ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1051話「ワノ国将軍 光月モモの助」 立派じゃねえか…!

 1051話の感想です。

 表紙連載は「ジェルマの脱出」です。なんだかんだ言って、この4人は絵になるな~。

第1050話「誉れ」 ありがとう、康イエ様 - ワンピース航海記録

 

 感謝と願いを乗せた空船が飛んでいく中、鬼ヶ島ではついにルフィがカイドウに勝利!四皇2人がマグマだまりに突っ込んで噴火まで起こるものの、その騒ぎに合わせて数人のメンバーが花の都に降り立ち…

戦い後の鬼ヶ島で…

 龍の正体がカイドウではないこと、死んだはずの小紫の登場と国民が謎を抱く中、傳ジローに説明を求めますが、彼の代わりに煙の中から登場したのは、我らが錦えもん!思った以上に復活早いな!

 そして煙から続々と現れるのは、かつて死んだと思われていた赤鞘九人男の面々…光画で各地に映し出された彼らの姿にトキの言葉が真実であったことを実感するのです。

 その頃、鬼ヶ島ではヤマトが麦わらの一味と合流していました。カイドウの子どもと聞いて驚きに包まれますが…

「とにかく!!これからキミ達の船に乗せて貰う“光月おでん”ことヤマトだ よろしくね!!」

 さわやかなかつぶっ飛んだ自己紹介に驚きますが、一部のメンバーは割と好意的です。ルフィの口から聞かなければ納得はできませんが、勝手に逃げようとする百獣海賊団をたしなめるのを見て、ひとまずの信用を獲得した彼女でした。

 ヤマトと共に彼らを止めるSMILE組。お玉の話では、彼らは1か月経つと戻るようですが、その際にそのまま懐くのもいるようです。中でもスピードがかなりお玉に懐いており、お玉としても彼女との交流は続けたいようです。

「でも家来じゃなくて…お母さんみたいに…ずっとそばにいてくれたらいいな♡」

 破壊力あるな、このロリ…!

ここから始まるワノ国の夜明け

 そして花の都では錦えもんを筆頭に現れたメンバーが跪きました。その奥から出てくるのは…

「わが父…!!「光月おでん」の死より20年!!!」

 その映像を見ながら、お玉が思い出すのはまさに地獄のような日々。工場では死人が当たり前、ついには彼女の両親もその命を散らしていきました。必死で傘を売るも、貧乏なのは他の人たちも一緒。まったく売れずに過ごしていたある雨の日、傘を買ったのは刀鍛冶の飛徹でした。彼の言葉には、光月という強い侍が帰ってくれば鬼を退治してこの地獄に終止符がうたれるというもの。幼いながらも彼女はその言葉を信じて必死に生きてきました。そしてついに…辛抱した先に開けた未来が来たその瞬間、お玉はボロボロと涙をこぼしていきます。

 男はカイドウ、オロチ、百獣海賊団を打ち倒したことを宣言!沸き立つ民衆にうろたえそうになりますが、錦えもんの後押しとルフィがゾウで言った大将の自覚を持った彼はさらに強く言葉を続けます。おでんから貰ったその名前の意味、ワノ国を本当の「桃源郷」へと変える意気込み、その勇ましい男こそ…

「「光月モモの助」が!!!「ワノ国」を統治いたす!!!」

 その年齢8歳、しかし戦いを潜り抜けて精神的に大きく成長したその男は後の世に「名将軍」としてその名を轟かせるのでした。

新たな将軍、ここにあり

 ついに成長したモモの助の姿が明かされた今回の話。

 いやはや…まっとうにカッコよく成長しましたね。眉と目元辺りは父親そっくりですが、雰囲気はけっこう違く感じます。まあ、おでんはあの強烈な髪形とガタイの良さもありましたからな。

 そしてこのビジュアルをより引き立てるのは、彼の最後の言葉。錦えもんのハッタリという後押しと、ルフィのかつての言葉が効いて、まさにワノ国の夜明けを示すような威風堂々とした立ち振る舞いと言葉が胸に刺さります。

 この少し前のお玉の回想の流れが最高なんですよね。あの年の女の子ですら感じる地獄の日々、彼女と同じように苦しんできた国民は数知れず、大粒の涙があふれていく中、そんな国民を勇気づけるモモの助の言葉が涙腺にきます。カタルシスの凄まじさももちろんですが、2週連続で涙を流すことになるとは…!

 前半ではヤマトが勝手に仲間宣言していますが…そもそもルフィは乗せるとは言っていないですよね。だからどうなるかはまだ分かったものでありません。個人的には彼女にはモモの助と共にワノ国を引っ張っていって欲しい気もします。ただ乗るのであれば、無理やりにでもついてくる感じがいいですね。ルフィがヤダと言っても、そのまま強引についていく…おでんを自称するくらいなら彼と同じように本気を見せて欲しいですね!

 しかし今回は中盤からラストにかけて胸が熱くなりました。尾田先生のラストのナレーションもいいですね。齢八つのいい男、義理と人情は人一倍、腕っぷしならちとご愛敬…これは先生が書きたかったというのも納得の出来栄えですわ!

 唯一、気になったのはやはり家臣組ですね。アシュラとイゾウは…いや生きていてくれるはず!そして皆の一緒にどんちゃん騒ぎをするんだ!

 国を巻き込んだ大宴に期待しつつ、また次回!

第1052話「新しい朝」 なんと平和な瞬間 - ワンピース航海記録