ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1091話「戦桃丸」 対決するのは親友

 1091話の感想です。

 今回はカラー扉絵。海辺のビーチで一味がピザを食べています。大きなピザをがっつり頬張っている4人が可愛いですね。

第1090話「黄猿」 光の男とガードの男 - ワンピース航海記録

 フロンティアドームに閉じ込められた一味ですが、同時に指針も決めたルフィたち。そんな中、エッグヘッドに先行して来たのは黄猿。迎え撃つのは彼と付き合いの長い戦桃丸で…。

黄猿VS戦桃丸

 冒頭、黄猿が突入してきたことで戦いの火蓋が切られます。エッグヘッドに黄猿侵入の警報が鳴ると同時に、パシフィスタマーク3が一斉に動き出します。軍艦の砲撃で防ごうとしますが、海となると海獣兵器たちが船底から攻めてきます。

 とはいえ、海軍もそのまま負けるわけがありません。中将たちが攻めつつ上陸していきます。

 そんな中、もっとも激闘となっているのはもちろん黄猿と戦桃丸の戦いです。

「降伏しなよォ!!戦桃丸くん!!」

 黄猿の強烈な蹴りに吹き飛びつつ、さらに追撃の“八尺瓊勾玉”です。それでも流石はガードに自信のある戦桃丸。蹴りを防ぎつつ、追撃も必死で避けていきます。同時に得物のマサカリを掴むと、今度は反撃に出ます。マサカリの横振りに合わせて、黄猿は光となって攻撃をかわします。彼としては恩人を逃がすためには誰とでも組むつもりです。

 かつてはクマ退治を依頼されて向かった先にいたのは、子どもの頃の戦桃丸。クマを倒すくらいの実力を持っていたからか、追い出されたようです。そんな彼は仕事とお金を求めます。ベガパンクが欲しいものを聞くと…

「おにぎり!!」

 おい、なんだこの可愛い生き物!これには若き頃の黄猿吹き出します。

 結局、そこでベガパンク護衛の仕事を得た戦桃丸は、その後にレーザー研究で一緒にいた黄猿から戦い方を教えてもらいます。

 対抗する戦桃丸は“足柄独行”で吹き飛ばしますが、黄猿は上空であっという間に体勢を立て直します。ガードの堅さに定評のある戦桃丸ですが、実質的な師匠である黄猿なのだからそのガードも相応のもの。そのままレーザービームで戦桃丸を戦闘不能に追い込みます。

迫る光

 さてそこで取り出したのは威権チップ。本来であれば戦桃丸がチップより上ですが、彼が倒れた今では上位はチップの所持者。黄猿の命令によってパシフィスタたちが海獣兵器へと標的を変更します。

 戦況は一変して海軍圧倒的有利に!ベガパンクたちは研究層の防御システム解除を急ぎます。

 それでも光である以上、黄猿はこのシステムを掻い潜って研究層へと入り込みます。

「消さなくちゃならねえもの…“Dr.ベガパンク”」

 親友の覚悟を受け切った黄猿はいよいよ本気でベガパンクを狙いに行きます。

 2年前にこっぴどい目にあわされた黄猿の侵入に、一味は警戒を強めますが、その一瞬の隙に動いたのはルッチ!ベガパンク本人を狙いますが、彼の一撃をステューシーが身を挺して防ぎました。お前、このタイミングでかよ!?

 すぐにサンジがナミの持っていたバブルガンで重症のカクを閉じ込め、ゾロの方はルッチに攻撃を仕掛けます。ルッチとしては黄猿と自分がいれば、十分ここを制圧できると踏んだようです。

 さて研究所外ではサニー号を運んでいたベガフォース1を発見。そのピンチに立ちはだかるのは…

「行儀が悪いね」

黄猿!!おれ達は2年前の100倍強ェぞ」

 ルフィが黄猿に蹴りを一発!防がれるも互いに不敵な笑みを浮かべたところで今回は締め!

繋がり深い3人

 戦桃丸がメインであった今回の話。前回の締めでカッコいい場面を見せていた彼ですが、今回は過去を少し掘り下げてしっとりとした印象を与えましたね。筋は通したのだろうけど…。

 ただタイトルの彼よりも、印象深かったのは黄猿の方ですね。戦桃丸との親友でもあり師弟のような関係、短いながらもわかる仲の良さ、彼を倒してからきっちりと仕事モードに切り替わり親友であるベガパンクを狙う雰囲気、彼というキャラに更なる深みを感じました。というか、ここ最近ずっと言ってますけど、気の毒だよなこの人も…。

 そんな彼と相対するのはルフィ!2年前に完全な敗北を味わいましたが、そんな彼も今は四皇のひとり!大将と一騎打ちというすさまじい状況ですが、頼もしさすら感じます。というか、四皇と大将のマジバトルとか燃えないわけがありません。因縁のある相手となれば尚のことですよ。白ひげはあれ、本人がもう風前の灯火だったし…。

 一方で行動を起こしたのはルッチ。考えてみればウォーターセブンに情すら湧かないと言い切るような男ですから、任務を優先しますわな。やられたステューシーや切り捨てられたカクとしては気の毒ですが…。

 彼ほどの実力者であれば、黄猿と組んで研究層を制圧できると踏むのも納得でしょう。ただルフィほどではなくても、ゾロ、サンジ、ジンベエと七武海級のメンバーはまだまだいます。彼らならばルッチを抑えることも出来るはず…。というか、こうなると生き残り予想がまるで想像つきませんな。

 もうひとつ厄介なのはパシフィスタが完全に海軍側になったことですね。下手をすればセラフィムを解放させられて、戦いに参加する可能性もあります。威権順位で上のベガパンクたちがいますが、命令が聞こえる距離だと黄猿の射程範囲になりかねないし、そもそもサターン聖やヨークもいるからな…。

 そういえば海軍側の戦力で中将たちも戦っていましたが、あの首の長い中将は何者なんですかね。わざわざ“蒸気ナッコー”なんて技名まで貰っています。サイボーグでしょうか?よく見るとクイーンに似た服装着ているし…親戚?

 まあ、いろいろありましたが個人的に注目したのは幼少期の戦桃丸のおにぎり発言。いや黄猿の言う通り、本当にかわいいな…。だからこそ互いに戦うこの状況が切ないのですが。

 ガードの固い男の生き様と見逃せない大将との一騎打ちに興奮しつつ、また次回!うーん、休載続きなのがもどかしいわ!ドラマ版で繋ぐしかないな!

第1092話「暴君くま聖地暴走事件」 大将の心労 - ワンピース航海記録