1011話の感想です。
合併号の今週はカラー扉絵。大きなナミが食べるアイスクリームに一味も混じって満喫します。カラフルな色が満載なイラストは見ていて楽しいものです。しかしジンベエが慣れていないせいか、しっくりこないな…。
皆の奮闘により、カイドウとマムを引き剥がすことに成功するも、カイドウの強さにゾロがついにダウン!窮地の中でルフィは覇王色の覇気を纏い、カイドウとタイマンの勝負に挑みます。
タイマンの始まり
マムを追うキッドとキラーですが、どうにもその表情は浮かない様子。なんと空中にとどまるマムの右腕に雷が宿っているではありませんか。ゼウスは封じましたが、どうやらマムが新たに作り出したホーミーズのようです。名をヘラ、ギリシャ神話の女神の名を持つ雷雲はその通り女性的なようで、マムとの強力な合わせ技“震御雷(ふるごら)”を撃ち込みます。
その破壊力によりゼウスを捕らえていたキッドの能力は低下、一方でローはゾロに肩を貸してマムを探そうとするゼウスごとシャンブルズでこの場を去ります。
いよいよルフィとカイドウの一騎打ち。はるかに格上の四皇の前に、ルフィは笑顔を見せます。それは強者を前にしたカイドウも同じこと。お互いに覇王色の覇気を纏い、全力の肉弾戦が始まりました。
超新星の対決
その頃、キッドとキラーは城内3階まで吹っ飛ばされていました。だがこのまま倒れてカイドウと再び組まれても厄介です。請け負うと決めた以上2人はマムを追いますが、城内ともなれば当然百獣海賊団がその首を討ち取ろうと向かってきます。そんな中、彼らを掻い潜ってキッドとキラーを狙ったのは共に同盟を組んでいたホーキンス!キッドはやる気満々ですが、ホーキンスからすれば負ける戦いを避けただけで特別思ったことは無い様子。
このまま戦うのもありですが、キッド達としてはマムの阻止が最優先。ここは右腕のキラーがホーキンスを請け負い、キッドはマムを追います。
2人相手では勝ち目が低いものの戦力の足止めには成功するホーキンスに、すっかり百獣海賊団の飼い犬であると笑うキラー。どちらもカイドウに組み伏した経験のある超新星同士の対決が今始まろうとしています。
「幸運を祈るキラー」
「くたばれお前の幸運なんざ おれは一㎜も祈らねェ!!!」
場を読む占い主義者と、戦闘による実力主義者…勝利の女神はどちらに微笑む?
幼きお玉の覚悟
その頃、2階では逃げるお玉、ナミ、ウソップにとうとうページワンが追いつき、人獣形態で狛ちよの半身に取り付きます。離れようとしないページワンにナミとウソップは執拗に急所(こめかみ、鼻の穴など)を狙いますが、手が出ないだけでダメージが入った様子はありません。
お玉は狛ちよになんとかライブフロアまで行くように指示。彼女の狙いはそこに集めたきびだんごを食べたギフターズ、真打ちに号令をかけて一斉攻撃で仕留めるつもりなようです。なんとかそこまで行けたら、もはや自分はどうなっても良いような発言にナミとウソップは憤慨して守ることを約束します。しかしお玉はまだ年端も行かない子供。この戦場にいるだけでもう怖くて限界が来ているのです。
ならば不安を拭ってやろうじゃないか、とばかりにウソップも奮闘します。ページワンの前に撃ちだした“必殺緑星花火花”は、その名の通り弾けるような火力と光で相手を引き剥がします。このチャンスに間髪入れません。松ぼっくり型の爆弾”緑星爆ボックリ”を複数直撃させる連撃が決まりました。
しかしここまでの連撃を喰らって尚、ページワンはあっさり立ち上がります。息こそ荒いもののまだまだ問題なさそうです。しかも…
「出てこいキッドォ~~~!!!」
ここでマジ切れビッグマムと鉢合わせ!がっつりナミとウソップに気づいて最悪の展開になると思いきや…
マムがまさかの…
「おリンちゃん!!」
久しぶりの再会にマムの怒りがストップ。どうやら彼女は10歳以下の子どもに稀に優しくなるマザーモードなるものがあるようで、こんな戦場で会ったお玉を心配します。さらに記憶を失っていた頃に介抱してくれたことのお礼まで言いますが、「おこぼれ町」というワードにお玉が反応します。
そう、すでにおこぼれ町はカイドウの部下たちにより焼き払われており、お玉はその事実をマムに伝えました。それを知ったマムの脳裏にはお鶴さんやおこぼれ町の人たちの優しさが…。
このタイミングで恐竜化したページワンが登場。ビッグマムが味方だと知っている彼は足止めを要請しつつその大あごを開きますが…
「非道な海賊の世界にも…仁義ってモンがあんだろうがアホンダラァ!!!」
ぶち切れたマムの覇王色の覇気を纏った拳が、ページワンに炸裂!ウソップたちの攻撃をはるかに上回るマムの一撃にさすがの彼もダウン!そしてこの騒ぎを聞きつけたのはキッド、ゼウス、そしてブラコンのうるティで…。
ぎゃああ、ぺーたん!
