ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1026話「天王山」 その一撃は覇王なり

 1026話の感想です。

 扉絵リクエストは「子ライオンにかわいい服を作ってあげるナミとレオ」です。服のデザインがベルメールさんのオートクチュールじゃないですか…。少し泣く…!

第1025話「双龍図」 相対する2匹の龍 - ワンピース航海記録

 

 龍となったモモの助の協力を得て、ルフィは再びカイドウの元へ。ルフィ、モモの助、ヤマトがそろい踏みしてカイドウへと対峙します。

お返しだ!

 花の都での火祭りは盛り上がっております。そこには飛徹とおトコもいて、その祭りを楽しんでしました。ただ飛徹としては、制止を振り切って海に行ってしまったお玉のことが気がかりな様子で…。

 そんな彼女がいる鬼ヶ島もかなり花の都に近づいてきましたが、その頂上でカイドウ相手に睨みを利かせるのは、ルフィ&モモの助のコンビ。メアリーズの報告により鬼ヶ島に頂上での様子が伝えられます。

 ここで動いたのはカイドウ。例によって“熱息”での攻撃を狙います。しなやかな身体を動かしてなんとか攻撃を回避しますが、四皇を前にいまだにビビっています。そりゃ、そうだわ。

 ここでルフィがモモの助に指示を出すと自分は大きくジャンプ!以前はまるでダメージを与えられなかった“象銃”で見事にカイドウを地に叩きつけます。

 さらに起き上がったカイドウを見て、モモの助が思い出すのはかつての無力であった自分。おでんの名が大きすぎたあの頃ですが、少なくとも今は敵と互角の体格。意を決してルフィの指示通りに、カイドウの横腹に噛みつきました。ついにやったぞ、モモの助!

 不意の一撃にカイドウはひるみますが、その眼はすぐにモモの助を捉えます。だがそこをルフィが顔面パンチでカット!頼れる主人公の立ち回りです。

勝ってやる

 その頃、下の階ではイヌアラシがジャックに追い詰められていました。龍の登場により雷雲が呼び起こされ満月がすっかり隠れた今、彼はスーロン形態を維持できなかったのです。

 当然、それはもう一方でも同じこと。ペロスペローがスーロン形態が解かれたネコマムシを追い詰めていました。うーん、これは手厳しい。

 場面は再び屋上へ。そこではルフィがモモの助を𠮟咤激励していました。

「お前が嚙みついたのは「四皇」だぞ!!この世にまだ恐ェもんがあるのか!!?」

 そう、モモの助が勇気を振り絞って戦ったのは四皇最強の男であるカイドウ。彼と戦ったことこそ、モモの助にとってはどんな恐ろしいものよりも乗り越えられたことのはずです。

 鬼ヶ島を止めることを彼に任せると、ルフィはカイドウへと向き合います。島はモモの助が止める!そして目の前の怪物は、我らが主人公が止める!

「カイドウにはおれが!!必ず勝つ!!!」

天が割れる瞬間に

 城内に彼の宣言が響き渡る中、カイドウは人獣形態で復活。覇王色の覇気を纏った金棒を構えますが、ルフィも同様に覇気を拳に込めます。

「おれに勝てる可能性でもあんのか!?」

「生きてんだから無限にあんだろ!!」

 この2人のぶつかり合いは触れることなく、しかし破壊力抜群で天を割りました!

 さて、天が割れたことで空にはくっきりと満月が映ります。それはつまりミンク族の力が発揮される時!スーロン化した2人は“おでん一刀流の掛け声とともに、敵に仕掛けます。ネコマムシは強力な薙ぎ払い“猫笑衝撃(ネコニコバーン)”、イヌアラシは義足の剣による突き“犬斬威矢(イヌスパイヤー)”でそれぞれ敵を撃破しました。

 そしてジャックの撃破を陰から見ていたオロチは…。

高みに来たルフィ

 決戦もいよいよ終盤に来たと感じた今回の話。

 やはり注目したいのはルフィとカイドウのぶつかり合いにより、天が割れた描写でしょう。かつてロジャーVS白ひげ、シャンクスVS白ひげで起こったこの天変地異にも劣らないものを、ルフィが起こしたのは彼がそのレベルまで来れたという証拠でしょう。海軍本部大将相手にも一歩も退かない戦いができそうです。

 またこれによってイヌアラシとネコマムシの2人が逆転の一手を掴むのも、話の構成的に素直に感心しました。この繋げ方には演出的にも脱帽ものです。しかしイヌとネコの技名、インスパイアと猫に小判って…。

 これによりジャックとペロスペローを見事に打ち倒しましたね。なにげに驚いたのはスーロン形態でなければ、手負いとはいえネコマムシを倒せるほど強いペロスペローです。長男強いな…。

 前半ではモモの助も奮闘を見せてくれます。あの弱虫が勇気を振り絞って、カイドウ相手に一矢報いるのは素直に感動しました。もうワノ国の将軍として器を見せつけてくれたと言っていいでしょう。8歳の子どもがよくここまでやったものです。

 何気に鬼ヶ島を止めるにあたって、彼ほど適任な人物もいないんですよね。焔雲を出して、ワノ国を救う救世主となりえるか。

 そして個人的に気になったのはルフィの宣言に対しての、キッドとローの反応です。ゾロやサンジと違い、ライバルとして彼を認める反応はすごく昂りました。この同世代ライバル関係たまんねえな!

 なんか、ここ最近は幾度も感慨深くなりながら、話の展開に燃えている気がします。特に今回はルフィの成長ですね。ロジャーや白ひげの強さを過去編で目の当たりにしたからこそ、彼のレベルアップに心動かされます。

 長年付き合ってきた主人公の成長にまたもや感慨深くなりつつ、また次回!

第1027話「想像を超える危機」 モモの助の巨体はダテじゃない! - ワンピース航海記録