ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1012話「うず」 うずうず…渦渦

 1021話の感想です。

 扉絵リクエストは「鉄のクズで鳥のオブジェを作るのに夢中で、頭の上を鳥の巣にされている事に気づいていないキッド」です。いつもの荒々しさとは打って変わった穏やかな様子です。このキッド…あざとい!

第1011話「あんこの仁義」 だれかあいつを止めてくれ! - ワンピース航海記録

 

 新たなホーミーズを生みだしたマムの攻撃により鬼ヶ島が大きく震えます。各場所で相手が決まる中、ナミ、ウソップ、お玉はなんとマムに遭遇!一味には敵意むき出しですが、マムは記憶を失っていた頃の恩義でお玉には友好的でした。そしておこぼれ町が燃やされたことを知った彼女は、その怒りを追ってきたページワンに対してぶつけて…

猫が狙う

 戦場を駆け、モモの助の下へ急ぐのは赤鞘の面々。もはや討ち入りではなく全面戦争へと発展しているこの現状を見て、モモの助の護衛は錦えもんとカン十郎を討ち損じたことを悔やむお菊の2人で向かいます。

 他の所へ赤鞘が助太刀に向かう中でネコマムシが出会ったのは、ミンク族の指揮を執るシシリアンと彼の一緒にいたバリエテ。ここで彼は初めて右腕であったペドロが散ったことを知ります。しかもそのきっかけとなった男がこの戦場にいると知れば…

「ペドロ…そらァ大義じゃったにゃあ!!“仇”がこの島におるがか!!!」

 海賊に仁義があるなら、ミンク族にも仁義があるよなぁ!ということで目標に向けてダイナミックジャンプ!

 

 その頃、モモの助たちは1階の天井裏にいました。すでにモモの助とヤマトが一緒にいることが知られた以上、彼女はモモの助のようなてるてる坊主もどきを持って囮になることを提案します。しかしその言動には戦いたいうずうずが隠しきれていません。なんでそんなところがおでんに似ているんだよ…。

 いざ出陣となった時に、現状ルフィの様子を聞くヤマト。モモの助の発言で屋上では、1対1であるサシの勝負が繰り広げられている事を知ります。

 ヤマトが急ぐ一方で、モモの助はおでんの残した日誌を開いて…。

いざ助太刀へ

 2階ではサンジが百獣海賊団に狙われています。さすがに3億越えの懸賞金ともなれば敵も目の色変えて襲ってきます。さらにサンジが担ぐ包帯ぐるぐる巻きの十字架の正体はなんと同じく3億越えのゾロ!

 どうやら数十分前にゼウス付近に現れたゾロ&ローと偶然合流したサンジ。落ちてきた2人をキャッチすることになり、ローはそのままゼウスの方向へ。去り際にゾロの容態と処置を説明してマムを追撃します。

 いきなりボロボロのゾロを任されたサンジは暇が無いと言いつつ、包帯でグルグル巻きにとりあえずの処置。さらに彼からルフィの様子を聞きます。

「何かを掴んだみてェだ…あいつが勝つ…!!」

「…わかってらそんな事!!」

 

 ここで回想終了して、サンジは河松たちと合流。どうやらサンジはモモの助側に向かっていたようですが、幸い錦えもん達が復帰したことがここで互いに分かります。そこで爆睡していたゾロがライブフロアへの助太刀を言って、再び爆睡。ゾロ、サンジ、河松、イゾウの強力チームがライブフロアへと向かいます。

怒りの女たち

 そして同じフロアでは前回のラストからページワンが完全ダウン!それを見たうるティもぶち切れでマムへ向かっていきます。こうなれば同士討ちをもくろむウソップとナミは、マムにうるティをけしかけます。しかしマムからすれば麦わらの一味も同レベル以上の怒りの対象。事が済めば、今度はナミ達だと威圧されます。ならば逆にとうるティをけしかけますが、当然彼女も応じる気はありません。

 どうしようもないこの状況、狛ちよに逃げるように指示しますがこれが悪手!直前にうるティが「そこにいろ」と言われ、逃げるのならば狂犬の彼女が逃がすわけがありません。恐竜の脚力で床や壁を蹴り速度を上げたロケット頭突き“ウル頭銃”が狛ちよに直撃します!そのまま狛ちよに追撃する中、お玉が泣いて攻撃を止めるように頼みますが、そんなことを聞くほど彼女は甘くありません。一喝して彼女の頬をひっかいて黙らせます。

 この行動に再び怒りを見せるマム、弟を倒されて喧嘩上等のうるティ。いよいよこの2人がぶつかる…かと思いきや手を出したのはまさかのナミ!彼女の雷がうるティを襲います。子どもに手を挙げるという凶行が、彼女の逆鱗に触れた!

「この女ここでブチのめす!!!」

 女3人による乱戦の始まりです!

誰が誰と戦うか

 どこもかしこも戦いの渦が起きていた今回の話。タイトルはヤマトの言動なんでしょうが、個人的には他のネームドメンバーがどんどん戦いの渦に入っていくような印象を受けました。

 特に印象的だったのは、やはりラストのナミの行動。まさかのうるティに戦いを挑む決死の覚悟です。たしかにナミさん、子どもに優しいからな…だとしても、マムの間近でこの胆力は凄いわ!

 これも含めて今回は続々マッチアップが組まれてきます。まずはペドロの仇ということで、ネコマムシVSペロスペロー。ミンク族としては中核をひとりやられたという仇、ペロスペローからすれば仕事こなしていたら自爆特攻喰らって腕を失い勝手に恨まれるという状況です。こう書くと苦労続くな、ぺロス兄…。

 さらにローがマムを追撃。これだとキッドとローのコンビでマムの相手をしそうです。さすがにナミやうるティがあの化け物倒せるとは思わねえよ…。むしろ本気の一撃喰らって、まだピクピク動いていたページワンが個人的に驚きましたわ。

 そしてゾロとサンジがライブフロアへ向かいます。ライブフロアと言えば、チョッパーやマルコといった医者組がいますし、敵にはキングとクイーンの大看板コンビがいます。ぜひこの2人で敵のナンバー2、3を打ち倒してほしいものです。

 今回はこの2人のやり取りが互いを信頼している上に、ルフィを支える二柱と言った感じで最高でしたね。この界隈のお姉さま方がハッスルしそうな展開だと思います。やっぱり一味のナンバーズ2、3は彼らであって欲しいわけですよ!というか、今回読んでいてモブの反応を見て思いましたが、3億越えって相当な額なんですよね。最近10億前後が多かったから感覚マヒしていたけど、そりゃ大金が大金背負っているなんて言われるわ。

 そういえば、今回その場面を読んでて思ったのですが、傳ジローはどこに行ったのでしょうか。あいつのことだから何かしら手を打っているのもありそうだけど…。

 正直、マッチアップはもうちょっと時間を短くしてほしかったと思いつつも、また次回!

第1013話「Anarchy In The BM」 - ワンピース航海記録