ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第937話「おいはぎ橋の牛鬼丸」 無粋すぎませんかい?

 937話の感想です。

 今週はカラー扉絵!麦わらの一味が宝の地図を見るなど冒険の準備をしているような印象です。全体的に色鮮やかで久しぶりににぎやかな海賊という印象の扉絵ですね。ところでゾロさんよ、あなたが一人で地図を持つことに私は嫌な予感がしてしょうがないのだが・・・。

第936話「大相撲インフェルノ」 お色気技が蘇る! - ワンピース航海記録

 クイーンが思いついた処刑法はまさかのタッグ相撲!非道なルールにもかかわらず、ルフィは覇気を使い相撲に臨みます。一方、ゾロは盗まれた刀を追って大量の武器を持つ男と遭遇。刀を奪い返すのと同時に反乱のためにその武器を頂こうと男と勝負しますが・・・。

おしるこを求め

 場面は九里と兎丼の道中。記憶を失ったマムとお玉がかなり打ち解けています。二人ともおしるこが好きなため、その話題で盛り上がっていますね。マムのたとえはちょっとどうかと思いますが、これは女子トークだな!

 しかしチョッパーは不安でそれどころではありません。マムを連れて行く口実に使ったのはそのおしるこ。もしそれが兎丼に無いと知ったら彼女が暴走する可能性も考えられるからです。

 

 その頃、件の兎丼ではクイーン考案のインフェルノ相撲を続行中です。しかしさすがはルフィ。かかってくる相手をあっさり倒しています。どうも彼はこの相撲ですら修行の一環としているようで、レイリーとの修行の初めに見せてもらったはじくような武装色の覇気を身に着けたいようです。例の見えない鎧を着るようなイメージというやつですね。

 そんなルフィの様子を笑いながら見るのはクイーン。ダイフゴーは自分が行けば早々に終わると言いますが、エキサイトではないとなだめます。さすがはエキサイトな男。まあ不意打ちとはいえ蹴とばされたダイフゴーが言っても説得力がなぁ・・・。

 ここでクイーンは部下におかわりを要求します。というのも、彼は観戦中にずっとおしるこを食べていたようです。そういえばここの食事ってダンゴだったな。

「いっぱい持ってきた!誰にもやらねェぞ おれの大好物♡」

 よかったな、チョッパー。少なくとも兎丼におしるこはいっぱいあるぞ。

リューマと刀の秘密

 お次は鈴後のおいはぎ橋。ここではゾロが前の話で出た大男と勝負中です。彼の名前は牛鬼丸。「おいはぎ僧兵」の異名を持ちます。なんだその迷惑な異名は。

 彼はゾロがリューマに会ったというのを嘘だと思っているようです。たしかにあいつをリューマ本人というのは少し無理がある気もしますがね。

 牛鬼丸からすればリューマは本当に伝説の偉人なのです。リューマは大昔にワノ国が「黄金の国」と言われていた頃に、国外から来る海賊や貴族などを打ち倒してその実力・・・ひいては侍の存在を世界に見せつけた男だたのです。龍を斬ったというのも伝説のひとつである彼はワノ国で「刀神様」として秋水と共にまつられたとか。すげえな、リューマ!

「成程よくわかった―――だがおれには関係ねェ話・・・!秋水は返して貰う!!三本ねェと落ちつかねェんだ」

 

 やる気満々のゾロですが、牛鬼丸も引き下がりません。むしろゾロを買い被っていたとまで言います。秋水を持つ者だったから、実力に期待していたのでしょうか。

 彼の話では秋水はリューマによって黒刀に「成った」刀だというのです。これを欲しがるのが気概ないとは・・・。

 疑問を感じるゾロですが、そこに女性の悲鳴が!

「隙アリー!」

 ここで振り返ったゾロに容赦なく一撃を入れようとする牛鬼丸!真剣勝負で隙を突くのは鉄則だと思うけどさ。

 空気を読めよ、牛鬼丸!

 悲鳴を上げたのは禿のおトコを抱えた女性。おトコが笑っているせいかいまいち深刻さが伝わりませんが、何者かに追われているようです。しかし女性の腕から血が流れているのを見れば厄介そうですね。

 そして女性がこけたところで後ろから包帯の男が鎌を持って斬りかかります。しかしゾロが見捨てるわけもなく、その鎌を防ぎました。

「隙アリー!」

 またもや牛鬼丸が攻撃を仕掛けました。一度ならず二度もやるか!とりあえず決闘はあとでちゃんとやると言ってまずは目の前の包帯男に集中します。

 ファファファという笑い声の包帯男の名は「人斬り鎌ぞう」という花の都のお尋ね者。女性の話ではこの男、お尋ね者というのはあくまで表の話で裏ではオロチに命じられて動く彼の部下だそうです。

