ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第936話「大相撲インフェルノ」 お色気技が蘇る!

 936話の感想です。

 扉絵リクエストは「青キジがワンゼのつくったラーメンを食べようとしたが凍らせてしまったところ」です。奥にいるキャメルはむっしゃむっしゃ食べているんですがねぇ。それにしてもワンゼが扉絵に出ることに驚きましたな。

第935話「QUEEN」 Don't stop FUNK - ワンピース航海記録

 前回、ルフィ達の前に現れたのは百獣海賊団大看板のクイーン!読者の予想に反してノリがよくエキサイトな性格の彼でしたが、ルフィとかつてワノ国で名の知れた侠客ヒョウ五郎に対して、盛り上がることを思いついたと言います。一方、海楼石の錠の鍵を手に入れた雷ぞうは暗い檻の中にいる人物がかつての仲間だと知り・・・

盛り上がる?処刑相撲

 冒頭、雷ぞうは目に涙を浮かべながら檻の中にいる人物と話します。奥にいて眼しか見えませんがその人物こそ彼らが捜していた河松だったのです。13年もの間、毒魚を喰らい続けた河松ですが、決戦の日を聞くなど戦いへの覚悟はまだ消えていません。まずは檻から抜け出すために檻と手錠の鍵を雷ぞうに頼みます。しかし看守たちに見つかったため雷ぞうはひとまず煙を撒いて逃げました。

 

「クイーン様の絡繰公演!!!“大相撲地獄”ォ~~~~~!!!」

 一方、クイーンは部下に土俵を用意させるとまずは盛り上げの一声。そして不思議そうにするルフィとヒョウ五郎の首に頑丈そうな首輪をつけます。

 ここでクイーンのルール説明。まずつけた首輪は内側に爪がついており、土俵から出るとその爪が閉じて首が斬られる仕組みとなっています。かなりの頑丈なようで簡単に壊せない上に、爪の破壊力は石柱をあっさり砕くほど。これをつけられたルフィとヒョウ五郎の二人一組で行うようです。途中でルフィのみ百獣海賊団の軍門に下れば助けられるようですが。

 相撲に勝ち続ければ死ぬことはありませんが、相手は首輪が無いだけでなく武器を持ち何人も投入していく無限デスマッチ!かなりきつそうですが、せめてもの温情で海楼石の錠だけ外してくれます。

 この非道な処刑にも、錠を外してくれただけでルフィは大はしゃぎします。それどころかクイーンをぶっ飛ばせば逃がしてくれるかなどとまで言います。うーん、これは余裕出しすぎ。

 

 ということで、まずはウェイターズと呼ばれる屈強な体つきの男達が登場。さっそくはっけよーいのこったの掛け声とともに武器を持ってルフィ達に襲い掛かってきます。掛け声ないと相撲だと忘れそうだよ・・・。

 しかしこの程度でやられるルフィではありません。海楼石の錠を外されて力が入るようになったため、覇王色の覇気を発動!あっさりと敵を気絶させました。これに驚く外野と面白そうに笑うクイーン。そして・・・

「———とかくヒョウ五郎親分は死なせるなよ・・・?頼むぞルフィ太郎 カッパッパッパ!!」

 その騒がしさを聞いて、奇妙な笑い声を河松があげます。この笑い方は河童か?

素晴らしき裸体

 一方、花の都ではホーキンスが部下を連れて湯屋の中へ入ります。ちなみにドレークはおそばマスクを倒すのが任務と言い、雑用はホーキンスに任せると言いますが・・・。

 ナミとロビンは自分たちの居場所がばれたと思いしのぶの後ろに隠れますが、ホーキンスの要求は客の足首を調べるというもの。なんと彼は逆さ三日月の件を知っており、反逆者のあぶり出しを始めたのです。

 ここでわずかに動いたナミの方にホーキンスが気づきます。出て来いと藁備手刀を伸ばしますが、ちょうどそのタイミングでナミも出てきます。しかも無抵抗の意志を表示するためか手を挙げていたため・・・

 

 なんとはらりと体に巻いてあるタオルが落ちて、周りの人たちに彼女の裸体が見える形に!男どころか女までもその体に鼻血を出しますが一番強烈だったのは・・・

「幸せ♡パ――――ンチ♡」

 ものすごい鼻血を出してその勢いで吹っ飛んだのはなんとおそばマスクことレイドスーツ姿のサンジ。お前、本当に湯屋で覗きしていたんかい!

 ナミやロビンも驚く中、おそばマスクが現れたという報告でドレークも湯屋に入ります。しかし彼、実は異性の裸に弱く着物をさっとは追っている女性を見た瞬間に倒れかけました。お前はシャイボ―イか!

 おそばマスクの登場に乗じてナミ達は急いで服を取りに行き、さらにドレークとホーキンスは北の海出身ということでジェルマのステルスブラックであることを看破しました。

 

 ひとまず逃げることを優先させサンジは素早くナミとロビンを抱え、しのぶをおぶると空中へ逃げ出しました。逃走中にサンジが話すには足のマークだけでなく、ローの部下であるベポたちが捕まったようです。なかなか厄介なことに危機感が持たれます。

「花の都は大混乱になるぞ!!」

「そんな時にあんた何してたの!?」

 そりゃあもう彼の長年の夢を叶えたんですよ。

冬の鈴後の橋の上

 場面は変わって、ワノ国の鈴後という地域。雪が降り積もるこの場所ではゾロが息を切らしながら一人の男と橋の上で対峙していました。(なお真っすぐ追っていても時間がかかった模様)

 その男はどうやら例の刀を盗んだ男のようですが、顔は歌舞伎のような模様が描かれながらもいかつく体格はゾロの倍以上はあり、背中には大量の武器を背負っています。彼としては伝説の侍リューマの墓から盗まれたものなのであるべき場所に返したとのこと。

 

 薙刀を構え去ることを忠告しますが、ゾロとて退くわけにはいきません。ゾンビとはいえリューマを打ち倒した戦利品で雪走の後継でもある刀を彼が手放すわけがありません。加えて、相手の男は大量の武器を持っています。そう、決戦のために武器が必要なのです。

「全部貰ってやる!!!」

「返り討ちにしてくれるわ山賊め!!!」

 いざ、武器をめぐって勝負!

