ワンピース航海記録

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第21話「“町”」 走るのっていいよね!

 21話の感想です。

 前回バギーを吹っ飛ばしましたが、ボロボロの町と多くの負傷者のいる状況から町民たちに勘違いされてしまいます。さらにルフィの正直すぎる発言からその町民たちから追われるはめに。それでもしっかり関わったシュシュや町長からは感謝されるという流れでした。

 見どころはルフィ達の出航でしょう。後の航海でも彼らの出航はとても騒がしいものです。そんな中にもグッとできるシーンがあるというのが彼ららしいのです。その原点でもあるのが、この話だと思います。

登場キャラ

・ルフィ

 相変わらず正直な彼ですが、この町の素晴らしさをわかっているからこその言動とも見れます。ルフィは「仲間」を重要視しているので、町民たちのこともわかったのかもしれません。町民たちから逃げるのも自分が海賊だからと割り切っているように感じました。

 またこの話ではどこまでも気楽でマイペースな彼の魅力がしっかり描かれていますね。個人的には、質問に正直に答えるところよりも、町の復興のためにナミが半分にした宝を置いてきたところが、彼のバギーとは違う海賊らしさも見れて好きですね。

 

・ゾロ

 起き上がってもやはりダメージは残っているようで、町民たちから逃げる際は常にルフィに引きずられていました。自分で傷口をさらに斬ったりしてたものなぁ・・・。

 ルフィの正直発言を笑ったりするところなど、すっかりルフィに感化されたような気がしますね。

 

・ナミ

 冒頭ではバギー海賊団の宝を盗む(?)ことに成功しました。

 全体的に危険な状況を作らないようにしたいのがわかります。だからこそルフィの発言に振り回されてしまうのですが・・・。それでもラストにルフィが宝を半分置いてきたことに怒りながらも笑ったところは、ルフィの魅力に気づき始めたとも取れるでしょう。

 

・ブードル

 前半はほとんど気絶していましたが、後半では町民の話から気絶した後の状況をすぐに察しました。命を捨てる覚悟で挑みましたが、結果的に自分の宝である「町」を守ってもらい命まで助けられたことについて、ルフィ達には感謝の言葉をどんなに並べても足りないくらいの気持ちだったでしょう。出航してからのルフィ達に最後に言った言葉は、それらの感謝を全てひっくるめた彼の心からのお礼ですね。

 

・シュシュ

 町長同様にルフィに感謝を感じたであろう1匹です。彼のおかげで逃げ切れたと言っても過言じゃありません。町民たちの足止めは、シュシュなりのルフィ達へのお礼だったのでしょう。

 

・町民たち

 町長を助けるために来たところでルフィ達と鉢合わせになりました。倒れている町長を見た時の反応や町長を気絶させた犯人であるルフィ達を追いかける様子から彼らがどれだけ町長であるブードルを慕っているかがわかります。またシュシュに足止めを食らいましたが、無理にでも退かさない辺りは犬を含めても町の結束力の強さがわかります。

 

・バギーの部下たち

 ナミに船を奪われ、ゾロをこの町まで案内していた奴らです。すっかり忘れていた・・・。待ち伏せしていたようですが、ゾロの顔を見るなりビビッて逃げていきました。何のために出てきたんだ、彼らは。

個人的名セリフ

・ルフィ「あ ごめん  そのおっさんはおれがぶっ倒した!」

 事実ではあるのですが、こうもあっさり言うと状況を考えろよと感じてしまい、変な笑いがこみ上げます。律儀に謝っているのが、ルフィらしい(笑)

 

・ルフィ「どんな言い訳してもきっとあいつら怒るぜ!」

 町民たちから逃げる途中に笑顔で言ったセリフです。この前にも町長のために怒る町民たちを見ていい町と発言しますが、それをわかったうえでこのように考えられるルフィが好きなので、個人的にはこちらのセリフの方が印象に残りました。やっぱりルフィにとって団結や仲間は重要なのでしょうね。

 

・ブードル「すまん!!!恩にきる!!!!」

 ルフィ「気にすんな!!楽に行こう!!」

 出航後のブードルとルフィのやりとりです。短いながらもブードルは今回の一件について多くの感謝を込めた言葉を、ルフィはそれをしっかり受けつつも彼らしい気楽さをそれぞれ表したシーンです。多くは語らずともこれほど内容が詰まっているのは、ワンピースという漫画の内容の濃さだからこそだと思います。

 

 次回は一部のファンから大人気なキャラの登場です。1話で完結なので全く読んだこともない人でも楽しめますよ。

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