ワンピース航海記録

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映画4作目「デッドエンドの冒険」感想

 いよいよ映画「STAMPEDE」の公開まで一か月を切りました。公式サイトのストーリーを見る限り、多くの海賊が集まる海賊万博がメイン舞台となりますね。

 多くの海賊がお祭り騒ぎするような舞台は過去の映画にもありました。多くの人が「デッドエンドの冒険」のような内容を予想しているのでは?

 ということで今回は久しぶりに映画について。ワンピース映画4作目の「デッドエンドの冒険」について書いていきます。ネタバレありきなのでご注意を。(ここに来る人には今更だけど)

概要

 劇場版ワンピースの4作目で、これまでの作品と違い初の長編映画となっています。これの前までは同時上映がありましたね。

 敵幹部との勝負こそありませんが、ワンピースでは珍しい船での海上戦や航海中のクルーの様子といったものがあり、映画オリジナルキャラを中心としたシンプル王道ストーリーとなっています。

 監督は宇田鋼之介氏。ワンピースアニメを長く支えてこられた人物で、最近だと「エピソードオブ空島」で総監督やったりなどTVスペシャル系でちょこちょこ見かけますね。

 脚本は菅良幸氏。80年代、90年代のアニメ脚本で特にご活躍していた方です。

あらすじ

 麦わらの一味が立ち寄った島ハンナバル。最近なかなか実入りがなく一気に稼いでおきたい一味はひょんなことから海賊だらけのルール無用命がけレース「デッドエンド」へ参加することとなる。

 参加する前にルフィは一人の賞金稼ぎとレース人気一番の海賊と出会い…。

登場キャラ

ルフィ

 ご存じ我らが主人公船長。大食いっぷりや冒険に心躍らせる場面などはちゃめちゃっぷりはもちろん、海賊としての信念ある様子もきっちりと描かれています。今回はわりと器の大きさがあると言いますか、キャプテンとしての立ち振る舞いがはっきりしていたように思えます。アナグマに気遣う描写があったりしたからかな。

 また麦わら帽子への想いも相変わらずで、ガスパーデにくし刺しにされた時の怒り方は原作でもそこまで見ないほどの怒りを見せます。

 それと今作、ルフィが妙に辛辣な印象も抱きました。セリフにちょこちょこ棘があるな…。

 

ゾロ

 幹部戦がないため、いまいち見せ場の少ない剣士。それでも雑魚相手にその実力を存分に発揮する描写があります。

 漢気あるセリフもあるのですが、いかんせん今回は全体を通していじられキャラのように見えます。いい感じで癒し枠ですわー。

 

ナミ

 船上の場面が多かったため、航海術を活かしてフルに活躍していました。やっぱり映画ではナミさん目立つこと多いね。

 アナグマに対して自分の経験から怒りを見せたり、デッドエンド参加へのきっかけを作ったりなど総じて出番は多いです。しかし昨今のヒロインムーブ強めな彼女と違い、今回は顔芸と声の張りでギャグ風味が強くなっています。岡村さん、声の張り上げがものすごいな。

 

ウソップ

 要所での活躍を見せる狙撃手は大砲をぶっ放したり、細かいところでいつもの面白みある弱腰を見せたりなど初期のウソップらしさ全開です。ルフィとチョッパーと一緒にはしゃいでいる印象が強かったですね。

 しかしいつものバンダナを巻くのがデッドエンド開始後だったので、見た目の印象はけっこう違ったかも。

 

サンジ

 ゾロ同様に幹部戦がないのですが、彼同様にレース中に雑魚相手に大暴れしていました。さらにアナグマへのフォローやガスパーデ攻略のヒントを得たりなど活躍場面は多かった印象。ルフィ、ナミの次くらいには目立っていたんじゃないかと思います。

 また序盤ではナミとロビンと共に行動していたことが割と印象深かったです。紅一点の逆状態のような感じですね。

 

チョッパー

 ルフィやウソップと一緒にバカ騒ぎこそやるも、暴走しかけたナミを止めようとするなど常識人的ポジションが光った存在。活躍こそ少ないですが、ガスパーデの船を匂いで辿るというとんでもない技を披露します。あれはウソップが信用しないのも当然のことだと思うの。

