ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1109話「阻止」 本腰入れて止めに来る

 1109話の感想です。

 今週から短期集中表紙連載26弾スタート。「沈む鬼ヶ島」です。この感じだと百獣海賊団の残党…キングとクイーンはやられたので、ジャックや飛び六胞でしょうか。でもマグマに落ちたカイドウとかもいるしな…。

第1108話「応答せよ、世界」 暴露まで秒読み - ワンピース航海記録

 パシフィスタの威権を取り戻すために、海軍中将たちはボニーに狙いをつけますが、それを巨兵海賊団が阻止。一方でルフィとサンジは巨大化したサターンの猛攻に加え、一瞬の隙をつかれ黄猿のレーザービームでベガパンクが撃ち抜かれることに。彼をサンジに任せ、ルフィは強大な2人を相手にする中、ベガパンクの通信が世界に響き…

まずは準備を

 いきなり始まったベガパンクの謎通信映像。話し始めようとすると、シャカが待ったをかけました。いきなり話し始めても混乱するだけだし、この情報に手が加えられる可能性も危惧されます。

 この通信に海兵たちも驚きますが、どうもこれは海軍の支部を通じて全世界に強制的に発信している様子。おかげで切ることもできません。

 ただこうなると音声だけの電伝虫もあるので、受信などはバラバラ。そこで受信準備時間を10分と定めます。

 これには頭を押さえられているサターン聖も、危機感を抱いている様子。というか、意識あったんだ…。彼はテレパシーのような方法で、他の五老星にも連絡を取ります。一行はベガパンクの死で発動する通信であることを看破しました。このまま何を言うかわからない状況ですが、考えられる発信源はエッグヘッドの研究層…。

 そうこうしているうちに、通信は全世界に響き渡ります。ドレスローザではさっそく映像の準備をしており、レベッカやレオたちも気がかりな様子。東の海のフーシャ村は、映像電伝虫が無いので音声のまま続行。ウォーターセブンでは夜中にもかかわらず、アイスバーグの現秘書アリーチェがてきぱきと準備を終わらせていました。

 そしてこんなおいしいネタを逃すわけが無いとしているのはモルガンズ。一緒にいるビビはルフィの安否を気にかけますが、後ろの時計の時間で記録映像であることを彼は看破します。その他、各地で放映されていき、革命軍本部のカマバッカ王国でも放送中。いよいよ世界規模の状況です。

怒涛の攻め

「お前あんなに殴ったのに効かねェな~~~!!!」

 一方で戦闘中のルフィですが、取り押さえている状況でも油断できないのがサターン聖と黄猿。片や例によって謎の念動力、片や目からレーザービームと身動きが取れなくても攻撃していきます。

 しかしルフィもだてに四皇ではありません。素早く倒れて回避すると、その腕力で強引に持ったまま2人を後ろへと引きます。そのまま左右の手の平を大きく叩き合わせる“ゴムゴムの白い万力(シンバル)”がさく裂!あまりの破壊力に辺りには衝撃が発生し、喰らった2人はペラペラです。トムとジェリーで見るやつ!

 さらにピザの生地を回すがごとく、平たくなった2人を指で回していき円盤のように投げました。倒せないならふっ飛ばせばいいじゃない。

 これで黄猿は軍艦に激突!息も切らし、すっかりダウン状態です。

 しかしサターン聖はその回転を利用して、円盤のように動きながら戻ってくると、そのまま脚の刺突の連打!一筋縄ではいきません。

 ルフィに攻撃を避けられつつも、彼の頭には再び他の五老星の声が響きます。とにかく残りの10分足らずで、ベガパンクに余計なことを言わせるわけにいきません。そこで彼が取った行動とは…

「呼ぶぞ」

(ああ)

 おぞましい応答と共にサターン聖の周辺に魔法陣が4つも展開!それぞれ黒い煙を放っているということは…!

来ないで

 またもや戦況が覆されそうな布石が打たれた今回の話。

 ラストの描写からすると、おそらく他の五老星もエッグヘッドに呼ぶ気でしょう。あのやり取りを見る限り、誰か一人でもその場にいれば他のメンバーも呼ぶことができるのでしょうか。謎テレパシーも使えることがわかりましたし、やっぱり人間じゃなくてえ悪魔そのものじゃないでしょうか。もうイム様が彼らを創造したとか言っても納得できそうです。

 地味に驚いたのはサターン聖の対応力。あの理不尽なルフィの攻撃に対して、飛ばされた反動を利用して攻撃に転じました。カートゥーン描写の理不尽な攻撃方法はカイドウですら苦戦させましたが…サターン聖はなんかニカの戦い方を理解しているような印象です。…昔、戦ったとか?

 一方で黄猿はシンバルからのピザ投げになすすべもなくダウン。もう心身ともにボロボロなんだから、そのまま寝ていて…。充分、彼は頑張りましたよ…。

 大将でこれだからこそ、サターン聖の異様さが際立ちますね。これと同クラスがここから4人も増えるわけですが…まさか全員で研究層の破壊を狙う気でしょうか。まあ、バリアはありますが、彼らの会話だと破壊できるくらいの攻撃力持ってそうな印象ですし、ルフィはサターン聖かもう一人くらいの加勢で足止めできそうですし…これはゾロ、サンジ、ジンベエやドリー&ブロギーの奮闘に期待するしかないですね。

 というか、ルフィもよくひとりでサターン聖と黄猿を相手にできますよね。ギア5がいかに滅茶苦茶な能力だって知っていても、彼らの恐ろしさを知っていると…改めて彼が四皇として君臨していることを実感させられます。今回披露した白い万力とか、ギャグ調ですけどあれは人にやっていい技じゃないよ…。

 今回はこの戦闘がなかなかぞわっとした上に、搭乗した多くのキャラたちも戸惑いや緊張、ひっ迫した雰囲気があってなかなか落ち着きません。それゆえに映像内でちょっとした面白会話を繰り広げているベガパンクたちにクスッとしました。コーヒー飲めないの下りが好きですね。ただ本体もシャカもピタゴラスも死んでいる…。いやまだ本体は分かりませんけど。

 世界に伝える衝撃の真実はもうちょっと伸ばされそうですが、かなりの爆弾が期待できそうですね。代わりに五老星全員登場で盛り上げてもらいましょう。久しぶりの扉絵連載もありますしね!

 ところで今日は最新刊の発売日。ちょっと忙しいので、今週のどこかでレビューは投稿したいと思います。そもそもまだ読んでいない…。

 3月の忙しさでベガパンクの猫の手も借りたい気持ちに同意しつつ、また次回!来週は休載です。尾田先生も休みましょう。

第1110話「降星」 百鬼夜行だわ! - ワンピース航海記録