アラバスタ編のお色気技

 タイトル以上に湯屋での一件が気になりましたね、今回の話は。これは最後に取っておきましょう。

 まずはクイーンによる処刑法について。相撲というエンターテインメント的なものですが、その内容はシンプルながらも非道なものでした。あっさりこういうのをやるのを見る限り、クイーンは笑いながら凶悪なことをするタイプかな?まあでもクイーン自身はキングに対して拷問好きの変態野郎というくらいですが。

 ルールも酷いもので特にヒョウ五郎に関しては逃れる術がないようなものです。いやでもここのルールにのっとればもう二人は処刑対象だから問題はないのか。

 

 加えて、兎丼ではもうひとつ河松についても気になります。毒魚を食ってきた期間はなんと13年ですが、まったく戦う意志が衰えていない事には驚きます。というか、未だに錠で動きを封じられているということは彼はまだ力においては侮れないことがうかがえます。ヒョウじいが老衰と栄養失調ですっかりやせ細ったことを考えると、河松の異常性が際立ちますね。

 そして今回の処刑法や彼の笑い方を考えると、河童であることが考えられます。能力者の可能性もありますが、飛徹のように天狗という種族がいるなら彼も河童という種族であることが考えられるでしょう。どんなビジュアルで出るかが今から気になりますな。

 錠の鍵の方は、雷ぞうが間違えたやつでしょうか?ルフィのではなかったみたいですし。いやでもそれだと河松は能力者ということになるか。

 

 兎丼では以上の点が注目されますが、さすがにルフィがクイーン相手にこの制約上勝てるとは思いません。全力を出せばチャンスは十二分にあるでしょうが、カタクリ相手にもギリギリ(それどころか押されていた)なので、それに相応する実力がある可能性のクイーンではまず無理でしょう。カタクリと違ってわざわざ相手の土俵に立つようなタイプにも見えないし。

 そうなるとここでチョッパー達が来て一気に混乱した状況になるか、その前に河松が解放されて相撲勝負に参入するかのどちらかでしょう。どっちにしろ、最終的にはマムの大暴れでここは何とかなりそうだけどな!

 

 またゾロは刀をめぐって巨漢の男と勝負。モデルは弁慶でしょうね。弱点はすねかな?

 疑問なのはこの男が何者なのかということ。考えられるのは丑三つ小僧とかいう盗人ですが、小僧という見た目ではないしたしかその人物は花の都に出たというしな。あとは赤鞘九人男の一人というのもありますが、まだ不明な傳ジローとはシルエットが合わないしなぁ。

 加えて疑問なのはこの男が本当に刀を盗んだのかということ。いや間違いなくそうだと思うのですが、ちょっと盗みをするには体格が大きすぎると思うんです。個人的には彼ともう一人、牛若丸のポジションがいてそっちの人物が盗みを行い、彼が武器の管理などをするというのもあるような気がします。

 

 そして湯屋の一件でサンジが明かした情報の洩れとベポたちが捕まったということ。情報の洩れはどこからばれたのでしょうか?裏切り者も可能性としてはありますが、それよりも小紫経由でばれた可能性があると思います。もし彼女の足首に入れ墨があり、狂四郎が気づいた反逆の紙きれをオロチが見れば何かしら感づきそうですからね。あのビビり殿さまなら意地でも探し出そう。

 ベポたちは・・・もうどうしようもないな。どう助けるかとなればローとサンジ達がいますがどうなることやら。

 

 まあグダグダ語りましたがね、やっぱり一番目を引いたのはナミの幸せパンチでしょうよ!影あるとはいえアラバスタ編の時よりもバスタオルが無い分、強力ですわ!個人的には前回の風呂のシーンの方がお色気あったと思うけど。それでも男も女も撃ち抜くその裸体は素晴らしいね!

 そして個人的には失敗すると持っていたサンジの透明覗きもまさかの成功。ステルスブラックの能力を存分に発揮していました。

 ステルスブラックといえば、ドレークとホーキンスに気づかれていましたね。サンジがジェルマの人物だと気づかれたら厄介ですがどうなることやら。それよりもあの二人の気づき方が良かったですね。有名人見たような反応してるし、二人の湯屋でのやりとりも面白かったし、北の海出身勢がドンドン面白くなっていってるな!

 ちなみに今回、私的に一番好きなやりとりは逃亡中のサンジとロビンのもの。

「出血大丈夫?」

「もはや死んでも構わねェ!!」

 まさか成り行きとはいえ、サンジが両手に花状態をやる日が来るとは思わなかったわ。

 羨ましいなーサンジくんよーなんて思いつつ、また次回!

第937話「おいはぎ橋の牛鬼丸」 無粋すぎませんかい? - ワンピース航海記録