 

ロビン

 今回が映画初登場となる彼女は、終始楽しそうな様子でした。余裕があるといいますか、笑顔を崩すことが少なく常に自分のできる行動をとっていたという印象です。

 レース中には今でいう百花繚乱のように大量の腕をまとめた巨大腕でサポートを行っています。また知識を頼りにされている点も多かったので、なんとなく「知っているのか雷電」を思い出しました。

 

シュライヤ・バスクード

 映画オリジナルキャラで、海賊処刑人の異名を持つ賞金稼ぎです。黒い帽子に顔には入れ墨、エースのような眼というイケメンなキャラです。冷静ながらも愛嬌があり、大食漢と性格面でもエース的要素強いのも特徴的です。異名はロシオみたいな奴なのに。

 自身の故郷と大切な人たちを滅ぼされた過去からガスパーデに対して並々ならぬ憎悪を抱いており、またその恨みを晴らすために歩んできた血塗られた人生には少なからず負い目や罪意識を感じています。ガスパーデへの怒りや己への罪意識、家族想いな一面と映画キャラの中でも魅力があふれ出る存在となっています。

 戦闘は特定の武器を持たず、その身軽さであたりを駆け巡りその場の道具や状況を巧みに活かしていきます。ワンピースではあまり見ないタイプのキャラですね。

 

ビエラ

 ガスパーデの船でボイラー室を担当する老人で、こもっているためモグラと呼ばれています。

 老体と病気のせいでボロボロですが、そんな中でも仕事にいそしんでいました。また助手であるアナグマに優しく接したり、シュライヤに助言するなど人間的にできた人だと思います。命の重みをわかっている点で言えば、年の功が活きている印象も持ちました。けっこう頑固なご様子ですし。

 終盤のこれでもかというほどの名言ラッシュのおかげでワンピース特有のカッコいい老人感がありました。言っていることはわりと他の小説や映画などでも聞くことなんだけど、永井一郎さんがそれを言葉にするだけで重みが出ます。

 

アナグマ

 ビエラの助手である子供。深くかぶった帽子が印象的です。

 ビエラを祖父のように慕い、苦しむ彼を助けるために海賊を倒してその懸賞金を得ようと銃を片手にメリー号に乗り込みます。口の悪さと自暴自棄な点が目につきますが、それは自身の経験からか壮絶さを物語っています。

 終盤では実は女の子であることが判明。さらにはシュライヤの実の妹であり、本名は「アデル・バスクード」です。でも中の人が変わらないから、シュライヤの回想で分かった人は多そうですよね。

 

ガスパーデ

 今作のボスである海賊でがっしりとした体格にコートを羽織った男です。将軍の異名を持ち、懸賞金は9500万ベリー。元海兵で乗船していた船を乗っ取り海賊として名乗りを上げた異例の経歴を持つ海賊で「海軍最大の汚点」などとも言われています。今でこそドレークなどいますが、当時だとけっこう衝撃的な設定でしたね。海賊としての旗揚げはクリークが似たようなことしていたけど。

 実力至上主義な面があり、町ひとつ焼き払うなど容赦のない点が目立ちます。しかしその性格のためかルーキーや賞金稼ぎでも見どころがあれば引き入れようとしたり、自分を狙う存在を側近に置くなどドンと構えた面もあります。

 また実力を重視するゆえの残虐な性格も印象的で、デッドエンドではゲームの一環として主催者と組み、偽のエターナルポースを使って海賊を海軍に売ったりその主催者すらだましたりと非道な仕打ちをします。

 海賊王という言葉を一笑したり卑劣な手段を行うなど悪役ムーブがしっかりしているおかげで小物と大物両方の魅力を持った悪役といえるでしょう。

 アメアメの実の能力者で体を水飴のように変化させます。カタクリと同じような特殊な超人系でしょうか?戦闘では攻撃してきた相手を流動的な飴の体で絡めとり、相手をサンドバックのごとく殴りつけます。また手や体を鋭くさせての刺突も強力です。

