ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1111話「太陽の盾」 無法の対決

 1111話の感想です。

 今回はカラー扉絵。麦わらの一味、ボニー、くま、ベガパンクが浮かぶクラゲに乗ってポテトを頬張っています。一味に加えてボニーたちもこういった和やかな光景に混じれるのは…なんかいいですねぇ…。

 またジャンプの表紙もワンピース。ルフィ、ゾロ、サンジが立ち並びバッチリ決め込んでいます。なんか久しぶりに海賊らしい衣装を見た気がします。

第1110話「降星」 百鬼夜行だわ! - ワンピース航海記録

 サターン聖によって他の五老星もエッグヘッドに上陸。それぞれが伝説の怪物となり暴れていく中、ルフィを助けにドリー&ブロギーが参戦します。

情報収集

 冒頭、以津真天となったマーズ聖が研究層のバリアを破って侵入。その巨大な姿と覇気にジンベエも事の深刻さを改めて実感します。急いでゾロを回収しようとしますが、彼の方はまだ勝負はついていないと思っているようです。

 というのも、大技を食らいながらもルッチはいまだに倒れていませんでした。タフだな、おい!

 彼は野獣のような鳴き声を出すとふらつきながらも戦いを続行しようとしますが、これ以上の時間ロスは一味もしたくありません。ジンベエはゾロを抱えると”五千枚瓦手刀”の衝撃で雲を目くらましに使い、その隙に離脱しました。

 苦しそうな息遣いで獣人形態を解除したルッチですが…

「ヨークはどこだ」

 そこにマーズ聖が到着し、彼に問いかけます。いきなり現れた怪鳥に驚愕しますが、ルッチはすぐにヨークの居場所を話します。さらに先ほど離脱したのがゾロとジンベエであること、研究層で5人の一味と2人のサテライトが脱出準備をしていること、セラフィムと政府の役人がいること、残り放送時間まで6分であることを簡潔に説明します。キミ、よく五老星だって気づいたね…。

 必要な情報を受けたマーズ聖は行動に移ろうとしますが、ルッチが呼び止めました。相棒であるカクがまだ指令室に残っているので命は救ってほしいと願いますが…。

「難しいな…虫など踏もうとして踏むものではない…!!」

VS五老星

 一方でルフィはドリー&ブロギーとの再会を喜びます。彼も相変わらずの特徴的な笑い声をあげながら、彼の姿がエルバフに伝わる神の姿と同じだと言及しています。

 この援軍に渋い表情の五老星ですが、ルフィたちも敵に対しては同じようなこと。とにかく逃げることを優先させたいと伝えます。ドリーたちも道中にサンジと出会い、この島を離脱することは承知済み。バイキングらしい角笛で撤退の合図を出します。

 だがそれを見過ごすほど政府最高権力者も甘くありません。ここで動いたのは封豨となったウォーキュリー聖。なんと覇王色の覇気による咆哮で3人を怯ませました。意外な威嚇に、驚いたルフィは目やら傷やらが離れていきます。相変わらずのカートゥーン描写!

 ルフィが傷やらをシールのようにつけ戻したところで、ウォーキュリー聖が巨体に見合わない軽快な回転ジャンプ!牙を刃にして突っ込んできました!

 対するはドリー&ブロギー。自慢の腕力と盾によるガード“太陽の盾(スヴァリン)”でこれを防ぎます。

 ウォーキュリー聖からしても巨人族は因縁の相手らしく、誰を助けているのかわかっているのかと問います。

「あァ勿論!!」

「友達(ダチ)だ!!」

 “隔(スキールダ)”の掛け声と共に、ウォーキュリー聖を盾ではじき返す力技を披露!カッコいいよ、巨人族のトップクラス!