 同時にオロチを呼び捨てにする女性を怪しむ鎌ぞうですが、ゾロは飯と酒で女性の方に味方します。彼の武士道としても見過ごせないですね。

 

 といことでゾロVS鎌ぞうの勝負開始!持ち手は刀の鎌という武器で数回ゾロに攻撃を仕掛けていきます。その短い期間でも実力の片鱗がわかるゾロ。加減して勝てるような甘い相手でないことがわかると、上着を脱いでお互いに刀で討ち合います。

 しかしここで勝負を見ていた牛鬼丸がいきなり攻撃!お前、いい加減に空気を読めよ!

 その一瞬の隙を突かれて、鎌ぞうの鎌がゾロの肩部を貫きます。そのままゾロにもう一撃入れようとしますが、驚くことに刺した鎌が抜けません。どうやらゾロが体を締めて抜けなくさせたみたいです。

「・・・コレで間に合わせよう」

 ゾロは刀を振って相手に距離を取らせると、その鎌を自分の口へ!刀は違いますが三刀流となった彼はとどめとばかりに武装覇気を纏って“煉獄鬼斬り”で斬りつけました。

下手人バトル

 ゾロと鎌ぞうの勝負がメインであった今回の話。以前、名前の挙がっていた下手人でしたがその正体はオロチに使えて暗躍する男でした。オロチの命を受けて指定された者を殺すのが仕事みたいですが、その実力もなかなかのものです。三刀流ではないもののゾロ相手に食い下がってきました。

 デザインもるろうに剣心の志々雄を思い出すような見た目で強者感がありましたね。オロチの部下にもいるじゃないか、こういう奴。

 

 そしてこいつと出会うきっかけになったのは謎の女性とおトコ。鎌ぞうはオロチからおトコを始末するように命じられたみたいですね。

 順当に考えれば、この女性は小紫でしょう。少し見た目が違う気もしますが、花魁の時のような化粧を取っていると考えれば妥当でしょうし。それでも美人だわ。オロチを呼び捨てにするのは彼女だけですし、おトコもちゃん付け呼んでませんものね。

 ただそうなるとどういった経緯でおトコを助けて共に追われているかは気になります。間違いなく狂四郎に斬られた描写がありましたが、彼女が生きているとしたら狂四郎が手を貸していることになりそうです。個人的には狂四郎は敵ポジションで光ると思うから、今さら味方で出されてもな・・・。

 

 そしてゾロがダメージを負う原因となった牛鬼丸。事あるごとに隙を見つけては攻撃を仕掛けてくるという空気を読まない行動をしてきます。見た目が弁慶のわりにはこすい真似をしてくれますね。

 けっきょくこいつの素性についてはまだわかりませんね。ただの浪人かもしれませんが、場合によっては仲間に引きこめる・・・だろうか?

 

 むしろ興味深かったのは彼の発言した内容についてですね。まずはワノ国がかつては黄金の国であったということ。ワンピースで黄金というとやはり空島編を思い出します。ジャヤもかつては黄金都市シャンディアとして存在していましたが、なにか関係があるのでしょうか。考えられるのは黄金の大鐘楼にあったポーネグリフですね。似たような内容のポーネグリフを置く目印として黄金でも置かれていたのでしょうか?

 そういえば空島編のラストでロジャーが古代文字を使ったような形跡がありましたね。今思えば、あれも仲間におでんがいたからできた芸当なのでしょう。

 

 もう一つ気になったこととして「刀が黒刀に成る」という表現。つまり黒刀は刀工によって生まれるのではなく、使い手によって強化された結果で生まれるものなのでしょう。もちろん業物などの段階がある上で刀工の腕も必要でしょうが、なまくらでも使い手次第ではかなりの武器になるということでしょうね。

 牛鬼丸の言い方からすれば、黒刀に出来るような人物は少なからず認められるほどの実力者みたいですね。秋水を黒刀にしたリューマはもちろん、ミホークも夜を黒刀にしたということでしょうか。世界最強の剣士というのは伊達じゃないか。

 

 こうなるとゾロのパワーアップイベントとして和道一文字や三代目鬼徹を黒刀にするというのがありそうです。見た目がちょっと変わる程度でしょうが、ゾロとしては刀の質が上がるという実感がわくのでしょうね。

 ところで黒刀になったら、SBSでやっていた刀の擬人化も変化するのだろうか?もっと面白い見た目になったりするのかも。

 最後にかなりどうでもいいことを思いついたなと実感しつつ、また次回!

第938話「女の秘密」 あっさりカミングアウト - ワンピース航海記録