ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第996話「最強がいる島」 全員止まらない

 996話の感想です。

 扉絵リクエストは「カバと一緒に歯磨きをする黒ひげ」です。キャラを動物に見立てるやつで黒ひげはカバでしたが、こうやって並ぶと本当に似ていますね。

第995話「くノ一の誓い」 だってなるもん! - ワンピース航海記録

 

 外ではマムとマルコの戦い、ライブフロアでは地獄のような鬼ごっこが繰り広げられる中、ナミとウソップは飛び六胞のうるティとページワンを相手に勝負。しかし実力差がありすぎて叩きのめされますが、それでもルフィが海賊王になることを疑わないナミ。そこに現れた援軍は…お玉!?

侍の覚悟、おでんの覚悟

 冒頭、お玉の助けでなんとか逃れたナミとウソップ。3人で狛ちよに乗って離れていきます。もちろんうるティとページワンも後ろから迫ろうとしますが、そこをひひ丸がカット。彼女らの足止めをします。

 どうもお玉は敵の船に乗ってここまで来たようです。ナミとしてはこの状況に乗り込んだお玉や動物たちを心配する気持ちもありますが…

「おら達“サムライ”として!!ここに来たでやんす!!!」

 エースの船に乗りたがっていた性分もあってか、覚悟が違うなぁ。

 

 その頃、右脳塔の中央通路ではヤマトが奮戦。金棒の一撃は盾を破壊しますが、多勢に無勢。一斉砲撃でどんどんダメージが蓄積されます。

 彼女を協力者として認めたしのぶは、ヤマトにモモの助だけでも連れて逃げるように指示しますが、彼女はそれを拒否。

「「光月おでん」ならそんな事はしないっ!!!」

 何も彼女は侍でありたいのではないのです。その死にざまに心打たれた、おでんになりたいのですから、2人とも守ろうというのです。

 

 もちろんいつまでもやられっぱなしを良しとするササキではありません。彼は彼でついに刀を抜いてヤマトと対峙しますが、そこに横槍を入れるように現れたのはフランキー&それを追いかけるナンバーズ八茶。やはり頭が弱いのか、業を煮やした八茶は金棒で思いっきり床を強打!おかげで床が抜けてしまいます。これは好機とみたヤマトは、モモの助としのぶを抱えて落下、フランキーにササキの相手を頼みます。さらに去り際に覇気による飛ぶ衝撃“鳴鏑(なりかぶら)”で穴を覗き込んだ八茶のあごを攻撃。そのままナンバーズのひとりをダウンさせます。仕事するな、ヤマト坊ちゃん!

 着地したヤマトはそのままダッシュ。彼女曰く、モモの助こそが世界を夜明けに導く存在なのだとか…。

城内混戦中

 城内の2階ではローが向かってくる百獣海賊団を倒していました。単独行動で彼がやっていたのは、なんとポーネグリフ探し。なんでも自分がDの名を持つことをロビンに話していたようで、ロードポーネグリフがそれを解き明かすカギになる事を再確認していたようです。見つけたのは普通のポーネグリフのため、彼は再び捜索へと戻ります。彼の脳裏には恩人である男のコラソンの顔が浮かんでいました。

「———なァコラさん おれはやっぱり…!!この数奇な運命の意味を知りてェ」

 久々のコラさんが読者の胸にグッと来てしまいます。

 

 城内の3階はキッドとキラーの超新星コンビが爆進中!能力で片っ端から敵の武器や鉄くずを集めてとんでもない大きさになっています。討ち取ろうにもそこはやはり超新星。止まることを知りません。

 すでに身の丈の何倍も武器を集めていますが、彼らの狙いは史上最強生物。多すぎて困るということはありません。

 

 その最強生物カイドウはというと、金棒による怒涛の殴打で赤鞘をボコ殴り。全員必死に抵抗しますが、もはやただ実力の限り攻撃に徹した彼の本気は赤鞘も太刀打ちできないほどの猛攻でした。

 ちなみにそのカイドウと肩を並べるビッグマムもライブフロアに登場!しかし彼女の狙いはただ一点。カイドウのいる屋上だけでした。ある意味助かったけどさあ!