 船はサラマンダー号と呼ばれる蒸気船。海列車のような形ではなく、ボイラーを利用して動くパドルシップのような形状です。

 

ニードルス

 ガスパーデの側近で、顔の模様が特徴的な無口な男。とてつもないスピードと伸縮自在な鉤爪を武器とした接近戦が武器です。

 実はガスパーデの首を狙っており、シュライヤとの勝負ではその旨の発言をします。ガスパーデの性格だと知っていようがいまいが側近にしていたでしょうが。

 またシュライヤに敗北した際に折られた鉤爪が結果的に船を大破させることになりました。無口だけど被害が大きいな。

 

ウィリー

 アーロンのライバルとも言われるシャチの魚人。レースでは二番目の人気でその評判通りか、ガスパーデの罠にも引っかからずに彼の船を追いかける場面もあります。残念ながら戦闘シーンはありませんでしたが。

 今だったら、彼もタイヨウの海賊団に所属していたこととかになっていたのでしょうかね。

 船はドリルのようなピークヘッドが特徴的な船です。個人的に出てきた船では一番好きです。

 

ボビー&ポーゴ

 巨人族の漁師である二人組。レースでは三番目の人気でしたが、序盤でショートカットしようとして失敗していました。

 船は二人乗りの大型ボートで強引なかじ取りをしていました。デザインがマリオのキラーに見えます。

 

ビガロ

 縛り首のビガロの異名を持ち、9作目の映画冒頭で判明した懸賞金は1490万ベリー。

 レース序盤でルフィたちを煽るも、途中で彼らよりも後ろであったことが判明。ウソップに狙撃されるわ、ゾロ&サンジのメイン主力コンビにやられるわ、最後は大型海王類のせいで船が転覆するわでとにかく不運なキャラです。

 船は髑髏のピークヘッドが二つあるという珍しいもの。九蛇の海賊船よりも前にあったのね。

 

胴元

 デッドエンドの賭けを取り仕切る男。肥満体型で美女を侍らせており、嫌らしい金持ち感が漂います。

 ガスパーデと組んで偽物のエターナルポースを参加者に渡していましたが、彼も騙されており最後は嵐によって船が転覆する始末に。とはいえ、彼も彼でガスパーデをはめようとしていたらしくゴールの島パルティアに海兵を呼んでいました。お互い抜け目ないねぇ。

 

ドレイク

 冒頭と終盤で登場する海兵でG-8支部ナバロンに所属する本部少佐です。

 じつはこの後の映画にも出ており、偽のエターナルポースの行き先であるナバロンはアニメオリジナルでルフィたちが向かう場所でもありそこでも彼は登場します。この人の顔はあのあたりのアニメ本編を見ていた人には何となく覚えがある顔ではないでしょうか。

 ちなみに今では超新星でドレークがいますが、名前が似ているどころか声優さんも同じです。キャスティングは狙ったのだろうか?

 

感想(個人的名セリフ&名シーン)

 今作はバトル要素は決して多くないのですが、メインキャラである一味の魅力はもちろん映画オリジナルキャラもよく作りこまれており、彼らの表情とセリフ、そして声優の演技によって驚くほど引き込まれるものとなっています。

 個人的にはゲラゲラ笑うようなものでは無くても少しクスッとするような笑いや直接的ながらも味わいあるセリフが細かくちりばめられているのが好きですね。

 

・ルフィ「船長として言わせてもらうけどなあ、金の使い方が荒すぎるぞお前らぁ!」

 「「「ほとんどてめぇの食費だよ!!!」」」

 ナミの貯えが少ない発言によるルフィからの船長としての注意からの男3人ツッコミ。この直前のルフィの食欲が説得力を物語っています。

 ルフィ、本当にこの手のことに関わっていないんですね。本人も周りも読者も理解したうえで面白いからずるいわ!

