ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1092話「暴君くま聖地暴走事件」 大将の心労

 1092話の感想です。

 扉絵リクエストは「巨大コバンザメになつかれてのしかかられてるジンベエ」です。いやまあ、ジンベエは親分ですからコバンザメの気持ちもわかりますがね…。

第1091話「戦桃丸」 対決するのは親友 - ワンピース航海記録

 ついにエッグヘッドに潜入した黄猿は戦桃丸と戦闘!かつては戦い方を教えた親友の仲ですが、それでも実力的に黄猿が勝利。内心何とも言えない状況で彼は研究層へと向かいますが、そこでルフィが対峙して…。

暴走パシフィスタを止める男

 冒頭は昨日にマリージョアで起こった事件からスタートします。戻ってきたくまはどこかへ向かおうとしており、捕えようとした兵士たちを片っ端からなぎ倒していきます。必殺の“熊の衝撃”まで使い、兵士を吹き飛ばしますが…

「何しとんじゃあ…!!先日の革命軍に続き…歴史的な破壊事件じゃぞ…くま」

 ここで対峙するのは元帥サカズキ。怒れる天竜人が彼にくまの処刑を求めて怒号を飛ばしますが、当の本人は冷静にくまを見ます。すでに自我が無いはずの存在。それなのに制御できず、どこかへと向かおうとするなら容赦しません。

 白ひげの顔をも焼いた“冥狗”を放ちます。くまは寸前で直撃を避けると、流血しつつも再び逃亡開始!サカズキも容赦なくマグマで手傷を追わせますが、ニキュニキュの高速移動で彼はその場から消え去りました。

 そんなサカズキが思い出すのは2年前にボニーを捕まえた際の会話。その際の彼女の表情をハッキリと覚えていたのです。

「どこ行くんじゃ…意志も…心も…全て失った“人形”がよ…!!」

仕事だから…

 場面は変わってエッグヘッド。パシフィスタのコントロールを奪った海軍が海獣兵器を倒していき、上陸していきます。

 そして研究層ではルフィと黄猿が一騎打ち!スネイクマンとなったルフィの連撃を黄猿はいなしていきます。油断ならない戦いに黄猿もルフィが四皇であることを実感します。ゆえにベガパンクに味方することが疑問ですが、ルフィからすれば黄猿がベガパンクを殺したがっている方が納得いきません。

「殺してェわけねェでしょうが…!!」

 ベガパンクとは長年の付き合い、親友といっても過言ではありません。そんな相手を自分の意志で殺したいと思うわけがありません。

 ここで黄猿は一気に距離を取ります。距離が取れれば助走ができる、光の速度で加速すればその威力はすさまじいことになります。そのまま猛スピードでルフィに迫ると、痛烈な蹴りを放ちます。吹っ飛んだルフィはベガフォース1を突き破って吹っ飛んでいきました。ベガフォース1がベガパンク渾身の発明であることを知る黄猿は、またもや何とも言えない表情に…。

すぐ後ろに

 さてベガフォース1からなんとか退避したリリス、フランキー、ボニーの前に黄猿が登場。ボニーは“跡死突き”で攻撃しますが、これをあっさりと回避した黄猿はそのまま脚で吹き飛ばし研究層の防衛システムによるレーザービームで吹き飛ばさせます。

 もはや止まることの無い黄猿ですが、気がつけばフランキーたちの前から消え去ってました。狙いは当然…

 さて司令室ではベガパンクたちの頑張りによってコードの解読に成功しました。あとはベガフォース1でサニー号さえ持ってくればいいのですが…。

「わっしだってキツイ任務…!!長引かせたくない…」

 いつの間にか彼らの目の前には黄猿が!哀愁この上ない雰囲気でいよいよ手を下そうとしますが…。

「あ~熱かった」

 笑い声と共に今度は黄猿が掴まれる羽目に!ギア5のルフィが巨大化して復帰してきました。研究層で騒ぎが大きくなる一方、スクラップ場では例の巨大ロボットの目に光がともり…。

海兵も苦労する

 旧三大将であったサカズキとボルサリーノが印象的であった今回の話。電子版では昨日から読めましたね。

 前半はマリージョアにて、サカズキとくまの対決。外野の天竜人を完全無視してくまと戦う彼はとても印象的でしたね。意志の無いくまに対しての問いかけやボニーとの会話を思い出すなど、どこか物憂げな印象を受けました。もしかして彼ってくまと何かしらの因縁があるのでしょうか?

 それにしてもくまはどこに向かっているのでしょうか。もっともマリージョアで無いならば、繋がり深い場所として考えられるのはエッグヘッドでしょうが…だとしたらさらに混乱の状況になりそうです。

 後半からは黄猿がベガパンクを狙うために動きます。もうここ最近ずっと言い続けていますが、この人の曇りっぷりが半端ないです。今回もルフィの問いかけに反応する場面とか、ベガフォース1を破壊した際の場面とか…ずっとため息をつきたくなるような心情でしょうね。

 戦いにおいても四皇となったルフィを相手に普通に渡り合えてましたね。もっともルフィも黄猿相手にまったく引かずにやりあえていたので、今更ながら互いのレベルの高さを思い知らされます。ここからギア5のルフィを相手に黄猿がどう立ち回るのかも見ものです。

 そしてラストは謎の巨大ロボットが起動し始めました。ベガフォース1が破壊された今、このロボットで脱出する可能性が高いですが、これはいったい何がきっかけで動いたのでしょうね。考えられるのはコマにも入っていた解放のドラムの音、つまりギア5状態のルフィが鍵でしょうか。ただそうなるとルッチの時はどうだったのか、200年前は何が原因で動いたのかと疑問は尽きませんが。

 個人的に今回の見どころはやはり黄猿の反応でしょう。加えてサカズキも今回は意味ありげな雰囲気を見ると…旧三大将は精神的にキツイ状況に置かれないといけないノルマでもあるのかと思わされます。

 強敵であった大将も大変だと思いつつ、また次回!

第1093話「ルフィVS黄猿」 テクニカルな攻防 - ワンピース航海記録