仕事で疲れるわ、コロナのおかげで生活の制限は大変だわ、花粉症なのにマスクが手に入らないわでもう泣きたくなるような毎日ですが、そんな中でも幸せはあるものです。
ということで、今回は4月3日に発売された96巻の感想を書いていきます。CMなんかが作られて伏線回収開始と大きく宣伝されますが、その内容に嘘もなし。ここ最近でも最もテンションの上がった単行本の感想です。
96巻表紙
今回は前のルフィのバックにおでん、そして若かりし頃のロジャー海賊団と白ひげ海賊団の面々が揃っています。特におでん、ロジャー、白ひげの並びは本編を知っていなくても興奮ものではないでしょうか。
カバーを取れば例によってパンダマンもいます。ぶっちゃけあいつの特異性ならあの中にいてもおかしくないと思うの。
収録話
第965話「黒炭家の陰謀」新しいBBAインパクト - ワンピース航海記録
第966話「ロジャーと白ひげ」 最高峰の海賊勝負 - ワンピース航海記録
第967話「ロジャーの冒険」 全てを知ったロジャー達の反応 - ワンピース航海記録
第968話「おでんの帰還」 冒険は終わり故郷で始まり - ワンピース航海記録
第969話「バカ殿」 おでんがお辛い - ワンピース航海記録
第970話「おでんVSカイドウ」 いざ激突！ - ワンピース航海記録
第971話「釜茹での刑」 始まるのは伝説の一時間 - ワンピース航海記録
第972話「煮えてなんぼのおでんに候」 最後までド派手な奴よ - ワンピース航海記録
第973話「光月の一族」 赤鞘最後の男 - ワンピース航海記録
第974話「いざ、鬼ヶ島！！」 絶望と希望のコンボ - ワンピース航海記録
以上が今回の収録話です。おでんの冒険にワノ国過去編の終幕と濃い内容となっております。
今回はどの話も衝撃と興奮の連続ですが、あえて私個人の注目してほしい話を挙げるとしたら966話、967話、そして974話です。
966話、967話はこのワンピースの根幹ともいうべきキャラクターである海賊王ゴールド・ロジャーとその仲間たちの冒険、そこからのひとつなぎの大秘宝とラフテルの存在がとてつもない衝撃を与えてくれます。おそらく長くワンピースを追っている人ほどこの話に興奮を感じたのではないでしょうか。彼らと白ひげ海賊団の関係性も見ものです。
974話は直近の話だからこそ印象深いのもあるのですが、やはりこれまでほのめかされていた内通者の正体判明に心が苦しくなりました。おでん達との回想を読めば読むほどこいつの存在が…ただ一番心が苦しくなったのはおでんの踊りとオロチの目的だったんですけどね。そしてだからこそこの話の最後に登場する彼らの存在が救いになるんですよ。
SBS
今に始まったことではないですが、スタートからオイオイと言いたくなるような内容のSBS。例によって変態的内容や裏設定、さらにはブルックのソウル・ソリッドの擬人化などのお馴染みの内容が揃っています。霜月の一族についても言及されていましたね。もしかしてゾロはワノ国出身者の血縁者か？
その中でも今回一番目を引いたのはやはりロジャー海賊団のラフ画じゃないでしょうか。これまでどんなメンバーがいるかはあまりはっきりしていませんでしたが、今回でその姿と名前を拝めます。こう見るとなんか経歴に一癖も二癖もありそうなメンバーがいますね。眼竜とかワンピースらしからぬ名前だな。
ウソップギャラリー海賊団
力作ぞろいで私ごときが応募するのは気後れするようなウソップギャラリー海賊団。ワノ国が多いのは当然ですが、今回はロジャーや白ひげといったレジェンド海賊も多いですね。やっぱり彼らのインパクト凄かったもの。
同時に今回は凝った絵も多いですね。ただの絵ではなく、木彫りに切り絵、箱フィギュアに立体化など…本当にタイトル通りギャラリー感溢れていますね。マジでこれを作っている人たちはどこから創作意欲が湧くのだろうか？
総評
正直、前回の95巻の時点で相当詰め込んだ濃い内容だと思ったし、これを超えるくらい詰め込むと言ったらもう最終巻くらいしかないんじゃないかとすら思っていたんですよ。今回の内容はそれに匹敵…いや人によっては遥かに超えるほど面白い内容だったのではないでしょうか。あのロジャーと白ひげの活躍、おでんの冒険と彼の生き様、オロチの悪意、そして明かされる赤鞘九人男たちの動き…この読者が気になっていたことを期待以上面白くお出しした上にそれらが怒涛の勢いで読めるのですから面白くないはずがありません。
来年には100巻も行くであろうが、いまだに劣ること知らないワンピース。ずば抜けた面白さを見せる96巻は発売中です。