 

 ラストは城内2階。ようやく3階に差し掛かるであろう階段を昇ろうとするルフィ達ですが、その時サンジが3階から何かが聞こえると話します。ルフィやジンベエでも気づかないその内容とは…

(よいではないか!!ぬふふ♡いけませぬ!いけま…あ~~~れ~~~♡)

 この状況で何を聞いているんだよ、サンジ!そんなことを思いつつ今回は締め!

どこに注目するべきか

 場面が変わる変わる今回の話。全面戦争で各々に魅せる場面があるので、致し方ないですが取っ散らかっている印象は拭えません。とりあえず順番に見てきたいと思います。

 まず冒頭はお玉による救出劇。ナミもウソップも満身創痍だったので、彼女の助けは割と安心しました。彼女はここまで敵の船で来たと話していましたが、考えてみればスピードやババヌキを手懐けているので、やろうと思えば敵の船も使えますわな。無茶ばかりする子供ですが、序盤のワノ国の悲惨さを見せてくれる彼女なので、自分の手で取り戻したいと考えるならばある意味当然の行為かもしれません。無茶しているとは思いますけどね。

 

 ヤマトの方はフランキーにバトンタッチ。去り際にナンバーズひとり倒すなど、味方化してなかなかの活躍を見せてくれます。最初の方のサイコ感は未だにありますが、行動が伴うとカッコいい場面多いですね。そもそもおでんの日誌持っているから、事の重大性については他のキャラよりも理解深いだろうし。

 しかも今回の描写見る限り、彼女はまだ何か隠し玉ありそうですね。あの歯の変化を見る限り、もしかしてゾオン系の能力者とかでしょうか。これは別の見せ場があると期待して良いかな?

 フランキーはササキと勝負することになるでしょうな。これはまた絶妙なところですね。現状フランキーは将軍状態のことも考えると、一味の大きな戦力なのでここで飛び六胞をひとり倒すのは見たいですね。ただササキも能力不明だし、うるティ達よりは強そうなイメージあるんだよなぁ…。

 

 そんな中でローはまさかのポーネグリフ探しをしていました。ぶっちゃけ彼はドレスローザでこれでもかと見せ場はあったので、今回は戦闘に参加しなくてもいいかなという思いもあります。だいたいポーネグリフ探している時点で、今後もルフィ達と一緒に動くは確定しているようなものだし、別の所でも見せ場はあるでしょう。今回は久しぶりにコラさんが見れたのが、私的にうれしいところです。

 

 そして四皇2人はもはや歯止めの利かない状態。特にカイドウは自分の思い通りにいかなかったおかげで、金棒使って無言で赤鞘たちをボコボコにしています。純粋にフィジカルでの連撃とか末恐ろしい雰囲気です。マジで赤鞘に攻撃を受けていた数話前は手を抜いていたんだこいつはって…。

 マムもこのまま屋上に上がりそうですし、キッドも早く上に着きそうですから、超新星組で四皇と勝負しそうですね。だとしたら、ローもやっぱり来て欲しいような、でもルフィやキッドに見せ場がたくさん欲しいような…。

 

 ラストはサンジが遊郭で誰かが遊んでいるような声を聞きつけていました。本当に女関連のことになると異常に耳が良くなるな、キミは!こんなのでも見聞色の覇気は一味の中でも強い方だから、こういう描写があっても違和感ないのが酷い(笑)

 ただ真面目な話、この戦場でこんなことやっている奴がいるとは思えないので、罠っぽい気もします。それこそサンジのことを気にしているクイーン様とかいるし、ちょうど遊郭関連の飛び六胞いるし。または死んだように見せかけたオロチの可能性も捨てきれません。

 まあ、サンジが単独行動って逆転するフラグみたいなものだし。

 というか、いまだに敵の中核を崩せていない感じですよね。百獣海賊団の層の厚さもさることながら、規模がいつもよりもはるかに大きいからな。1000話とかもどういった驚きを見せてくれるのか…。

 どうやって1000話を目指していくのかを気にしつつ、また次回!

第997話「焔」 あの地平線~ - ワンピース航海記録