ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1063話「たった1人の家族」 やはり能力者は恐ろしい…

 1063話の感想です。

 表紙連載は「プリンが攫われた!!」です。まさかのプリンが攫われる展開!クザンが黒ひげと関わっている可能性が高いことを踏まえると、3つ目族の覚醒が狙いでしょうか?そして悔しそうに凍らされているクラッカーがお労しい…。サンジ、なんとかしてくれ!

第1062話「科学の国の冒険」 多忙な天才のやり方 - ワンピース航海記録

 一味と海上で相対したのはベガパンク悪(リリス)と呼ばれる分身体のような存在。一方でルフィ達がエッグヘッドで会った大きな少女はベガパンク暴(アトラス)というこれまたベガパンクの別個体。そんな中、エッグヘッドにはルッチ率いるCP0がベガパンク殲滅の命令を受けて向かっており…。

彼を傷つけないで…

 無人調理器のおかげでルフィ達は大満足。元々のふっくら体系のジンベエ以外の3人も満足そうに膨れた腹で横になります。

「ほんじゃおれァ暴れるのが仕事だから!!」

 彼らの食いっぷりを見届けたアトラスは、なかなか物騒な言い方をしてホログラムの龍を殴りつけて去っていきます。ベガパンクにもこんな一面があるのか…。

 さて気づけば島にはいつの間にか人の姿が。変わった見た目ながらいかにも重そうな服を着用しています。するとルフィが適当に触った謎機械から似たようなデザインの服が。軽い上に夏でも大丈夫な涼しさです。

 ボニーたちもやってみると、様々なデザインの服が出てきます。どれも着心地抜群です。ジンベエは南国にいそうなおっちゃん感すごいですが(笑)

 さて準備も整っていく中、ボニーが別れようとしていると、ルフィの視界にはくまが歩いてくる姿が見えます。胸には「POLICE」の文字から警備兵的な存在でしょうか。

 ルフィは七武海のくまとしか思えないので逃げようとしますが、相手も簡単に見逃しません。猛烈な速度で接近してくると、口からレーザービームを放ちます。ちなみに罪状は無銭飲食と衣類窃盗なのだとか。だったらあの場で指摘しろよ、アトラス!

 さすがに無抵抗ではやられかねない相手に、ルフィもすぐに技のセットアップをしますが、それをボニーが顔面への蹴りで防ぎます。レーザービームに対して殴るくらいなら海賊らしい防衛ですが、ボニーは相手の見た目が自分の父と同じであることを明かします。ここで3人はボニーの話していた人物が、バーソロミュー・くまであることを知りました。

「お父さんを!!!傷つけないで!!!」

 たったひとりの家族の存在を涙ながらに訴えるボニー。その後ろには子どもを抱き上げる優し気な大男との思い出が…。もちろんパシフィスタは攻撃を止めずに…。

まさかの激突

 さて場面は変わって新世界のとある海域。猛烈な衝撃に潜水艦ポーラタンク号にも穴が開き、押されている状況です。逃げきれないと踏んだ人物は部下たちに指示を飛ばしますが…

「戦闘準備だ!!急げ!!」

 ローどうした、これぇ!?いつものローかと思いきや、美女となっていました。それどころか彼以外にも何人か女性になっています。実際、ローの可愛さに興奮したシャチとペンギンが互いに抱きつくと、片方が女体化していたのが移るかのようにもうひとりも女体化していきます。どうもこの力は伝染するようです。

 しかしマムとの戦いで、強烈な覇気が能力をも打ち破ることを知ったローは同じように覇気を使い、浮上とともに元の姿に戻りました。

 姿を戻して近くの島に上陸するハートの海賊団を見ていたのは、黒ひげ海賊団のドクQ。抗体を持った者がいれば解かれるこの女になる病気、それを行った張本人である彼には“シクシクの実”と注釈が…。

 さらに浮上を確認したヴァン・オーガがバージェスと共に上陸。彼の能力は“ワプワプの実”という瞬間移動を可能とし、さらに共に上陸したバージェスは“リキリキの実”による怪力で山を持ち上げます。能力者狩りによって身につけた強力な悪魔の実の能力、黒ひげ海賊団の古株たちはそれを存分に振るっておりました。

