930話の感想です。
扉絵リクエストは「ウルージとクラッカーがイルカに乗ってレースしているところ」です。ペンネーム見る限り、ウルジストのリクエストだな。
前回、ワノ国を支配する将軍オロチによる酒宴が開催される一方で、サンジには報復として真打ちの実力者勢である飛六胞が現れて・・・
笑えや笑えや
時間は少しさかのぼって場所はえびす町。トの康に案内されたゾロは町民のえらい明るい笑顔に面食らっていました。腹が減っては大爆笑、歯が抜けても大爆笑です。
「数ある生き物の中で笑えるのは人間だけだっつってね！！」
どうもこの町の人達は、どんな時でも「笑わなければ損」というような考えでみんなニコニコ笑顔で過ごしているようです。
そんな彼らですが、良いことがあってももちろん笑います。前日の夜に「うしみつ小僧」が現れて、長屋に金銭をばらまいてくれたのです。以前、名前が出ていたネズミ小僧みたいなやつですね。
そしてこのお金で買ったごちそうがあります。それは・・・透明なお水。ゾロにも一杯差し出されましたが、いかんせん町の貧困状況を見ればよそ者が簡単に貰うわけにはいきません。ゾロは断りますが、皆が貰う権利があるということでありがたくいただきます。そしてその様子にさらに笑い声が沸き起こる町民たち。
「みんなニコニコ笑う事をねこの国じゃ・・・「えびす顔」ってんですよ旦那！！だからここは「えびす町」！！！」
どんな時でもニッコリ笑顔で楽しく過ごすえびす町。その明るさにゾロも思わずニッコリです。
進軍のビッグマム海賊団！
時間軸は現在に移り変わって、カイドウの本拠地である鬼ヶ島では大騒ぎ。なんでも南東からある一隻の船が侵入したそうですが・・・
「来たぜカイドウ！待ってろ麦わらァ～～～！！！」
マジで来やがった、ビッグマム海賊団！情報網を駆使してワノ国の滝登り攻略方法を知った彼女はクイーン・ママ・シャンテ号を鯉に引かせて、ワノ国に入ろうとしていました。
全面戦争は避けたいカイドウですが、船に向けて撃ちだされる砲弾は全部はじかれています。というのも、マム以外にもペロスペローやスムージー、ダイフクといったリンリンの子ども達が多数乗っており戦力も充分な様子です。
しかしついに滝を登り終えたと思った矢先、突如何者かにより船が蹴り落とされました。
「フン！！何を艦一隻に・・・！！」
正体は大看板のキング！リュウリュウの実古代種の彼ですが、そのモデルはプテラノドン。その飛行能力であっさりビッグマム海賊団を滝の下に落としました。イヤー、これでビッグマムも・・・死なないね！
バレなきゃいいんだよ！
一方、花の都ではロー、サンジ、ウソップ、フランキーがダッシュで逃げています。真打ち3人による捜索がされている今、今後の作戦のために見つかるわけにはいきません。顔を隠して戦う手もありますが、怪我を負っただけでも戦力ダウンにつながりかねないため、得策は逃げるしかないとのこと。
すると女性の悲鳴が起こり、その間もなく大きな建物の一角が崩れました。犯人はページワン。彼は片っ端から「そば屋」を攻めており、店の人達にサン五郎の名前を大声で呼ばせることでおびき出そうとします。食い意地が張っている彼はフルーツを食べたいという理由で、果物屋まで襲撃。サンジをおびき出すために、店を無作為に襲撃しますが・・・
「ここだおれはァ！！！」
女性の悲鳴を聞いて黙っているわけがない！そんなサンジはページワンの頬に蹴りを入れて、地面に叩きつけます。
とはいえ、ここは真打ちの実力者軍団である飛六胞の一人。特にダメージを喰らった様子もなく、ドレークかホーキンスに発見の連絡をよこします。
遅れて出てきたサンジに怒号が飛び交う中、すぐに引き返せと言うロー。しかしラッキーなことにページワンはサンジのことをよく知りません。加えて、戦力温存もですが出来るだけ相手の戦力をそぐことも後の勝利に繋がります。
