 気づくと、リリスの姿を見失い、代わりに“想(エジソン)”と名乗る人物のアナウンスが流れます。声に従って進んでいくと、一行はひとりの人物に出会います。見た目はジンベエそっくりですが、今よりもずっと若く子供のようです。しかしその割にはサイズは本物並みに大きく、肌は浅黒く翼まであります。さらには背中が燃えており…。

 いろいろ予想を立てますが、嫌な予感がする一行。この見た目そっくりのクローン技術、ベガパンク関連となれば考えられるのは…

「パシフィスタ!!!」

 フランキーの予想が的中した瞬間、セラフィムジンベエの手からレーザービームが発射!

VSセラフィム

 やはり政府の島ということですぐに反撃の準備をしますが、ナミとしては相手が子供というだけで手が出しづらい状況。

 そんな彼女にセラフィムはなんと地面に潜り、泳いで接近していきます。おいおい、この能力はフランキー並みに読者も知っているぞ…!

 そして地面から出てきたセラフィムはナミの首根っこをつかみ、力を入れていきますが…

「よし“死刑”!!!たとえお前が!!!ジンベエであっても!!!」

 真っ先にキレたのはサンジ!無抵抗のレディに容赦ない相手に手加減する理由はありません。ということで、痛烈な炎の蹴りでセラフィムを蹴り飛ばします。

「“右に同じ”よ!!今のは許さない」

 さらに勝るとも劣らない怒りを露わにロビンが“巨人咲き”を発動。“海竜花”で追撃を図ります。

 だが相手も海軍の新兵器。再び潜り攻撃を避けると、どこからともなく出した水で魚人空手を狙います。

 今度はウソップが”ドクロ爆発草”で攻撃します。これまたいつの間にか泳ぎで回避すると、ウソップの後ろに付き彼につかみかかります。フランキーが“ラディカルビーム”で狙いますが…

『受けるな“Sーシャーク”!!』

集合ベガパンク

 突然のアナウンスに従い、セラフィムは回避!この光景を映像で見ていたのはラグビーボールのようなヘルメットが印象的な小柄な人物。彼こそがベガパンク“想(エジソン)”で、ビームを使ったフランキーに驚いていました。もっともレーザービームの実験は後々考えていたようですが。

 そんな彼と一緒にリリスもとんでもない悪態をつきながら見ていました。するとエジソンが新しい発明を思いつき、その場の記録をロボコンのような見た目のロボットに任せます。そんな彼もベガパンク。“知(ピタゴラス)”も了承して、戦闘データを取っていきます。

 別室でエジソンが片っ端から大量の案を紙に記録していきますが、まるで時間が足りません。ということで、代わりに飯を食べて欲しいと依頼しますが…。

 それに応えるように、のんびりとした雰囲気のそばかす美女が大量のご飯を食べていきます。さらに戦闘データを記録していく、ピタゴラスも代わりにトイレに行ってほしいという依頼に少女は応えていきます。

「「「すっきり!!」」」

 少女、エジソンピタゴラスが言い切ると、少女はそのまま大きなベッドで爆睡。そう彼女こそ、ベガパンク“欲(ヨーク)”だったのです。さらに腹ごなしに下ではアトラスも暴れている真っ最中です。

 さらにセラフィムに待ったをかけて、他の3人にもけん制したヘルメットで顔を隠した長身の人物が登場。

「君たちが麦わらの一味か…」

 現れた人物こそ、最後のベガパンクである“正(シャカ)”でした。ストップこそかけた彼ですが海賊は信用できないようで、彼らが履いている靴の磁力を操り動きを封じます。

 とはいえ、本気で争うつもりも無いようで彼はこの島が未来に見えるかを問います。これにはフランキーも諸手を上げて肯定。あらゆる発明、町並みなど見たこともない技術が大量にあるのだから当然の意見ですが…

「ここは「過去」だ…!!」

 その頃、ルフィ達はリリスが操っていたベガフォース1に似た形をしたロボットを発見します。しかしその見た目は非常に劣化していました。

 シャカ曰く、エッグヘッドのような高い技術を持つ王国が存在したのだとか。

「“900年前に実在してた”と言ったら…信じられるか?」

かつて存在した王国は

 最後の言葉にぞわりとした今回の話。

 500年先と言われている彼の科学力にも匹敵する技術を持った国が900年前…つまり空白の100年に存在していたというのです。ワンピースの物語の根幹のひとつでもある空白の100年と、かつて世界政府に敗れたと言われる謎の王国…ここでその言及が来たのには昂りを感じます。

 そして同時に納得しました。ベガパンクが政府に狙われる本当の意味は、この国の真実を察しているからなんでしょうね。もしかしたらすでにもろもろ真相までたどり着いているのかも…。ドラゴンなんて目じゃありませんわ!クローバー博士の理論を前提にするのであれば、政府は王国の存在そのものを危惧したようですから是が非でも止めにかかるでしょう。

 それにしても超技術を持った古代の王国…ラピュタを想起しない人はいないでしょう。声も田中真弓さんがいるしな!

 冗談はさておき、今回のメインとなったのはベガパンク。残りの3人に加え、リーダー格であるシャカも登場です。シャカのデザインはまんまダフトパンクですね。ヘルメットの中身が気になるところです。

 さらに6人はもろもろ、役割があることも判明。発案をエジソン、実験のデータなどをソクラテス、食事や睡眠などの生理的欲求をヨーク、運動や発散をアトラス、精神面をシャカとリリスに分けているというところでしょう。なるほど、アトラスが暴れるのが仕事と言っていたのはこういうことか。

 ところで感覚を共有しているのであれば、ひとりがやられたら全滅しかねないような…いやその辺りはさすがに対策を取っていると思いたい。でもシャカは死期を悟っていたしな…。そもそも本体はどこに?

 そんな彼らが開発したセラフィムジンベエもお披露目。やはり政府に関連した有名海賊の因子は持っていると考えてよさそうです。しかも悪魔の実の能力まで備えていました。その能力はなんとドンキホーテファミリーのセニョール・ピンクによるスイスイの実!地上でも泳げる力があるのは、ジンベエにはまさに鬼に金棒な能力でしょう。

 これセニョールが殺されたのも考えられますが、むしろこれまでの過程からベガパンクは悪魔の実の能力の複製に成功した方が確率は高い気がします。セニョールだって捕まっているから、血統因子は手に入れられるでしょうし。思い返すと、カイドウの能力を失敗作と結論付けたのは、ゾオン系なのに意思が宿らなかったとかありそうだな…。

 ところで何気にこのセラフィム04なんですよね。現状ハンコックとミホークもあるから、もう一人いるはず…。

 そして恐ろしかったのは、エジソンのまだ子供発言。それってつまりまだ伸びしろがあるということじゃないでしょうか?あれよりもさらに強くなるとか…本気か?今更ですが、ゾロが一緒に来てくれればキングの件でなにか気づいたかもしれなかったな。その場合は迷わないようにするのが大変でしょうが!

 個人的に私の今回の注目はロビンのぶちギレ表情。あんな表情、空島の遺跡を壊された時でもしなかったのに…。サンジ張りに怒った表情は珍しく感じましたね。2人ともナミさん大好きか…だろうな!

 そういえば映画が180億いきましたね。記念イラストは号泣ゴードンさんでした。本当にもう…この人大好きなんだよな…(涙)

 本編も映画もフルスロットルなことを実感しつつ、また次回!

第1066話「オハラの意志」 過去を無きものにしない! - ワンピース航海記録