ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1110話「降星」 百鬼夜行だわ!

 1110話の感想です。

 表紙連載、鬼の子ヤマトの金稲荷代参は「ぼく、ワノ国を漫遊しようと思う!!おでんみたいに!!」です。メインは順当にヤマトでしたか。ここからどんな出会いがあるのかは気になります。マジで百獣海賊団の残党と出会う可能性もあるからな…。

第1109話「阻止」 本腰入れて止めに来る - ワンピース航海記録

 ベガパンクの放送に10分ほどかかるとなった中、ルフィはサターン聖と黄猿に痛烈な攻撃を加えて吹き飛ばします。しかしサターン聖はあっさりと復帰。それどころかテレパシーで他の五老星と会話しており、エッグヘッドに4つの魔法陣まで現れて…。

星が地に降り立つ

 魔法陣から湧き出る黒い稲妻は天にも届く勢い。海兵たちは驚きつつも、巨兵海賊団やパシフィスタとの戦闘は続きます。

 一方で五老星がいた部屋には誰もおらず、同じような魔法陣が床に展開されているのみです。ベガパンクの放送は残り7分程度で始まる予定で、止めようとする者がいてもまず来れない距離のはずですが…

 エッグヘッドではいよいよ魔法陣から黒い影が出てきます。それぞれが異様な雰囲気を放っており、これにはルフィもビックリです。

「怪物が5匹にィ~~~!!!」

 サターン聖は“牛鬼”、マーズ聖は“以津真天”、ウォーキュリー聖は”封豨”、ナス寿郎聖は“馬骨”、ピーター聖は“サンドワーム”とそれぞれが怪物となり登場!世界最高権力者である五老星の文字をバックにエッグヘッドに揃い踏みです!とんでもない見開きの迫力!

怪物大暴れ

 手始めに動いたのは、ナス寿郎聖。いななきと共に走り出すと海岸へと向かいます。移動中にケンタウロスのような人獣形態へと変化し、刀を構えます。そしてレーザービームを撃っていたパシフィスタを背後から一閃!するとパシフィスタは機能停止してダウンします。その後も次々とパシフィスタたちを切り伏せていきます。どうも破壊されてはおらず、機能の一部が凍って戦闘不能に陥っているようです。ワザマエだ!

 次は以津真天となったマーズ聖が研究層へと飛び上がります。これを見ていたサンジはすぐにナミたちに通信して脱出を促します。突っ込んで防衛システムによる攻撃を受けたように見えますが…?

 さらにルフィの方は、サターン聖が攻めたてていく一方で、ピーター聖が地面を砕きながら潜っていきます。サンドワームの力は伊達ではありません。

急いで脱出だ

 さて研究層ではウソップの植物のおかげもあってサニー号も無事に止まっていました。しかしいまだにゾロが来ていないので、脱出できません。状況も状況なので、ジンベエに力づくでも連れて帰るように指示。ちょうど彼の方もルッチと戦闘中のゾロが見えました。

「あのマリモ野郎 一味を危険に晒しやがって 足手まといが」

 ちょうどサンジの言葉が聞こえたゾロに、ルッチの”手銃斑”が迫りますが、彼はそれを間を縫うように回避!そしてふっ飛ばされた刀をキャッチすると”三刀流 虎虎婆彪狩り”でルッチを切り伏せました。うーん、一瞬だわ。

 そしてルフィの方は攻撃を避けていると、地中に潜っていたピーター聖が大口を開けて出てきました。そのままバクンと飲み込まれましたが、このタイミングで来たのは最強の援軍!ドリー&ブロギーによる強力な横斬り“太陽鋸”でピーター聖は切られ、ルフィも脱出です。

「あれー!?巨人のおっさん達!!!」

「ガババババ!!久しぶりだな麦わら!!」

「たまらず会いに来た!!ゲギャギャギャギャ!!」

 リトルガーデン時の出会いと同じような再会をしたところで締め!

化け物だらけ

 五老星がついに戦線に参戦した今回の話。

 やはり一番の見どころは見開き2ページで描写された五老星そろい踏みのシーンでしょう。全員が怪物と形容するのにふさわしい姿となり、迫力満点のすごみが感じられます。

 併せて、全員の怪物の名前も判明。マイナーどころも多く、改めて調べた人も多いのではないでしょうか?

 まずサターン聖は多くの読者の予想通りであった牛鬼。相変わらず刺突でルフィを攻め立てていました。他のメンバーと比べるともっとも人間時の面影があるように思えます。

 マーズ聖は以津真天に変身。死体を放っておくことに「いつまで」と鳴く怪鳥ですね。というか、それ以外だとぬ~べ~で取り上げられたくらいしか無いイメージですが…メンバー内では唯一の飛行能力持ちとしてさっそく研究層へと向かいます。防衛システムが作動してましたが…あの体格と再生能力だと強引に突破されそうです。

 ウォーキュリー聖は、中国の怪物である封豨に変身。今回は唯一動きが無かったので、どういった力があるのかはまだ未知数ですね。ただあの特徴的な髭を猪の牙に見立てたのは、素直に感心しました。

 ナス寿郎聖は馬骨に変身。獣形態どころか人獣形態としてケンタウロスのようになり、パシフィスタたちを次々と無効化するという離れ業も披露します。一般海兵でも目で追いきれないスピードに、独特の抜刀術、さらに冷気を纏った斬撃と凄まじい実力が垣間見れます。斬り伏せる場面、めちゃめちゃカッコいいですよね。馬骨なんてものになるくらいですから死も関係しているでしょうし、ブルックと同じように黄泉の冷気を使っているのでしょうか?

 ラストのピーター聖は唯一の横文字としてサンドワームとして参戦。正直、漢字が立ち並ぶ中で意外すぎて二度見しましたね。ただサンドワームってゲームとかではピンキリでな強さではありますが、あの巨体と舗装された地面をも砕くパワーは恐ろしいものです。ラストはドリー&ブロギーに切られましたが、サターン聖のことを踏まえると再生するでしょうね。それどころか分裂して増えるとかもやりかねなさそう。

 いまいち統一感のない怪物軍団(主に横文字のピーター聖のせい)ですが、いろいろな人の感想を見ていた際に、全員が曲がりなりにも家畜とされていた動物という考察に感心しました。そこから彼らは元奴隷だったのでは?という考えが出る辺り、なるほどと素で言葉にしてしまいましたね。

 私はせいぜい農務武神がミミズのような姿をしていることに勝手に納得したくらいですね。ほら、ミミズのいる土って良い土じゃないですか。

 正直、五老星が凄すぎてほとんど目立っていませんでしたが、ゾロがルッチを撃破していましたね。お前さん、本当に良いとこなしだぞ…。ただ彼らほどの実力者が気を取られるほど、強力な覇気を放っているあたり、五老星の恐ろしさがよくわかります。

 今回の凄まじさを知るほどに、そりゃ世界を支配できるわと思うし、ワポルも見たらビビるしと納得しかありません。ただひとつだけ疑問を挙げるとしたら…これ、コブラ王ひとりが囮になるくらいでどうにかできなくない!?

 さてこれほどの化け物集団、麦わらの一味としては脱出さえすれば事実上勝ちですが…巨兵海賊団次第としか思えませんな。

 逆転が相次ぐ展開に興奮しつつ、また次回!

第1111話「太陽の盾」 無法の対決 - ワンピース航海記録