ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1073話「ミス・バッキンガム・ステューシー」 天才と繋がりあり

 1073話の感想です。

 表紙連載は「火薬に咲く花GPフラワー開発でイベル平和賞受賞」です。あんな危ないものばっかりの中、こんな平和的かつものすごい発明出されたら度肝も抜かれますわ。でもサングラスのせいでベガパンクが恐いよ!

第1072話「記憶の重さ」 彼女の正体 - ワンピース航海記録

 ベガパンクを子どもにしたボニーは巨大な肉球を発見。それはどうもくまの記憶のようで…。一方、研究所に接近したルッチ達はセラフィムを使って攻撃開始。どうも旗色が悪い中、突如ステューシーがカクを眠らせます。そんな彼女の正体は元ロックス海賊団のクローン人間だったのです。

セラフィムを止めろ!

 事実を確認するなり、ルッチは高速でステューシーを攻撃。しかし彼女は“紙絵残身”という残像を見せる技で回避します。彼女としてもわざわざ実力者であるルッチ達と正面からやりあうつもりは無い模様。

 口紅を彼の喉元に当てます。なんとそれは海桜石!力の出ないルッチを、同様にかぶりつき眠らせました。うーん、セクシー…な仕留め方。

 そんな彼女はベガパンク達の協力者。意図しない形ではありましたが、20年以上も潜伏していたようです。

 しかし彼女とルッチの威権順位は同列のため、セラフィムを止められません。命令の書き換え、同じでもできないの!?

 外壁が破壊されたため、すぐに出てきたリリスエジソンですが、倒壊がひどく声が届かずにS-ホークに狙いを定められました。このピンチにゾロが強襲!よく見知った男のクローンではありますが…。

「よく見りゃお前の方が…いくらか人間味があるか…」

 その高い剣術でセラフィムを押していくゾロ。すっかりビビったリリスの代わりに、エジソンが大声で彼らに攻撃の中止を求めます。止まりかけるものの、直前に撃ちだしたレーザービームがエジソンに命中…かと思えば、サンジがギリギリで助け出し、とりあえず丸く収まりました。

 とりあえず、セラフィムも止まり、さらにはステューシーも乗船決定。ようやく出航できそうな時にひとつの事件が起こります。それはベガパンク本体の失踪というもので…!

ベガパンクを知る者

 さて場面は変わり、新世界のスフィンクス。例の白ひげの故郷の地です。帰ってきたマルコに、島民たちが彼がいない間に起きた出来事を説明していました。なんでも海軍が進軍してきて、白ひげの残したであろう莫大な財宝を寄こせと言うのです。言わなければ銃で殺すという脅し文句付き。残念ながら非加盟国である彼らには、海軍は容赦なく脅していきます。というか、この忙しい時にこんなことをやっている辺り、この海兵たちの狙いって私腹を肥やすことだろ!

 そして狙われたのはひとりのおばあちゃん。彼女が取り押さえられて、リーダー格と思われるラーテル大佐が銃口を向けますが…

「うおおおお~~~!!!父-たんの故郷にィ!!!手を出すなァァ~~~!!!」

 なんと元七武海エドワード・ウィーブルの猛烈な一撃が海兵にヒット!七武海撤廃の際に彼に向けた兵力は全滅したそうで、その恐ろしさに海兵たちは蜘蛛の子を散らすように逃げていきます。

 これでひと段落…かと思いきや、そうもいかなかったのが現実。その後のことを彼の母親であるミス・バッキン…本名バッキンガム・ステューシー(元ロックス海賊団自称”科学者”にしてMADS居候)が語るには、その後に緑牛が現れてウィーブルを捕らえたのです。おんおん泣くバッキンですが、マルコとしても本当にウィーブルが白ひげの息子だと思っていないようです。ただ彼女としては証明できる人物もいるとのこと。その人物こそ…

「“Dr.ベガパンク”だ!!!」

 場面は切り替わり、大量の軍艦の一室。毒見を済ませた茶菓子を、なんと黄猿が直接持っていくというVIP待遇!その人物に黄猿はベガパンクに会ったことがあるかを問います。

「昔…一度だけな…今回の件は実に…残念に思っている…!!!」

 顔には豊かな髭と大きな傷、杖を持つこのご老人…世界最高権力の五老星がひとり“ジェイガルシア・サターン聖”

最高権力、動く

 ついに五老星のひとりの名が判明した今回の話。初登場から20年以上たってようやく判明しましたか!名前にサターン…土星とかなかなか仰々しいですね。他のメンバーも太陽系の惑星の名前でしょうか。ヴィーナスの名前の人いたら、絶対に笑う自信あるわ!

 1070話の黄猿の発言を踏まえると、向かう先はエッグヘッドなのは間違いありません。つまりセラフィムの威権順位が書き換えられる可能性が高いです。というか、この人を連れてまでの作戦とか何をする気でしょうか。ファンの間で話題に挙がっていた五老星の実力が見れるのでしょうか?でも個人的には知略的な要素の方を期待したいですね。

 そんなエッグヘッドでは、なんとベガパンク本人が失踪したという事件が発生しました。あの状況でどうやっていなくなるんだと、あまりにも謎に包まれています。カギを握るのは近くにいたボニーでしょうけど、彼女もいない可能性はあるしな…。ベガパンクが消えた理由について考えられるのは、やはりラボフェーズの防衛システムを一時的に切った原因じゃないでしょうか。やはり何者かが侵入、または裏切っている…?

 ベガパンクについて言及したのは、もうひとりミス・バッキンがいましたね。なんでも彼が白ひげとウィーブルの親子関係の証人と言いますが…それはむしろクローンとしての確証が高まったとも言えるでしょう。まあ、あの腕っぷしを見れば納得はしますね。今回の活躍で普通にカッコいいなと思ったのは私なんだ…!緑牛はよく彼を捕まえたと思いましたけど、彼の能力って捕縛にも特化していましたわ。

 そういえば、バッキンのフルネームも出ましたね。やはり彼女がステューシーの元でしたか。しかしステューシーは落ち着いたお姉さんという性格ですが、バッキンはがめつさが前面に押し出されてますね。なにかあった未来感が凄いです。でもウィーブルが捕まって泣く場面は、ちょっとギャグマンガっぽくって好きですよ。

 というか、MADS居候って…自称科学者って…これは異名でいいのでしょうか?この人、どういう立場でMADSにいたんだよと思います。でも若いころの彼女を知っているからこそ、出資者であったル・フェルドのお茶会でのステューシーの発言が意味深に感じますね。

 そして個人的によかったのは、例によってリリスの反応。お前、悪という割には口の悪さと悪知恵働くだけで、いちいち反応が可愛いな。ビビッて大泣きとか、エジソンの無事で安心とか…。

 ベガパンクを中心にどんどん展開されていく状況にワクワクしつつ、また次回!来週は休載ですよ。

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