917話の感想です。
表紙連載は「この町には破れない布がある」です。ベラミーが何やら海賊旗のデザインのしています。誰の海賊旗はわかりませんが、彼の考えはいったい・・・。
浦島を倒し、ホールデムを引っ張り出すことに成功したルフィ達。しかし彼の腹のライオンの口にはお玉がくわえられており・・・
人馬真打ちスピード
場面はおこぼれ町。空腹で少年が泣いています。母親はワノ国の男子たるもの弱音を口にしないとなだめますが、それで辛いものは辛いです。
またお鶴の方には、邪含草を求める人が。空腹に耐えかねて水を飲んだ人がお玉以外にもいたようです。読者が思った以上に食糧事情は厳しいのか・・・。
場面は変わり、博羅町奥にある「桃源農園」。例の水、食料が大量に生産されている場所ですね。そこでは労働者に給料が払われていましたが、値段は5銀。その値段では水も存分に買えないが・・・。
大量の食料を収穫すると、桃源農園の門が開門。先頭には変わった女性が立っています。
「今日も美味しそうな食料の数々っ!!ヒヒン♡」
脚が4本あるその女性の名は“スピード”。博羅町にいる最後の真打ちです。馬のSMILEの彼女は、視界が350°とかなりの範囲を見ることが出来ます。
なかなかの美人ですが、視界が馬並みだと褒められると・・・
「そうかしら♡」
「笑顔も馬並み♡」
ウマナミナノネー(マキバオーのED)
九里の元締め
ここで突如、半鐘が鳴らされます。火事なのですが、ここで出るのは火消しの「い組」です。
江戸時代の火消を思い浮かばせますが、到着するなり火消よりも自分たちの存在主張。あまり詳しくないんですが、火消は組ごとの対立もすごかったらしいですし、町民の反応から一種の祭りみたいな騒ぎなのでしょう。
スピードは火を消せと怒りますが(笑)
ここでスピード、場所がホールデムの館と気づきます。後ろではなにやら騒ぎが・・・。
場面はルフィとホールデムへ。ライオンの“噛二郎”がお玉を離しません。てか、お前に名前あったのかい!
お玉を人質に取られている以上、なかなか手出しできませんが、ここでホールデムはルフィ達が酒天丸の盗賊団である疑いを主張し、彼らを人質に取ろうと考えます。前回も出たこの名前ですが、「頭山盗賊団」を率いる人物で、農園の食料も盗んでいるようです。ネズミ小僧みたいなやつだな。
さてここで明らかに警戒を強めたのは、お菊。ルフィに彼をこれ以上怒らせないように耳打ちします。その理由は彼の後ろ盾の存在。この九里の元締めは干害のジャック!その名前はもちろんルフィ、ゾロも聞いたことがあり、ゾウで倒されたはずですが・・・。
なんと彼、海難事故の後、つい先日にこの博羅町に現れたようです!つまりここで倒すと、ジャックが報復に来る可能性もあるため、ホールデムの怒りはこれ以上加速させるべきでないとのこと。
しかしどっちにしろ動いた瞬間、お玉をガブリと行くつもりです。
「きゃー痛いでやんすー!!」
「やめろコンニャロォー!!!」
その叫びに笑うホールデム。この男も上下関係をきっちりさせるタイプみたいです。
美味い宝船
ここで真打ちスピードと彼女の部下が運ぶ「食糧宝船」が登場!桃源農園で取れた新鮮な食料がたっぷり運ばれてきます。彼らの独占に怒るのはルフィですが・・・。
ここでルフィがゾロに指示。自分はお玉の方を、そしてゾロには宝船の方を任せます。
「あいつは怒るだろうがブッ飛ばさねェだけマシだと思え」
場面は変わって、博羅町の入り口。ホーキンスがホールデムの元へ向かいますが、そこに刀を持った虚無僧が登場。ホーキンスの前に立ちはばかります。
一瞬でその人物の実力を垣間見ますが、その正体はロー!唯一、顔を知る真打ちをここで倒す気なようです。
場面は再び、ルフィ達。余計な人質はいらないとのことで、お菊を部下に捕らえさせようとしますが・・・。
ここでルフィとゾロが同時に動きます。まずはルフィが噛二郎に打撃を与え、玉を救出。さらにスピードの部下をあっという間にゾロが斬っていくと、お菊を咥えた狛ちよを呼び出します。そのまま狛ちよが引っ張る船に乗り込み、町の外を目指します。
一方、ルフィもお玉を抱え逃げようとしますが、彼女の頬がすっかり腫れていることに気がつきます。玉がペンチで引っ張られたことを明かします。これを聞いたルフィは憤慨した表情になり、玉を巻き込まないように放り投げ、ホールデムと対峙!
「吼えろ!!“獅子の火”!!!」
なんと噛二郎の口から炎を発射!火というより爆発です。追撃で“絡繰刀”(からくりとう)という刀で攻撃しようとしますが・・・
「“ゴムゴムの火拳銃”(レッドホーク)!!!!」
ルフィの強烈な一撃が、ホールデムの顔面にヒット!完全に喧嘩を売りました!
VS真打ち
ということで、ホールデムに一撃を決めて、完全に喧嘩を売った形になりました。これはもうジャックと一戦交えかねませんね。
ジャックが生きていたのは知っていましたが、思った以上に早く再登場しそうです。正直、ちょっと驚いています。
彼の武器は持ち前のタフネスとパワー、そして持久力ですが、今のルフィは同じ四皇の幹部クラスを二人も倒しているので、そこまで不安にはなりません。もちろんルフィも全力出し切らないときついでしょうが・・・。
ここで気になるのは、ジャックが九里の元締めだということ。つまりワノ国では大まかに分けられており、それぞれを最高幹部である3人の災害が管轄しているということでしょうか。そしてその上にカイドウとオロチがいる感じかな。
また新キャラとしてスピードが登場。フランキーケンタウロスと違って、しっかりとしたケンタウロスです。上半身もすらりとしたモデル体型で美人ですが、馬並みと褒められると馬のような笑顔を見せます。それも嫌いじゃない!
馬の特性として350°の視界を持ち、弓を手にしていたので見事な弓術を期待できそうです。ゾロの部下への攻撃は見切れなかったけど・・・。
ところで、ホーキンス、ホールデム、スピードと真打ちが判明しましたが、これにシープスヘッドを加えたのが、ジャックの幹部といったところでしょう。そうなるとアプーやドレークは別の災害の部下ということでしょうか?いやでもお玉の村を襲ったのはドレークか・・・。
また酒天丸についても、いろいろ情報が追加されました。お菊の反応を見る限り、彼女が例の盗賊団に所属している、または関係しているでしょう。
前回、錦えもん達が使っている偽名とか考えましたが、ゾロの反応からしてそれは無さそうです。しかし上手くいけば、その盗賊団から助力は得られそう。
まあ、個人的に一番目を引いたのはホールデムの戦闘方法なんですけどね。どんな戦い方するんだろうと思っていたら、まさかのライオンの口から火ですよ!こいつの体の構造は、どうなっているんだって話ですよ!
まだ倒れるな、ホールデム!俺は貴様の戦闘方法にちょっと納得できていないんだからな!
真打ちたちとの勝負に期待しつつ、また次回!