980話の感想です。
表紙連載は「あんた好きよ!!!結婚してっ!!!」です。ローラの性格を考えればこういう展開になりますわな。ゴッティは受けるのでしょうか。そして上手くいけばパウンドも娘の結婚を改めて見ることが…。
第979話「家族問題」 家族も一味もあいつがいない! - ワンピース航海記録
カイドウの息子であるヤマトが行方不明に。彼を見つけるにあたって大看板への挑戦権をかけて飛び六胞が動き出します。
一方で変装してそれぞれ鬼ヶ島へ潜入した麦わらの一味は先陣を切るルフィがおしるこを無駄にしていた百獣海賊団と遭遇。お玉を思い出して暴れるまで秒読みの状況です。
地雷案件
冒頭、おしるこぶっかけ合戦などという食い物を粗末にしようとする百獣海賊団。ルフィがそれをはいそうですかと見過ごすわけがありません。自分のためにわずかな米すら分けてくれたあのいたいけな少女の笑顔と涙が頭をよぎるのです。
「何でお前みたいなバカの目の前に食いもんがいっぱいあって玉の腹に何も入らねェんだ!!?」
ということでギア3発動!エレファントガンでさっそく叩きのめします。
これにはキッド達も驚きますが、むしろ彼らにとっては好都合。本丸であるカイドウを狙ってこっそり進軍します。意外にも冷静だった…。
するとその瞬間、今度は2階席にひびが入り崩れ落ちます。そこから現れたのはルフィを止めようと後を追っていたゾロ。大人しく潜入しないルフィに呆れますが、コイツもコイツで抜刀してやる気満々です。ひでぇ、言葉と状況が1ミリも合ってねぇや!
ここでルフィはおしるこを無駄にしたことを口にします。これに対してゾロの反応は…
「おしるこを…!?———だったらブッた斬るしかねェな!!!」
(謎の地雷!!!)
ゾロもお玉のことは見ていたからね、しょうがないね。
海鳴りが音を奏でれば
さあ、だんだんとこの騒ぎと異変に気付き始めた百獣海賊団。クイーン様も注目し始めます。そんな中、すぐにルフィとゾロの正体を見破ったのはDJをやっていたスクラッチメン・アプー。ルフィとゾロが逃げた矢先に、クイーンに彼らの正体を告げます。さらには彼らを討ち取った報酬もちゃっかり要求し始めます。
ここでクイーンが考えた案はなんと飛び六胞の席!なんでも彼らの中にクイーンが消したい人物がいるらしく、そいつを1人消してそこに入れるというものです。
これが本気なら一気に出世のチャンス!さすがに一般の船員はやる気を見せませんがギフターズ&真打ちクラスは一斉に動き出します!もちろんそれは報告した彼も同じこと…。
「聴いてけ戦う音楽(ミュージック)♪」
歯は鍵盤に、頭はシンバルに全身が楽器となる彼の音楽はルフィに狙いをつけます。腕をギターの絃のように変化させて奏でた“殴(ボン)”はなんとルフィの顔を殴りつけました。
さらに追撃の“斬(シャーン)”でゾロの胸に斬撃を、”爆(ドーン)”の爆撃でルフィを気絶にまで追い込みます。不可視な上に遠距離から撃ち込めるこの音楽の不意打ちにルフィとゾロは圧倒されます。
すぐに解決策も思いつかないためゾロはルフィを抱えて逃げの一手です。カイドウと戦うためにダメージは極力抑えたいところですが、そこはさすがに四皇の海賊団。ゾロ達に向かってくる相手は片手間で相手できるほど弱くなく、その実力の層の厚さを実感させます。ここでルフィも復帰。もはやいちいち逃げるような戦い方では余計にダメージを喰らいかねません。錦えもんの能力を解いて、全力の突破を狙います。
しかしまだまだルフィ達のいる場所はアプーの射程範囲。他のギフターズクラスと勝負しているルフィ達に狙いをつけていました。だがよそ見をしていたのは彼も同様のこと。横から迫る男の動作に気づくのが遅れました。
「あの裏切り者が…全ての元凶だぞ!!!」
磁気によって巨大な腕を形成する“磁気弦(パンクギブソン)”でキッドがアプーに奇襲をかけたところで今回は締め!
伊達に最悪の世代だけはある
アプーの実力が光った今回の話。
最悪の世代の中では2年後で一番パッとしない雰囲気でしたが、今回でそのイメージを充分に払拭させてくれる活躍でしたね。
いまだに能力名については不明ですが、遠距離かつ多彩な攻撃を見せてくれました。聞いた音でダメージを与えるというよりは音の振動で攻撃するような雰囲気ですね。しかも狙い撃ちが可能だから遠距離からどんどん攻撃できる強力な能力です。
しかも一時的とはいえ爆発はルフィをダウンさせるほどの威力です。もともと黄猿にも能力あればかなり効いていそうな威力だったし、妥当といえば妥当か。ルフィに殴打も効いたから覇気も獲得しているのでしょうね。それともあの音楽はそれすらも無視できるのかな?
アプーしかりホーキンスしかり、肉体派の百獣海賊団には珍しい完全な搦め手を使えるからもっと重宝されてもいいですよね。思えば彼らだからこそルフィやゾロを追い詰められたのだろうな。
そんなアプーにぶちぎれて攻撃を仕掛けたのはキッド。さすがにあの一撃でアプーがすぐにリタイアするところまではいかないでしょうが、あれは相当威力があるでしょう。やっぱり磁気持ちはこれくらい強力な攻撃をしてくれなきゃなと思います。キッドの目指すところはマグニートーだな!
というかおそらくルフィ以外にカイドウに食い下がれるキャラの筆頭ってこいつなのでここでアプーを倒してもいいのかもしれませんね。
前半で注目したいのはやはりルフィとゾロのタッグでしょう。ゾロは完全に迷うものかと思いましたが意外にもあっさりルフィに合流しました。ただし登場時はなぜか2階から、しかも言っていることとやっていることが違うというツッコミどころ満載です。正直あの流れは笑いましたわ。
それでも2人しておしるこの件に怒ったのは一種の安心感を覚えます。2人ともお玉のことは見ているし、初登場時からもったいないことはしないタイプですものね。おそらくサンジ辺りがいてもキレていたでしょうし。
結局2人してギフターズや真打ち達に狙われるはめになりましたが、クイーンがここで飛び六胞の席を用意するなどと話したのは驚きですね。彼が消したい飛び六胞とは誰でしょうか?ありえそうなのはフーズ・フーやササキといった野心家組かスパイであること見破られているドレークあたりでしょう。ただ舐めた態度取っているだけならうるティとかもありそうだし、小紫などの花魁関連でブラックマリアもありえそうな気がします。ぺーたんは…実力とかで?まあ要するにまったく予想がつかないというのが本音なのですが!
まあ今回はシンプルなバトル回だったので、どうしてもアプーに注目がいきがちですね。この調子でホーキンスやキラーにも救済をしてくれたらいいものですが…。
しかしキラーはこれ大変ですね。完全に船長や他の最悪の世代に振り回されっぱなしじゃないですか。いやキラーがキッドを止めようにも彼がしゃべると笑い声がどうしても出るから結局キッドが怒り心頭になるのはしょうがないわけで…うん、しょうがない。
思えばローの指すバカって2人じゃ足りなかったなと思いつつ、また次回!来週も休載ということはこのままいくと隔週連載になりそうかな?