 

・ナミ「けどねぇ、金以上に困った問題なのは今さら危険だからなんて理由で簡単に引っ込む仲間じゃないのよねぇ。特にウチの船長は」

 序盤でのナミによる店主への交渉。上記のセリフはそのひとつです。交渉中のナミの肝の座り方もいいですが、このセリフの際に一味が店主の前に集まっていくところが彼らのこれまでの経験が物語っている態度をしておりとても好きです。

 交渉前のナミのお色気態勢や直後のルフィとゾロのやり取りもクスッときます。

 

・店主「生き延びろよ」

 ルフィが海賊をやっている理由を聞いた後、彼を送り出す際に行った店主の一言です。もともと海賊をやっていた者たちが集うこの町では彼も多くの海賊を見てきたはずです。そんな中でもルフィののびのびしながらも信念ある答えを気に入ったのでしょう。この一言はちょっとした「よい旅を」という送り出しに思いました。

 ワンピース映画に登場する本当にちょっとだけのキャラの中でもこの店主は断トツで好きです。渋いぜ、おっさん。

 

・ルフィ「イヤだ。こいつからはクズの匂いがする」

 ガスパーデの勧誘を受けた際のセリフです。

 ガスパーデはえらく態度もデカいですし、ニードルスにルフィたちに負けた部下を始末させていたりとルフィの気に入らないタイプの男でしたが、ルフィにしてはしょっぱなから辛辣な言い方だと思いました。ちょこちょこ容赦ない点はあるけど、いきなりここまで言うのは珍しい気がします。

 

・ボビー「あっダメだ。距離足りねぇ!」

 レース開始直後に曲がり切れないカーブを飛び越えようとジャンプした巨人二人組の場面です。

 すごい単純な内容なのですが、巨人族と強引なコンビネーションからのあっさりダメだった様子にはクスッときました。巨人のおかげで絵的にもインパクトありますし。

 

・ナミ「その甘えた考え方をぶった切ってやる~~~!!!」

 アナグマの人生諦めたような発言にキレるナミのセリフです。最初はシリアスなのですが、最後は上記の通り完全に怒りで我を忘れている状態となっています。とはいえ、ナミの経験からすればここまで怒ってもしょうがないもの。恩人が存命ならなおさらです。死んで楽になるわけではないと思いますが、生きることから目を背けずに全力を尽くすことは重要です。

 しかしこのセリフの最後の方、岡村さんがとんでもない声を出しています。この映画全編通してナミの感情表現が絵でも声でも多いので面白いです。

 

・サンジ「ああ見えてもトナカイもハードな過去の持ち主なんだぜ。他の連中もよ、まあ似たり寄ったりだろ」

 サンジによるアナグマへのフォロー場面。彼の無意識な優しさや後にアナグマの正体に繋がるちょっとした伏線でもある場面なのですが、久しぶりに見ると何とも言えない気持ちになりました。最近になって過去がさらに悲惨だったことが明かされたキミが言うかね。

 

・ルフィ「自分でやるって決めたんだからさ。そのために戦って死ぬんなら別にいい」

 アナグマの命に関する言葉に対してのルフィの回答です。全部だと長すぎるので最後だけ抜粋。

 アナグマに対して命を大事にしろなんて発言をしながら、自分たちは死んでもおかしくないような行動をとるのは確かにおかしいでしょう。ただ彼らとて命を無下にするわけではありません。それでも叶えたい、果たしたい野望や望み、夢があるからこそ命を懸けるのです。たとえ死の危険にさらされようとも彼らはまさに人生を謳歌し、命を大切に使っていると言えるでしょう。

 

・ルフィ「やりもしねえのに口だけで命かけるとか言うな」

 ナバロンあたりでルフィがアナグマに放った言葉。やめてくれ、ルフィ。そのセリフは本気になれない俺に効く。やめてくれ…。(落ちこぼれ)

 

・シュライヤ「なにがわかる!!」

 シュライヤとビエラの会話でのセリフです。その後にガスパーデと対峙した際の描写とセリフにより彼の人生とその憎悪の激しさが垣間見えます。このセリフの後にすぐに取り繕いますが、やはりここで見せた凄みこそが彼のガスパーデに対する本音であり、もう戻れないところまで来ていることを理解している様子でもあると思います。

 

・ルフィVSガスパーデ

 ルフィとガスパーデによるラストバトル。クロコダイルの時ほど圧倒的な恐ろしさはありませんが、相手も肉弾戦中心ということでなかなか見ごたえある戦闘となっています。小柄なルフィによる動きある格闘と大柄なガスパーデの重い動きが対照的で面白いですね。

