992話の感想です。
今回はカラー表紙。熊本復興プロジェクトということで、一味が名物を堪能しています。ジンベエがちょっと離れていますが、その隣にいるくまモンがいい味を出しています。しかし遠いけど、くまモンってかなり大きい?
またジャンプの表紙もワンピース。ルフィとヤマトのコンビです。ヤマトのカラーリングがわかったことよりも、お前が表紙に来るのかよという気持ちです。
第991話「死なせてくれ!!!」 戦いはとどまることを知らず - ワンピース航海記録
鬼ヶ島での戦いは止むことありません。一味がナンバーズ、飛び六胞、大看板と強敵と対面する中、屋上ではスーロン化したイヌアラシとネコマムシがジャックを戦闘不能に追い込みます。ついに邪魔者が入らなくなった赤鞘とカイドウの対面。いざ尋常に勝負!
残党、上等
冒頭の場面は屋敷の外。ビッグマムが合流したペロスペローに、同盟の結成について話します。長兄としてはマムが海賊王になるため支えていたので腑に落ちないものがありますが、船長の決断であれば仕方ありません。
マムの話にペロスペローが納得したことで、ある意味同盟的な雰囲気を出していたマルコとはコンビ解消。どうやらカイドウ打倒の目的で、組んでいたようです。
そんな彼がルフィに手を貸すことに、マムは高笑い。最強の海賊団であった白ひげの隊長格の行動を迷走と揶揄しますが、マルコからすればそれは筋違い。残党になったとはいえ、そのまま家族の生き方を縛る海賊団ではないのです。
「残されたおれ達は“自由”なんだよい」
「ああ…死人に口なし 好きにしなよ」
これは屋敷外も信じられない戦いが繰り広げられそうですねェ。
まずは獣組
キャロット、ルフィ、ヤマト、それぞれの者が目的のために奔走する中、他の遊女に注文されて一曲披露するマイペースなブラックマリア。この月夜にふさわしいロマンある歌詞ですが、今は恋ではなく戦いによる高揚感!
屋上でついに赤鞘とカイドウの戦いが始まります。その方向は雷となり強力な攻撃となって、侍たちを襲いました。
しかし彼らも強力な手練れ。まずはネコマムシが回転とエレクトロを加えた爪の斬撃“赤猫舞(あかびょうぶ)”で仕掛けます。さらに追撃とばかりにカイドウの頭上をとった河松はお得意の剣術“河童流”!強力な斬撃“海野川(あまのがわ)”でカイドウの顔にダメージを与えます。
河松を掴んで投げ飛ばすカイドウですが、下の方ではイヌアラシが攻撃態勢。剣となった脚にエレクトロを纏わせて突く“犬大門士(いぬおどし)”が炸裂です。
家臣ゆえの技
お次はお菊とイゾウの兄弟コンビ。円盤のように飛ぶ斬撃“残雪鎌(ざんせつがま)”と斬撃を纏う弾丸“弾斬丸(だんきりがん)”の連撃をカイドウのあごに直撃させます。
おでんの家臣ではあるが、おでんの攻撃とはまるで違う彼らの攻撃が通ることに納得しないまま、カイドウは再び熱息を発射!火を防ぐのは錦えもんだけではない!前に出た雷ゾウは“忍法巻々に術”と巨大な巻物で、攻撃を吸い込んだではありませんか。漫画で相手の攻撃を吸い込んだら、もうやることはひとつ。“奉還”の掛け声と共に、熱息をカイドウにお見舞いします。
まさかとばかりに攻撃を受け続けたカイドウ。そして煙が晴れるとそこにはイヌアラシと攻撃に加わってなかった錦えもん、傳ジロー、アシュラ童子が特徴的な剣の構えをしていました。
カイドウも覚えがあるその構え、かつて敬愛する主君にその技を伝授しようかと言われましたが、彼らは断りました。しかし全員、その男が大好きだから!その技は伝授されなくとも彼らはわかっているのです!
「“おでん二刀流”!!!」
龍の攻撃をかいくぐり、その腹にぶつける主君の流楼と必殺技!
「“桃源十拳”!!!」
4人がかりの渾身の一撃をお見舞いしたところで今回は終わりです。
侍の実力
急な休載などで2週間ぶりとなった今回の話。尾田先生は無理せずに体を休んで…。そしてワンピースを完結させて…。
そして今回の話ですが、そうだね、赤鞘が強すぎるね!彼らの実力や全盛期のヒョウ五郎親分とかいたなら、ワノ国の評判も納得ですわな。
正直、全員強すぎて驚きます。いや彼らはカイドウを倒すためだけにこれでもかとい程鍛えてきましたし、おでんの技や覇気を模倣するほどの実力者なのは納得しますが、まさかここまで怒涛の攻めを見せてくれるとは思いませんでした。おでんへの想いもあると思えば、百獣海賊団相手にはバフがかかっていそう。
このままカイドウを倒しても…とすら思うのですが、これでもなおこの男は倒れないと思えるから恐ろしいものです。ゾオン系の異常なタフさと回復速度はもちろん、メタ的な視点からすればルフィとまったく戦っていない点や人獣型を披露していないですしね。そもそも今回で赤鞘が出し切った感が強くて…。
しかしボコられたカイドウですが、彼も彼でやっぱりズルいですよね。だって今回で雷まで操れることが判明したんですもの。もう能力から恵まれていますよ。
一方、もう一人の四皇であるマムはペロスペローと合流して、マルコとの勝負が始まろうとしています。ペドロの仇ということでキャロットも動いているので、彼女も加わるのでしょうか。正直、彼女がカイドウ以上に何をしでかすかわからないので、やっぱりその動向に注目を集めます。
またマルコの返しがいいですよね。そうだよな、白ひげほどの漢が彼らを縛ることなんてしないわな。それはそれとして、彼のためにいまだに死力を尽くそうとするメンバーはいそうですが。
それと気になるキャラといえば、ブラックマリアもですね。こんな大騒ぎになっているのに、自ら動くことなくマイペースに歌を奏でます。彼女も飛び六胞の中では大物感あるので、活躍に期待したいですね。私は飛び六胞にかなり期待しているので、ぜひそれぞれ見せ場が欲しいところです。
でもやっぱり今回の見どころはカイドウに次々と攻撃を加える赤鞘でしょう。積年の恨みを晴らすかのごとく、怒涛の連撃を決めていくのは見ていて気持ちいいものです。技名が凝っているのがまたいいですね。
そしてカイドウもここで倒れることはないだろうと、奇妙な安心感すら抱けるのもいいですね。考えてみれば、この人経歴的にはけっこう負けたり捕まっているし、彼ら以上の化け物がいたロックス海賊団にもいたんだから、これでやられるほどやわじゃないわな。
カイドウのタフさを尾田先生にも少し分けてくれないかと思いつつ、また次回!