1010話の感想です。
扉絵リクエストは「プリンが目薬をさしているところ」です。この時期だと花粉症で共感する人が多いのではないでしょうか。プリンちゃんとか花粉症だったら、他の人より大変そうだな…。
第1009話「奈落」 真っ逆さーまーに - ワンピース航海記録
カイドウとマムの合体技の破壊力に押され続ける超新星。しかしルフィがカイドウを引き受けている間に、他の4人が絶妙なコンビネーションでホーミーズを無効化し、止めにマムを鬼ヶ島から突き落とすファインプレー!ついに勝負にも大きな動きが…!
こっちは任せろ!
落ちていくマムはゼウスやプロメテウスに助けを求めますが、ゼウスは閉じ込められ、プロメテウスはゾロに斬り続けられて足止めを喰らっていました。マムの現状を見たカイドウが狙いを定めたのはゾロ。覇海を防いだ彼はすでに満身創痍なため、ここで狙われるのはきついですが、ローがシャンブルズで救助。さらに入れ替わったところで“注射(インジェクション)ショット”でカイドウを攻めます。
「お前の能力は…調子が狂うんだよ!!トラファルガー!!!」
変幻自在なオペオペの能力に苛立つカイドウの一撃を“抗菌武装(カーテン)”で防ぎますが、さすがに吹っ飛ばされます。
しかしいよいよプロメテウスとナポレオンがマム救出に戦線復帰。ゾロはこの状況を危惧します。
だがそもそもこの作戦の目的はあの2人を引き離すこと。それさえできれば、無理にホーミーズを打ち倒す必要は無いのです。
「ビッグ・マムは任せろ!!!」
ということで、ここから別行動。キッドとキラーの2人でビッグマムを請け負います。
その頃、プロメテウスはマムを救出。いつも奮闘するプロメテウスを可愛がりつつも、最近のゼウスの働きにマムは苛立ちを隠せません。それに同調しつつプロメテウスの方から何やらお願いがあるようで…。
剣豪、鬼神のごとく
場面は再びルフィ側へ。攻撃を喰らって気絶するルフィですが、カイドウからすれば彼は前と同じように気絶しながらもその闘志を持って睨み続けているとのこと。
このままではルフィが危ない上に、ゾロもすでに限界を迎えている状態。このまま戦ってもただ消耗を強いられるだけと踏んだ彼は全力の一撃でカイドウを狙います。
「通じねェ時ゃ死ぬ時だろう 後の事は…頼む!!!」
覚悟を決めたゾロは刀にありったけの覇気を込めて構えます。頭を潰せるものなら潰してみろ!三面六手の鬼の攻撃!“阿修羅抜剣亡者戯(あしゅらばっけいもうじゃのたわむれ)”により、カイドウ相手に深手を負わせました!喰らったカイドウはその一撃になんと覇王色の覇気を感じ取ったようです。この傷はかつてのおでんのものと同じように残ると確信していました。
しかしカイドウはこれでも倒れず…!ぶっ倒れたゾロをローが助けようとしますが、“雷鳴八卦”で2人とも一緒に吹っ飛ばされる始末です。
実力、気力共に超新星を認めるカイドウ。自分とくれば世界を取れるのにと発言しますが…
「お前と?一緒にいられるかバーカ…おれ達は“侍”が大好きなんだ…」
極限の覇王色
ついに復帰したルフィが思い出すのは、ヒョウ五郎の言葉。会得した流桜もまだ浅かったこれまででしたが、カイドウの一撃を喰らって確信しました。纏えるのは何も武装色の覇気だけではないと…!
そう、覇王色の覇気も纏って攻撃することが出来るのです。カイドウはこれが出来るのは一握りの強者だけだと言い放ち、金棒を振りかぶりますが…。
ルフィはその金棒を蹴りで防ぎます。なんとその攻撃、金棒に触れていません。さらに追撃の腹部、顎への連撃も触れずにダメージを与えていきます。これにはカイドウもダウン!
「後はおれが…何があってもこいつに勝つから…!!それだけみんなに伝えてくれ!!!」
いざカイドウとタイマン!
ついに高みへ
覇王色の覇気の強さがさらに色濃く描写された今回の話。
これまでただの雑魚狩りと強者同士のぶつかり合いの際に黒い雷のような演出が出るだけのものでしたが、極めれば武装色の流桜の上位互換となるようなものになることが判明しました。いよいよルフィがロジャーや白ひげのレベルにまで届きそうになっていると考えると感慨深いものがあります。
さらにゾロも覇王色の覇気を持っていることが判明。ロジャー一味ではレイリーが、ビッグマム海賊団ではカタクリが持っていたと考えると組織のナンバー2である彼が持っていても不自然ではありません。今後の彼の戦闘にも強烈な印象が拍車をかけそうですね。
また久しぶりに阿修羅の技を披露。2年後になってから全くと言っていいほど見なかったので、今回の新技は素直に興奮しましたね。カイドウ相手にも出せる気迫とか凄すぎよ!
しかしさすがに今回で離脱しましたね。前回、ひとりで覇海を止めて、プロメテウスを足止め、満身創痍の中で必殺技でカイドウに深手を負わせて敵の技を直撃…うん、働きすぎだ、これ!
何気にゾロが覇海を止めたことで、超新星全員が結束しているのが良いですよね。今回キッドとキラーが自分からマムを請け負うようになっていましたし、前回の時点でゾロに素直にお礼を言っていました。考えてみれば、キッド達からすればあんな手痛い裏切りを受けて他を信用していなかったのに、普通に命を懸けてくれる協力者が出たら…海賊にも仁義があるから恩には恩で返さねえとな!
マムと言えば、プロメテウスが何やらお願いをしていましたね。考えられるものとしては雷雲をホーミーズ化して新しいゼウスを生みだすか、プロメテウスに雷雲を混ぜてさらに強化することが考えられます。どっちにしろ、今のゼウスはここで首になりそうですね。まあ、たしかにこいつトットランドの頃からやらかしているイメージがありますわ。そういえばナミがもっと強い雷を欲していたな…あっ。
今回はルフィとゾロがとにかくカッコよかった印象ですね。ルフィの海賊として風格とか、ゾロの死力を尽くしている感じとか、大ボス相手に立ち向かう魅力が詰まっています。特にルフィはあのマントが似合うようになってきましたね。これは未来の海賊王の風格だな…。
ルフィとカイドウのタイマンに心躍らせつつ、また次回!来週は休載ですが、次の合併号では巻頭カラーですよ。