 ルフィの機転による「ゴムゴムの生け花」なんていう折れたマストを突き刺す強烈な技なんてものもあり、こういった点でも物珍しさを感じました。

 決め技は「ゴムゴムのバズーカ」で、体中にとげを出したガスパーデにも臆さず打ち込みました。これはすでにクリーク戦で経験済みなんだよなぁ。

 

ビエラ「人生は面白い。生きていればこそきっと良いこともあらん」

 戦いが終わった後のシュライヤとビエラのやり取りでのセリフです。ガスパーデへの復讐を生きがいとしていたシュライヤですが、ルフィがそれを果たした今では彼に残されたのはその復讐のために背負ってきた罪の数々。自分には生きる資格もその気持ちもないような旨を話しますが、それでも生きることに意味があるのを知っているビエラは彼にこの言葉をかけます。

 髪を下したアナグマの姿を彼とともに見ながら…。

 

ビエラ「過去のことはこれから考えればいい。今はただ前を向いて歩くことを考えんか」

 シュライヤとアナグマの関係性が明かされた後のビエラのセリフ。もはや自分には彼女の兄として生きていく資格がないなどと考えるシュライヤですが、そんな彼に再び生きる決心を促すようなセリフです。たしかに多くの罪を犯したかもしれませんし、それが許されるようなことかもわかりません。しかし今は「兄として」生きていた妹との再会を喜んでいいのではないでしょうか。少なくとも生きている限り、考えていく時間はまだあるのですから。

 というか爺さん、この短時間で二回もシュライヤに生きる希望を与えるとか大したもんだよ。言っていることも原作で聞いた内容のものだし、やっぱり映画でもカッコいい年寄りは大事だな!

 

・ロビン「そのためにはまず言葉遣いね」

 アナグマたちへの別れの言葉にロビンが言ったセリフです。サンジの前の発言を踏まえたものとなっています。私の中でこのセリフが妙に印象に残っており、一味の別れの言葉の中では一番好きです。

 理由は自分でもよくわからないのですが、たぶんアニメの方でのロビンが一皮むけたような明るいセリフだったためか印象に残ったのかもしれません。

 

・シュライヤ「もうてめぇに会うこともねえからな。とっとと行け、海賊」

 シュライヤによるルフィへの別れのセリフです。少なくとも人生をやり直す一歩として、賞金稼ぎをやめるようですね。これから彼がどのような人生を歩んでいくかはわかりませんが、少なくとも生きていく意味を知ったと思います。

 しかしあの実力なら海軍とかで活躍できそうな気がします。なかなか柔軟な戦闘センスの持ち主ですし。でもまあ彼には戦いをしないで、平穏を求めて生きていったほうが良いのかもしれませんね。

 

主題歌

・「sailing day

 BUMP OF CHICKENさんが歌う今作の主題歌。かなりカッコよく仕上がっており、前向きに夢を追っていくような歌詞に心惹かれます。歌手が歌手なだけあり、カラオケでもワンピースの中で上位に入っているイメージです。

 映像では最後にラブーンもちょっとだけ出ます。ブルックが喜びそうだわ。

王道踏まえたストーリー

 今作は内容自体はこれでもかというような王道ストーリーなのですが、設定を含めたキャラの描写や原作に通じるセリフや演出が多々あるため見やすさと面白さがうまく両立していたと思います。初見の人もファンも両方楽しめることは保証できるのではないでしょうか。

 バトル要素という点ではどうしてもルフィとオリジナルキャラのシュライヤがメインなので物足りなくなる人もいるかもしれませんが、それを補うほどのストーリーとキャラの魅力は必見です。

 

 今度公開される「STAMPEDE」は多くの海賊が集まるストーリー。今作よりも多くの海賊に加え、海軍や政府、革命軍まで出るのでこの作品以上に目移りする点が多そうですが、お祭り騒ぎ的要素の強いこの作品と同系統のようになるのか?はたまた違った作風で挑んでくるのか?8月9日の公開に期待しながら、楽しみに待たせてもらいましょう。