「バレなきゃいいんだろ？おれの正体が」
ロー達を先に行かせるサンジの手にはジェルマのスーツが・・・！
イヤな予感がします
面白い。面白いのですが、私的には読んでいる間にイヤな予感がしてしょうがなかった今回の話。
まずは面白かったところですが、まさかの登場ビッグマム海賊団。正直、彼女が出るとしてもルフィ達が大混戦した辺りに登場すると思っていたのでこれは嬉しいサプライズです。
メンバーもぺロス兄や将星の一人スムージー、怪物クラスと言われるダイフクやコンポート、他にもモンドールやフランぺなど見知った子ども達が見えます。マジでルフィを潰す気で戦力集めてきた感じがしますね。万国の方はカタクリ兄さんやオーブン、クラッカー辺りが中心に待機かな？
あっさり海に落とされましたが、微塵も死んだとかは思えませんね。他のメンバーがどうにかしていそうです。ぺロス兄やまだ実力が判明していないコンポートとかね。実際、カイドウの表情とか見てもやれやれみたいな顔ですし。
そんな彼女らを防いだのは、百獣海賊団の大看板キング。能力はプテラノドンになるというものでしたが、個人的には面食らった気持ちです。というのも、あのがっしりとした体格からそれに見合った能力だと思っていたので・・・いや、プテラノドンも恐竜だけど他のと比べるとほっそり見えるじゃないですか。しかも火災の由来である炎はどこから？
ところでまた空を飛ぶ能力が出ましたが・・・もうとっくに5種類超えていますね。個人的にはペルのセリフは頭の中でトリトリの能力が5種類じゃないかと変換しています。
さてキングの能力が判明しましたが、ジャックと同様の古代種でしたね。こうなるとゾオン系古代種が大看板でしょうか。そうなるとクイーンの能力は何でしょうか？私的には・・・アンモナイトとか？ぶっちゃけ今回のキングのせいでクイーンの疫災から能力を予想するのは難しくなった気がします。
しっかしマム登場からキングの叩き落しのスピード感凄いな。ギャグマンガみたい。
さらにえびす町の詳細についても判明しました。どうもおこぼれ町とえびす町はまた別みたいですね。てっきりまったく同じ場所の別名だと思っていました。
活気のある笑顔と笑い声は見ている方も不思議と明るくなります。貧乏で泣いても状況が変わらないならば笑った方が良い・・・なかなかどうでしょう、納得してしまいます。
しかし私は本気でへこんでいる時に笑うと、逆にもっと気持ちが沈むことがあるんですよね。もうここの人達はある意味、羨ましい存在だわ。
こんな笑顔溢れる場所を見ると、何話か前に出たトコを思い出します。絶対彼女はここ出身だな。
それと丑三つ小僧の話題が出ましたね。思った以上に重要性が高いキャラということでしょうか？私としてはゾロと一緒にいるトの康が実は・・・ある気がします！
そして私のイヤな予感なんですが、それはサンジVSページワンです。ものすごく楽しみです。ホールケーキアイランド編では調理スキルをがっつり見せたため、戦闘は少なかったので敵の主力クラスとの勝負はすごい楽しみです。
しかしあのセリフ回しからすれば、ページワンがあっさりやられそうな気もします。真打ちにはがっかりしてばっかりでもう超新星くらいしか期待できる真打ちはいないのかと思ったところでの飛六胞の登場だったので、あっさり退場したら残念に思います。
そしてサンジが最後に取り出したレイドスーツもちょっとがっかりです。たしかにレイドスーツは強いですし、それを着たサンジも見たいのですが、私としてはジェルマとの決別がきっちりとした印象だったので使って欲しくなかったな・・・。
あくまで正体を隠すためと大きな怪我をしないため程度に使って、決戦時はいつもの調子で華麗な蹴り技を見せて欲しいです。いや願望だけどマジでさァ・・・。
来週は休載ですがここら辺の演出に期待しつつ、また次回！
