ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1027話「想像を超える危機」 モモの助の巨体はダテじゃない!

 第1027話の感想です。

 扉絵リクエストは「ライオンの顔に落書きしたロジャーが愉快に逃げるところ」です。絶対、この男はやったことがあると確信できる光景ですね。

第1026話「天王山」 その一撃は覇王なり - ワンピース航海記録

 

 勝負に復帰したルフィとカイドウの激突は迫力抜群!世界のトップがぶつかり合った際に起こる天が割れる現象を引き起こしました。それによりスーロン形態を発動させたイヌアラシとネコマムシが、敵の大戦力であるジャックとペロスペローを撃破!戦いは佳境に入り…。

守り神コンビ

 天が割れて、月明かりに照らされる鬼ヶ島。この現象をおでんの日誌で知っていたヤマトとモモの助は驚きます。覇気により互いに触れていないこの一撃、建物を大きく揺らします。

 手負いのヤマトといまだに根性が座りきらないモモの助を戦線離脱させて、ルフィはカイドウと一騎打ちです。

 ビビりながらも飛び降りるモモの助は、ヤマトのアドバイスもあって龍の飛び方を早速実践します。焔雲を生みだして掴み、それを渡る…なるほど、彼女ならカイドウを知っているからこういうアドバイスができるわけですな。

 そんな中、鬼ヶ島の崩れた岩盤が降ってきました。カイドウも疲労が来ているのか、焔雲が不安定になり支えきれなくなっているようです。

「こんな危なっかしいもの!!“花の都”へ行かせるかァー!!!」

 これ以上、故郷を傷つけさせないように巨体をぶつけて支えようとします。

 しかしこのνガンダムばりの突撃で止められるほど、小さい規模ではありません。これを支えるにはそれこそカイドウを超えるような焔雲を生みだすしかないのです。そもそもカイドウが力尽きても、鬼ヶ島内にある大量の武器や火薬が暴発する危険性もあります。つまり…

「島が落下すれば…!!敵も味方も全滅だ!!!」

 これをルフィに伝えることをモモの助は提案しますが、ヤマトはそれをツッコミがてらに却下。何度も敗北しながらも、多くを背負って立つ彼でなければカイドウは倒せません。そうなればこの危機…ワノ国の守り神の能力を持つ彼らで止めるしかないのです。

火災がキレる

 一方、その頃ライブフロアでは大きく切れ味抜群の斬撃が、あらゆる方向にばらまかれていました。ゾロでも両腕が必要なレベルの斬撃の発生源は、ブチギレしたキングでした。彼は防いでいたところに追撃で翼の一撃を入れて、ゾロを吹き飛ばします。

 吹き飛ばされたゾロはフランキーがキャッチ!援護しようか聞きますが、これほどの実力者は人手が増えたところで変わりません。ゾロに顔のマスクを少し斬られて、苛立っていたキングはゾロを追って煙の中から登場。頭にはプテラノドン特有の突起に、両腕は巨大な翼に…人獣形態の姿を現します。

 そのまま低空飛行で巨大な翼で薙ぎ払う“丹弓皇(たんきゅうどん)”を発動。その威力はゾロの“極虎狩り”でも防ぎきれず、それどころか勢いで鬼ヶ島の岩盤の一部を砕きます。しかもキングはそのまま追撃で、ゾロを外へと吹き飛ばしました。本当に倒し方に手段を選びません。

 このままでは落下すると踏んだゾロは素早く“二刀流空狸槍(クリアランス)”という衝撃波の技で鬼ヶ島内部へと戻りました。

「せめて剣で死なせろ…!!許さん!!」

「貴様もな…!!!」

 振り返るキングですが、その頭部の左側はマスクが斬られてむき出しの状態になっており…。

外も中もてんやわんや

 バトルと危機が一気に展開された今回の話。

 鬼ヶ島の方はいよいよ限界が来たというところですが、この危機を救うのに立ち上がったのはモモの助とヤマトのコンビ。支配されたワノ国で明王と呼ばれるカイドウの能力と、守り神と言われる大口真神の能力のコンビというこのワノ国の絶体絶命の危機を守護するかのような立ち位置です。ここで男を見せてくれ、次期将軍!

 地味にヤマトがブレインについているのは心強いですね。彼女だからこそ、カイドウの能力をよく理解し、モモの助に指示を出せるというのが面白いです。

 

 そんな外の危機的状況に対して、内部で激闘を繰り広げていたのはゾロとキング。あの剛剣が持ち味のゾロに対しても、力で押し切るキングの実力は厄介です。タフさとパワーはもちろんのこと、マルコのように空中殺法も使えるので身軽さも兼ね備えているのが厄介です。

 そんな彼がキレて人獣形態で暴れまわるきっかけになったのは、顔のマスクをわずかに切られたから。百獣海賊団の話では誰もキングの素顔を見たことがなく、本人もよほど気にしている様子です。わずかに見えた頭部からは後ろに流した髪の付け根と額の一部、それにタトゥーのようなものが見えますね。なぜ彼がそこまで顔を見せたがらないのか…ありえそうなのは火を扱うような種族だからそれによって顔が火傷まみれなのでしょうか。それとも元々レッドラインに住んでいたような種族だから、天竜人に受けた傷とかがあるとか…。さすがにここで既存キャラは出さないでしょうね。

 個人的にツボだったのは、キングの無差別攻撃にケツを切られたクイーンとのやりとり。ゾロとサンジを彷彿させるようなやり取りです。やっぱり彼らもカイドウの両翼だなと思わされました。カイドウと彼は、キングの素顔を知っていても違和感ないな。

 鬼ヶ島内のネームド勝負は残りルフィとカイドウ、ゾロとキング、サンジとクイーン、キッド&ローとマム、キラーとホーキンス、雷ゾウと福ロクジュですか…。これ四皇と大看板の攻撃の余波で鬼ヶ島全部破壊しそうだわ!

 外部もヤバいんだけど、内部がそれ以上の化け物ぞろいだと思いつつ、また次回!

第1028話「ブラキオ蛇ウルス」 これが驚かずにいられるかい! - ワンピース航海記録