理由のある暴力が無関係な味方を襲うとなった今回の話。
衝撃的だったのはやはりマムの一撃。その破壊力は絵から見てもとてつもないものだと伝わっています。ちゃっかり覇王色の覇気を纏っている演出しているし。あの絵だけであれほど耐久性を強調されてきた古代種のゾオン系でも、もう駄目だろうなと思わされます。だって効果音が“ドカッ”や“バシッ”じゃなくて“ボキッ”って…もうこれぺーたん復帰無理ですよ。家で読んでいた時、思わずぺーたんが!とか声に出そうだったもの。正直、うるティと同じ気持ちですわな。そしてそんなうるティが次回、マム相手に1コマ負けどころか0コマ負けしていても私は驚きませんね!
そんなマムですが、まさかあの記憶喪失ネタをしっかり持ってくるのは驚きました。マザーモードという名は唐突に感じましたが、彼女の育ちの背景を考えればたしかにおかしくはありません。プロメテウス達が勝手に呼んでいるだけなのはありそうです。
しかし彼女にも仁義があるのには驚きましたね。わりと策略を張り巡らせる印象がありましたし。まあ彼女の仁義って、彼女の感覚的なものが大きいでしょうし、無償の優しさというのには確かに弱そうなイメージがあります。ジェルマとかはあれそのもそもジャッジが完全にマムを舐めきっていたしな。
加えておこぼれ町への評価が容赦ない言い方なのには笑います。薄汚いとか貧乏くさいとか…そして本人は悪気ない上に本気で感謝しているのが面白いわ!
マムと言えば、新しい雷雲のホーミーズを作っていましたね。破壊力はゼウスに勝るとも劣らずの申し分なさ、お披露目は次回以降ですかね。
前半はルフィとカイドウの戦いがいよいよ本格化しそうです。カイドウの両手持ちの金棒を足で防ぐとか、もはやルフィの実力はかなり底知れないものですね。覇王色の覇気を纏ってギア4したらどうなるのでしょうか…。
とはいっても、カイドウもちゃっかり覇王色の覇気を纏っています。ここで見せるとか、あの5人と相対した時ですらまだ手を抜いていたのかよ…!彼も彼で底知れなさを感じさせます。まあ、私の中で彼はギャグキャラとしても片足突っ込んでいますけどね。だって赤鞘に話していた「海賊は裏切る」がまさに今回カイドウ側で起こったんですもの。もうカイドウさん、完全なパフォーマンス要素強いプロレスラー状態ですよ。
また中盤ではキラーVSホーキンスの対決が決定。個人的にアプーやホーキンスのような軍門に下った超新星は強敵として立ちはだかってくれるので嬉しいですね。やっぱり全員味方化とかは微妙ですわな。ホーキンスの相手がキラーというのもなかなかいい塩梅だと思います。特にカイドウやマム相手にも食い下がっていましたものね。
さあ、ホーキンスはここいらでカッコいい活躍を見せてくれるのを期待しています。話の展開的には負けてもおかしくないけどな!
今回は燃える展開が随所に間違いなくあったのに、ラストのマムの一撃で全てを持っていかれました。あいつ敵とかじゃなくてステージギミック的な何かでしょうよ。
このままだとページワンは技らしいものを見せずに終わりそう…というかサンジにやられて、ルフィにやられて、マムにやられてと散々だな!むしろここで立ち上がった暁には間違いなく耐久力が主人公を超える存在と言えるでしょう。個人的には戦闘場面や技を見たいので、フラフラながらも立ち上がってウソップとかの死力を尽くした一撃でダウン…とかいかないかな。
とにかくこの戦場を鎮静化させたいなら、マムを止めるしかありません。マムを止められる奴…いねえよ!
キッド何とかしてくれェ!と思いつつ、また次回!