50話の感想です。表紙連載は「強襲のカニ」。壊れるイカダもあれですが、イカダを壊すカニもすげえよ・・・。
巨大なガレオン船が斬り割かれ、ナミはメリー号ごとお宝を持って逃げるという大混乱状況。ヨサクとジョニーがナミに船を奪われた経路を話す中、世界最強の剣士が現れます・・・!
ストーリー
ナミとミホークに注目したいこの話。ただ読み返すと、ミホークの方が気になるんだよな(笑)
ナミの泥棒
ジョニーたちの懸賞金リストを眺めるナミ。どうやらある一人の海賊が気になる様子。ヨサクやジョニーの話では、ここ最近再び暴れ出した海賊とのこと。
話を聞くとナミはなぜかジョニーたちの宝をメリー号に運び、さらに着替えたいから2人に向こうを向いててと言います。
ヨサクとジョニーはちょっと気になってナミの方をむこうとした瞬間、ナミにいきなり押し出され・・・
「私は海賊専門の泥棒だもん!」
そのまま船を奪い、出航するナミ。ちょうどその時ガレオン船が斬られ・・・。
その男こそ最強の剣士
メリー号がまだ視認できる距離であることを知ると、ルフィはゾロ達にヨサクとジョニーの船で追うことを指示。
「おれはあいつが航海士じゃなきゃいやだ!!!」
ルフィ達が話してる中、斬られたガレオン船の付近に小舟に乗る男が一人。その男こそクリーク海賊団の艦隊を潰し、世界中の剣士の頂点に立つ剣豪ミホークでした。
怯えるクリーク海賊団の船員が自分たちを狙う理由を聞くと、彼の答えは・・・
「ヒマつぶし」
船員はミホークに銃を撃つものの、なんと大剣の刃先で銃弾の弾道を逸らし、外させます。
最強に挑む男
その凄さを目の当たりにしたゾロは、ミホークに勝負を挑みます。すでに実力差があると見極め、呆れるミホークに対し、己が野望と友人との約束のために勝負を決めるゾロ。
一方その頃ナミはメリー号に乗りながら、ルフィ達のことを思い出しながら、なぜか涙を流していました。
「はやく自由になりたいよ ベルメールさん・・・・・!!!」
登場キャラ
・ゾロ
遂に探していた鷹の目の男ミホークに出会いました。その実力を目の当たりにして、ミホークの最強であることを確信し、勝負を挑みます。勝負前は登場時のようなギラギラした雰囲気も・・・。
出会えた時は本当に嬉しそうな顔をしてましたね。同時にその実力にかなり驚いているようにも見えました。
というかこの頃からミホークの「優しい剣」に強さを見ている印象でしたが、彼自身がそれを使うようになるのって結構後だと思います。定義がないから何とも言えませんが、Mr.1戦辺りがそうなるか?
そういえば三刀流というだけで、サンジやクリーク達に驚かれてましたね。やっぱり東の海では、売れた名前なのね。
・ルフィ&ウソップ&ジョニー&ヨサク
とにかく全員てんやわんやな状態。そんな中でもルフィがきっちりとナミを追いかけるのを指示していたのが良かったです。
・ナミ
持ち前の色気と不意打ちでメリー号を乗っ取ります。この時点では目的場所は不明ですが、アーロンパークへ行こうとしていますね。
ラストはベルメールの名前も出てきました。当時ナミはやはり何かわけありなんだと思って、ルフィ達の裏切りが本意でないことに安心した覚えがあります。
そういえば今回ヨサクとジョニーの宝も奪ってます。海賊専門の泥棒とは・・・。
・ミホーク
遂に登場した世界最強の剣士で、鷹の目の異名を持ちます。巨大な十字架のような体験を背負い、鋭い目に整った口ひげ、フランス騎士のような帽子をかぶっています。
ボロボロのガレオン船を斬り、さらに銃弾の軌道を剣先で逸らすという人間離れした技を見せ、ゾロに「最強」と言わしめ、勝負を挑まれます。ただこの時点で、彼はゾロの実力を把握しているように見えますね。
この時点では彼が七武海であることは伏せられています(そもそも言葉が出るのがもっと先ですし)。ただ明らかにこれまでの敵とは、格が違うことがわかるほどの風格です。実際七武海の株を下げてない要因のキャラですし(笑)
ちなみにアニメでは現在の声優は掛川裕彦さんですが、この頃の声優は青野武さんでした。掛川さんの紳士的な声も好きですが、個人的には青野さんの渋い凄みのある声が好きでしたね。本当に亡くなって残念です・・・。
・クリーク海賊団
ミホークの登場に驚き、怯えていました。彼らからすれば自分たちを壊滅に追い込んだ相手なので、当然です。
・コックたち
こちらも驚きの連続。しかしゼフだけは動じず、ミホークについて解説します。彼も高名な海賊だったし、名高い実力者は知っていたのでしょう。
感想(個人的名シーン&名セリフ)
いよいよ登場したミホーク。その実力は言わずもがな、剣一本でとんでもない力を見せつけてくれます。
初期に登場したキャラでありながら、戦闘力のインフレ化しても未だに最高クラスの実力者であることを見せてくれますよね。
さらにナミもメリー号を盗み、アーロンパークへ向かいます。ラストの彼女の涙がそれまでの過酷さを物語っていると言えるでしょう。
読んでて思ったけど、当時こんなにミホークに衝撃を感じたのか怪しくなってきました。もしかすると読み返しとアニメ、ゲームなどの影響かもな・・・。
・ルフィ「おれはあいつが航海士じゃなきゃいやだ!!!」
ルフィがナミを追いかけるようにゾロ達に頼んだ際のセリフです。この時からナミのことを信頼しきっています。もうルフィからしたら「手を組む=仲間、友達」だから仕方ないね(笑)
・ミホーク「ヒマつぶし」
クリーク海賊団を追いかけてきた理由を答えた場面です。七武海なので政府に貢献するためこういうことやってもおかしくはないのですが、気まぐれなところがあるので他の七武海より、たち悪く感じます。
ところで昔友達が「ひつまぶし」と真顔で物真似してました。くだらなさすぎて、ものすごく笑った記憶があります。
・ミホーク「哀れなり 弱き者よ」
ゾロに勝負を挑まれた際のセリフです。ここで既に実力の違いゆえに、呆れたような表情をしています。
この「弱き者よ」というフレーズはゲームとかでもよく使われていました。ミホークの強さを表現したようなセリフですよね。
次回はゾロとミホークの対決。あの名場面もありますよ!