ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第991話「死なせてくれ!!!」 戦いはとどまることを知らず

 991話の感想です。

 表紙連載は「願い続けて26年、我が子達と初めてのハグ」です。パウンドの長年の苦労がようやく報われましたね。ローラやシフォンがそこまで父親に頓着している印象がなかったので、ただただパウンドの涙に笑みを浮かべてしまいます。

第990話「孤軍」 彼に残された道は… - ワンピース航海記録

 

 戦いは落ち着くことなく、さらに激化するばかり。その裏ではなんとドレークの裏切りに気づき、クイーン達による拷問が始まろうとしていましたが、彼は脱出を図りナンバーズのひとりを襲撃。さらにルフィに共闘を持ち掛け…。

仁義の話

 冒頭、ルフィと対面するドレークが思い出すのは、コビーの話していた彼への評価。その時はピンと来ていないドレークですが、孤軍となった今は彼を信じて目的の一致ということで共闘を持ち掛けます。

 しかしここで待ったをかけたのがゾロ。ドレーク相手に攻撃を仕掛けながら、彼がホーキンス同様にカイドウの軍門に下った男であることを強調します。ゾロの言葉にフランキーやジンベエも賛成。仁義を重んじる彼らとしては、ドレークは信頼できません。ちなみにルフィは、すでにOK的なノリです。

 

 そんな中、侍をなぎ倒してルフィめがけて爆進するのは、うるティ&ページワンの恐竜姉弟。しかし突き進むページワンの顔面にドクロ煙を伴った爆発がお見舞いされます。この不意打ちをした方を見ると、ナミが珍しく啖呵を切って…かと思ったら後ろに隠れていたウソップの声真似でした。紛らわしい!

 だがもはや戦場、目をつけられた以上はなんとかするしかありません。ナミも覚悟を決めて発言しますが、同時に逃亡ダッシュ!ウソップと共に2人で逃げました。幸い、姉弟2人の標的はルフィから彼女らにロックオンです!

対戦のマッチアップ

 うるティ&ページワンは2人に任せて、カイドウのもとへ突き進むルフィとサンジ。しかし彼らの行く手を阻むのは飛び六胞だけではありません。ルフィの呼びかけで間一髪、アプーの音の攻撃を受けずに済みました。ちなみに彼の役職は百獣海賊団情報屋とのことです。

 どうも彼はナンバーズのリーダー格。まだ動ける八茶に指示を出すと、仲間のナンバーズを持ち上げてルフィを狙います。しかし彼の視界にフランキー将軍が入ると、その合金ボディに釘付けに。これは好機とジンベエがフランキーに外へ出るように指示すると、八茶も嬉しそうに追いかけていきました。古代巨人だって男の子だもの…!

 

 ならばとばかりに、ナンバーズの増援を呼ぼうとするアプーですが、それを阻止しようとドレークとゾロが攻撃を仕掛けます。立場を隠しているドレークは信用できませんが、気に食わない相手が一致したなら話は別。フィーリング的な理由で、まさかの共闘成立となります。それでいいのか、ゾロ!

 なお2対1でやらせるほど、百獣海賊団も甘くありません。上から狙うは我らがクイーン様。大きな手持ちガトリング砲を持って、ドレークたちを狙います。どうも弾も特殊なようで…。

我ら、おでんの家臣にて

 一方、屋上ではジャックがついにダウン。割って入るようにカイドウが赤鞘の前に立ちはばかります。謝るジャックですが、大看板である彼が弱いわけでないことは、船長のカイドウがよくわかっています。

「あいつらが…強すぎるんだ!!!」

 彼を倒したのはたくさんの白い体毛が目を引く巨体のミンク族。片腕、片足がないとはいえ、おでんと共に大冒険を乗り越えてきたイヌアラシとネコマムシ。そのスーロン化となれば、その実力はとてつもありません。

 しかしジャックも相当なもの。百獣海賊団の戦力を一気に削ったスーロン化したミンク族が、全員倒れているではありませんか。

 ジャックも手当てのため退き、ついにカイドウと赤鞘の一騎打ち!まず動いたカイドウは、“熱息(ボロブレス)”で攻撃します。その攻撃力、範囲は我々読者も知るところですが、なんと真正面から向かってくる者が!

 炎をも斬るその斬撃“狐火流 焔裂き”、異名の狐火がごとくカイドウの攻撃を正面から斬り、さらにカイドウにダメージを与えたのは、錦えもんその人でした。

 ある者は時を渡ってまで逃げ、ある者は素性を隠し20年もの間隠れ、今さら敵の攻撃に逃げることなどしません。彼らが望むのはただひとつ!

「おでん様の侍として!!!もう死なせてくれ!!!お前の首と共にな!!!」

 家臣として、侍としての矜持を示しつつ、今回はここで終わりです。

この戦いの行く末は

 徐々にマッチアップが決まりつつある今回の話。

 ナミ&ウソップVSうるティ&ページワン、フランキーVS八茶、ゾロ&ドレークVSクイーン&アプー辺りは確定でしょうか。おそらくここからさらに入れ替わり、立ち代わりがあるのでしょうけど。そうでもないとナミとウソップが飛び六胞を相手にすることになりかねません。いや海賊王の船員となるのなら、頑張って欲しいと思うのですが、さすがに彼らが飛び六胞を倒すのは敵の格にも関わってきますし…。ここでチョッパー、ブルック、ロビンの誰か辺りが援護に来れば、可能性は十分ですが。

 ゾロとドレークは、クイーン様とアプーという実力者コンビを戦うことになりましたが、クイーン様はまたゴツイ武器を持って出てきましたね。絶対あの弾とか、以前のエキサイト弾張りにエグイ効果がありそうですよね。

 あー、サンジやジンベエが誰と戦うのか本当に楽しみですわ!

 

 また今回の一番の注目となったのは、最後の赤鞘のセリフですよね。彼らの覚悟はいくらでも見てきたはずなのですが、今回のやり取りでも心を振るわされました。この後ろ向き、自暴自棄とも取れるようなタイトルのセリフから、彼らの矜持を正面に突きつけられた気持ちです。本当に尾田先生は、こういう任侠、仁義的な展開を少年漫画的に仕立て上げるのが上手いことこの上なしですわ。

 個人的には20年敵の下で耐え忍んだ傳ジローと、戻ってきたイゾウに感情が移入してしまいましたね。イゾウは自分にとって大切な存在を2回も失っているし…。

 ただちょっと気になったのは、明らかに展開を巻いているということですね。おそらく1000話に向けて、何か考えているのでしょうね。期待しているけど、ジャックの戦いはもう少し見たかった気もしますね。強力なミンク族を一人で何人も倒して満身創痍の状態で、イヌとネコのスーロン化とかを考えれば倒れない筈がないので、致し方ないのですが…。いや彼のことだから、治療したらまたそのスタミナで復帰してきそうですね。

 というか、今回カイドウ含めてゾオン系は驚異的なタフさがありますし、人獣形態もほとんどのキャラがまだ見せていませんものね。あいつら下手したら、ゾンビ並に戻ってきそう…。

 今さらながら百獣海賊団の厄介さに勝手に納得したところで、また次回!

第992話「残党」 残党が歩む道 - ワンピース航海記録