ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1090話「黄猿」 光の男とガードの男

 1090話の感想です。

 扉絵リクエストは「黒猫とクロが静かに読書しているところ」です。組み合わせが様になっていますね。前回のカラー扉絵で見てテンション上がりましたが、またクロの新しい絵が見れるとは…。

第1089話「立てこもり事件」 電話の先でまさかの状況 - ワンピース航海記録

 謎の地震と海面上昇により世界が大きく震撼する中、エッグヘッドは海軍が完全包囲。そんな中、五老星にヨークからの連絡が入りもろもろ交渉を取り付けますが、なんと彼女はすでにルフィたちに敗北しており…

立てこもり事件の内情

「Dr.ベガパンクはおれ達が貰った!!!「欲」の命が惜しければ!!海岸の船を全部どけろ!!!」

 開口、ヨークを人質に海軍を退くことを条件にするルフィ。彼にしてはなかなか思い切ったことをしており、海兵たちは驚きます。何気にモルガンズも盗聴しているー!

 一方で五老星はこのまま通信を続けようとしますが、ロビンによって切られます。下手に会話を長引かせて、相手に内部の状況を知らせるわけにいきません。

 そんな中、サターン聖は優先事項を提示。必要なのはヨークの身柄、彼女の脳があるパンクレコード、そして前回話していたマザーフレイムを造るための融合炉の3つです。つまり最悪の事態が起こっても、これらは確保すること。

「人間の命など“虫”だと思え 減ってもすぐに繁殖する…!!」

 さすがは天竜人のトップクラスと思える発言ですわ…!

 さてヨークは泣きわめきながらも、自分を殺せば島ごとオハラのように滅びると訴えますが、今さらビビる一味ではありません。それどころか彼女の言動にナミが起こって叩く始末です。

 どうもこの部屋に皆が集まっているようで、ロビンとカクが重症、シャカとピタゴラスは死亡していますが、それ以外は食事を取ったり通信したりとそれぞれ行動しています。ルッチは状況を確認するように独り言を呟いていますが…。

 その頃、ウソップは地下にいる政府の役人たちと通信中。彼らはやっと食事にもありつけて、命が助かったことに感涙しています。あとは出してほしいところですが、さすがに無理なのでせめて場所だけでも変えて欲しいとのこと。地下室には彼らと一緒にバブルシールドと同じ素材のボールに閉じ込められたセラフィムたちがいました。グリーンブラッドにより能力者と同等である彼らは、海のエネルギーを持つバブルでは完全に無力化していました。

 この状況に不満げなS-スネークですが、彼女はあっさり一行の石化を解いてくれたとのこと。ただその理由はルフィに強く訴えられたから。まさかの恋心まで伝達したことに、読者唖然ですわ…。

針路はどこへ

 さてアトラスによって通信設備は復旧しましたが、フロンティアドームはいまだに開きません。どうやらヨークが暗証コードを登録してあり、もちろん彼らの脳にも同期していません。

 ステューシーによって、相手の戦力も把握する中、まずは航路の設定。ログは溜まってませんが、ログポースを確認するとワノ国の進路で使えそうな進路があり、指針先はエルバフとのこと。さらに船は研究層にあるため、ベガフォース1を使いエッグヘッドの気候空域限界まで進み、そこからクー・ド・バーストで飛ぶ作戦で決定します。というか、ベガパンクですらコーラで飛ぶのは驚くのね。

 さて作戦が決まったところで、まずやることはドームの解放。当然、ヨークは教える気は無いので…

「「「ベガパンクをナメるな!!!」」」

 本人、アトラス、手負いのエジソンの3人がかりで解除を試みます。やってやるぜ、ベガパンクたち!

 そしてリリスは、ルフィ、フランキー、ボニーと一緒に船の方へ向かい、ベガフォース1で運ぼうとします。初めての島外にリリスはワクワクしており、一方でボニーの方もいつの間にか吹っ切れてました。いったい何を見たのやら…。

覚悟を受けよう

 さて場面は再び軍艦へ。ルッチから通信が入っていたらしく、内部の情報が明かされてました。あいつ、本当に仕事するな…。

 フロンティアドームの迎撃システムはレーザービームのため、光である黄猿なら突破できるだろうと考えるサターン聖。実際、彼の方も問題なさそうですが、戦桃丸が下で守っていることを気にしていました。もちろん飛び越えることも可能ですが…

「立ち塞がる男の覚悟を潰しちゃ…こっちも格好つきません 筋くらい通させてくださいよ」

 さらに戦闘開始と共にシービーストウェポンとパシフィスタが一斉に攻撃をしかけてくるはずですが、ルッチの方ですでに融合炉の場所も連絡されているとのこと。となれば…。

 海兵たちが戦闘準備を着々と進めていく中、一番槍を務めたのは黄猿。“八咫鏡”でエッグヘッドへと侵入を果たす中、彼が来たと悟った戦桃丸は真っ向から相手の蹴りを受け止めます。

「わいのガードは世界一ィ!!!」

 そして侵入にはルフィも気づいたようで…。

未来島の戦いスタート!

 エッグヘッドでの戦いが火ぶたを切った今回の話。

 その出だしとなったのは、タイトルにもなっている黄猿と親友である戦桃丸のぶつかり合いから。ガードの堅さを誇る彼の掛け声と共に、黄猿の一撃を防いだのは今回の注目の一コマでしょう。ここの啖呵切っているような感じが、カッコいいですね。

 対する黄猿も親友の覚悟を汲んで、真っ向からぶつかってきました。前回は1コマ程度しか描写されていませんでしたが、ベガパンクを通じて彼らに深い親交が育まれたことは想像に難くありません。こんな形でぶつかるのは切ないですね。本当にクザンもボルサリーノも…いやボルサリーノの方は完全に運が悪いだけな気もしますが。

 しかし黄猿ほどの実力者だと、ルフィもやっぱり警戒しますね。個人的にはワノ国で緑牛が来た際に、わりと余裕でしたからちょっと意外というか…いやあの時とは戦力もけた違いですし、相手は2年前に特に辛酸を舐めさせられた相手だから理解もできますが。

 そんな一味が次に向かう先は、まさかのエルバフ。シャンクスが出航直前だったので、今行けばドリーとブロギーたちぐらいでしょうが…これ下手したらまだキッドたちも出番の可能性あるか?

 もっとも簡単に出航はできないでしょう。現在進行形で黄猿が攻めてきましたし、ルッチの情報によって海兵たちも準備ばっちりです。というか、ルッチはこの後どうするんでしょうね。いやカクとかにも知らせていないようですし、サターン聖の非情さを踏まえると、政府の役人たちもどうなることやら…。そもそもここに加えて、黒ひげ海賊団も動いているので、尚のこと順調に行くはずがありません。

 個人的に今回の注目はベガパンクたちの反応。本当にみんないいキャラしています。ヨークは表情がどんどんふてぶてしく見えますし、そんな彼女相手に本人、エジソン、アトラスでドーム解除を試みる一体感がツボにはまりました。リリスも泣くわ、怒るわ、楽しそうだわと表情豊かで可愛らしいですね。お前、本当に悪なのかよ…。

 ゆえにシャカとピタゴラスが死亡したのが残念過ぎます…。リリスほどじゃないけど落ち込むわ!

 白熱していく未来島の逃走劇!一味とベガパンク、そのほかのメンバーの動向はどうなるのか!楽しみが止まらない展開でまた次回!でも来週は休載じゃ!

第1091話「戦桃丸」 対決するのは親友 - ワンピース航海記録