 山を投げつけてきますが、これをローは例によってオペオペの能力で切り裂いて事なきを得ます。

 さて彼らがいるということは当然いるのは、船長の黒ひげ。ドクQの愛馬で”ウマウマの実幻獣種モデルペガサス”となったストロンガーに乗って登場です。なんでもワノ国から出航した3つの海賊団、そのどれかと当たるように航路のひとつで待ち伏せていたのです。そんな彼の狙いは…

「カイドウは当然持ってただろ!!?お前らはいくつ揃えた!?全部貰うぞ“ロード歴史の本文(ポーネグリフ)”!!!」

「条件は同じだ 勝った方が総取りだな!!!」

新たな能力者たち

 またもやタイトルよりも衝撃的な後半が出ていた今回の話。

 まさかのハートの海賊団VS黒ひげ海賊団のマッチアップです。船長同士は割と拮抗した実力差な気もしますが、やはり船員の層の厚さが厳しい印象です。いや彼らの四皇海賊団との戦いを生き残ったし弱くはないと思うのですが、それを決定づけさせたのが今回の黒ひげ海賊団の能力披露でしょう。

 ラフィット以外の古株である3人プラス1匹が登場しましたが、まさかの全員能力者という衝撃の展開です。どこかで持ち主を殺したんだろうな…。

 ドクQは病気を蔓延させる“シクシクの実”の能力。作中では女になる病気という奇妙なものしか出てませんが、集団相手に伝染させることで一斉弱体化も狙えます。シクシクってなにかと思いましたが、sickですか。

 ヴァン・オーガは瞬間移動ができる“ワプワプの実”の能力。狙撃手の弱点でもある機動力を一発で補う能力は彼の役職的にも相性抜群です。今回のようにサポートもできる辺り、かなり強力な能力でしょう。

 そしてドレスローザ以来のバージェスは純粋な怪力が備わる“リキリキの実”の能力。これまた肉弾戦とパワーが自慢な彼をさらに強化していきました。絶対、メラメラよりはこっちの方がバージェス向きですよね。しかし頭が変な感じになっていますが…いったいドクQはどんな治療をしたのでしょうか?

 最後はまさかの能力者にされていたストロンガー。ペガサスの能力は、元々が馬である彼には勿体ないような気もしますが、貴重な幻獣種ですからここから強くなるとかも…。

 能力も全体的に役職や元々の得意分野に見合ったものを身につけており、今となっては彼らは四皇幹部に相応しい力を備えているでしょう。真面目に懸賞金が知りたいですね。これに援軍とかも来る可能性があるから、ちょっとハートの海賊団が勝てるビジョンが浮かびません。せめてロッキーポート事件の真相くらいは明かしてほしいものですが。

 真面目に彼らがここから離脱する可能性を考えると援軍くらいですが、ちょっと思いつきませんね。それこそ黒ひげと因縁があるシャンクスやウィーブルくらいでしょうか。

 黒ひげ海賊団といえば、扉絵ではプリンが攫われていました。よりによってクザン相手に食い下がれそうな能力のオーブンがジェルマ対応だったものな…。いやクラッカーが弱いわけじゃないんですよ。しかし復帰してすぐな上に、ショコラタウンに現れた人影がクザンともうひとりはいそうなことを思うと…。というか、これはコビーも併せて麦わらの一味との因縁が着々出来ているフラグでは?

 そしてタイトルにもなったボニーの件ですが、彼女の反応と回想のくまの様子を見るだけでその優しさが垣間見れますね。革命軍たちが優しいと評していたくまに偽りなしといったところです。しかし体格こそ大きいですが、まるで雰囲気が違いますね。彼が”暴君”の異名を持つ海賊になった経緯が本気で気になるところです。

 しかしボニーよ、相手はパシフィスタなんだからそこまでならなくてもいいじゃないですか。頂上戦争でも人格が完全に消えた父親と、それと全くそっくりな大量のロボットが海賊を殺したり、逆にやられたり…いや辛すぎるわ!泣かないでいられるか、これが!正直、彼女の「お父さん」呼びだけで心にくるものが…。

 思い返せばボニーに酷すぎない…?と思いつつ、また次回!

第1064話「エッグヘッド研究層(ラボフェーズ)」 科学も人脈も - ワンピース航海記録