 だがこの隙に今度は牛鬼のサターン聖が攻撃。口をすぼめると毒の弾を連射してきます。

 今度はルフィが近くのヤシの木を引っこ抜くと、それを噛んで形成し、どこからともなく出てきたペンキも使ってバットにしたてました。さらにヘルメットまで被ると、野球選手のごとく毒の弾を打ち返していきます。毒の弾はなぜか爆発!さすがに吹っ飛んだかとブロギーは笑いますが…

「不死身なんだ!!!」

 まさにルフィの言う通り、サターン聖とウォーキュリー聖、さらに先ほど切られたはずのピーター聖も黒い影となって復活しようとしています。

 ということで、下手に長期戦をしても意味なし!ルフィ、ドリー&ブロギーは撤退を始めます。研究層ではナミたちがサニー号を起こそうとし、マーズ聖はついにヨークを発見。下はボニーたちの行く手を3人の中将が阻み、軍艦では黄猿が心身ともにズタボロです。

 そんな中、海兵たちは北西に巨人族よりも大きな何かを発見。炎をものともしない何かは、かつてマリージョアに現れた巨大ロボットでした。

(スマナイ…ジョイボーイ)

ハチャメチャな攻防!

 入り乱れた状況に、無茶苦茶な戦闘が印象的であった今回の話。

 ルフィ、ドリー&ブロギーの3人組とウォーキュリー聖、サターン聖のタッグの戦いは互いに規模が大きい戦いでしたね。中でも目を引いたのはタイトルにもなっているドリー&ブロギーの剛腕。やはり巨体と鍛えぬいた実力は見事なものです。もう彼らのすごさが描写されるほど、マムが欲しがるのも納得の戦力ですよ。

 対する五老星はまさかの覇王色の覇気を乗せた咆哮を披露。これはウォーキュリー聖以外もできそうですよね。というか、下手したら覇王色の覇気クラスが5人か…作中でも一団体に覇王色の覇気を持っているのってせいぜい2人くらいなイメージでしたから、これは驚きですね。まあ、ロックス海賊団は例外というか…。

 そんな彼らの中でも群を抜いて、テクニカルな戦いを披露したのはルフィ。トムとジェリーで見たことあるようなカートゥーン描写で攻撃を無効化したり、はじき返します。ギャグ描写の攻撃を戦闘描写に活かすととんでもないことを改めて実感させられます。まあ、ルフィは昔ゲームで野球をやったことあるし…。

 またこの戦闘では気になる会話もありましたね。ざっと挙げると、ルフィの姿は巨人族が信仰する神の姿と同じであったこと、五老星が巨人族を因縁深き者としていたこと、さらにニカ状態のルフィを友達と呼ばれているうちに消そうとすること辺りですかね。どうも巨人族はかつて並々ならぬ因縁がありそうですね。考えてみれば巨人族と関係あるバッカニア族も、生まれながらの奴隷階級であり、しかも同じように太陽神を信仰しています。さらに政府がニカを存在すら許さない相手だとすると…やはりオハラがかつて解き明かした謎の王国と巨人族は関係ありそうですね。そもそも巨人族自体、なぜかDを持つ人物がいるしな…。

 これに大きく関わってきそうなのは、ついに動き出した巨大ロボット。なんと意思を持っており、ジョイボーイに謝罪をしています。一応、ジョイボーイはニカと関係しているのはゾウが示唆していましたが…。これってもしかしてかつてマリージョアに現れた時って近くにゴムゴムの実の能力者とかいたんですかね?

 それにしてもこのロボットは何を謝っているのでしょうか?正直、情報がまだ出そろっていないので予想もできないですね。そういえばジョイボーイも魚人島にて謝罪文を出していましたね。揃いも揃って、なにを謝っているのやら…。

 また前半はルッチの描写。諜報部員として必要な情報をきっちり伝えた上でダウンしました。前回、いいところないと書きましたが、ここまできっちり仕事をすれば十分ですよ。そして情の無い印象の彼がカクを相棒というのが…なんだかんだ一緒に頑張ってきたもんな。

 あと意外とマーズ聖の反応が印象的でしたね。なんかあの言い方だと、頭の片隅には置いておくよくらいの反応に見えます。なんか人間時の見た目的に一番穏やかなイメージがあるんですよね。もっともその直後に虫扱いですが、まあ天竜人はそういうとこあるし…。

 さて週を重ねるごとに戦況が凄まじくなる中、来週から3週間は休載となります。個人的に尾田先生はもっと気楽に休んでほしいのですが、連絡も無いと心配になるとちょっとしたメッセージは毎回ほしくなります。

 この期間に読み返しと考察も楽しみたいと思いつつ、また次回!

第1112話「ハードアスペクト」 誰も止まらない - ワンピース航海記録