901話の感想です。
表紙連載は「BD脱走者リスト 新巨兵海賊団 船医ゲルズ」です。最後の新巨兵海賊団はまさかのゲルズ!かつてビッグマムがエルバフにいた時の友人ですね。考えてみれば、戦士の村だから、女の子でもこの手のやつになってもおかしくなかったね。
前回、ついにケーキにありつくことができたビッグマム。幸せそうな彼女とは対照的に、ルフィ達、ジェルマ、タイヨウの海賊団はどんどん追い詰められていき・・・
すり替えておいたのさ!
ふんわり島では、ビッグマムが恍惚の表情でぶっ倒れています。その様子に、ペロスペローは驚きながらも現状報告。マムの反応は・・・
「幸せ♡」
これ聞く気ないな!
一方、カカオ島の方ではビッグマム海賊団の母船「クイーン・ママ・シャンテ」の砲撃でやられたかに見えましたが、よく見ると燃えているのはタイヨウの海賊団の船!
そして真下の海中には、撤退したかのように見えたワダツミが口を押えながら、急いで離れていきます。
どうやら、砲弾を撃ち込まれる寸前にサニー号とタイヨウの海賊団の船を入れ替えるようにワダツミが交換。前回ラストに移っていた麦わらの海賊旗は、この時に折れたマストの先端だったようです。
そしてワダツミは、そのままサニー号を口に投入!ルフィ達を海水につけないようにしました。
魚人達の覚悟
急いで逃げるも、スムージーがワダツミの手に気づき、艦隊が旋回!ワダツミ達を追います。さらに再びオーブンが動きます。
「“熱海(ねっかい)”“万来(ぎょらい)”!!!」
高熱の海流がミサイルのように、海中のワダツミにヒット!ここに来てネタ枠気味だった4男が仕事しまくりです。これはダイフクの方がネタ枠になったな!
その熱さにワダツミが浮上。サニー号も思わず吐き出してしまいます。ルフィ達が心配する中、ワダツミは彼らに先に行くように指示!魚人島での謝罪とジンベエへの恩を語ります。
追撃の熱攻撃を喰らいながらも、ルフィ達を守るワダツミ。というのも、今回の一件、ジンベエ以外の皆でどうするか決めていたようで・・・
「———逃げる者を責めやしない・・・!!おれについて来る者は相応の覚悟をしろ!!」
アラディン率いるタイヨウの海賊団は、ジンベエのために自身の命を懸けて、彼の出航を援護するつもりだったようです。
ワダツミを一度海中へ戻すと、今度はアラディンたちが武器を持って登場!ビッグマム海賊団の前に立ちはばかりました!
しんがりの男
タイヨウの海賊団がビッグマム海賊団相手に立ち回る中、進むサニー号の上でジンベエが動きを指示。というのも、ジンベエはやはりアラディンたちを見捨てることはできないようです。ふらつきながらも援護しようと考えるルフィですが、これは彼らを逃がすための「しんがり」として、やり遂げるつもりです。
「———しかとやり遂げ生きて戻る!!!」
さすがにここまで覚悟を決めた男を止めるルフィではありません。そしてジンベエに向き直り・・・
「忘れんな ジンベエ!!お前の船長はもうおれだぞ!!!」
船長であることを強調しつつ、自分たちはそのまま船を進め、ワノ国で待つことを言い渡します。最後に「死んでも死ぬな」と伝え、ここでジンベエとはお別れ・・・。
海上ではビッグマムは急いでカカオ島へ戻ろうし、ファイアタンク海賊団はタルト船を奪って何とか脱出。そしてジンベエの方は、アラディンと共に海中にいました。
「みんなで生きて・・・!!わしを送り出してくれ!!!」
ジンベエ曰く「魚人の本気は海流を変える」とのこと。言葉通りの大荒れの海流によりビッグマム海賊団の艦隊を足止めに、見事成功します。
そして一方、鳥を利用した気球の中で、ルフィ達が逃げる様子を知って、応援するモルガンズ。ステューシーはひいきする彼に疑問を抱く様子ですが、そこでモルガンズは自身の考えを披露します。
「近々「最悪の世代」と呼ばれる者達の中から・・・「海賊王」が誕生すると!!!」
猛烈に外れた予想・・・!
前回はてっきりマムが勝利している妄想をしているのかと予想しているのだと思っていましたが・・・
ふたを開けてみれば、マジでやられていたということが判明した今回!
くっ・・・まんまと尾田先生にやられた気分だ!(←勝手な思い込み)
また悔しいのが、ちょっと蛇足だと思いつつも、「タイヨウの海賊団の結束力」と「ルフィのカッコよさ」に満足したことですね。
自分たちが慕う船長のために、惜しげもなく命を盾にできる覚悟を持つタイヨウの海賊団と、そんな彼らを放っておけないジンベエ。この関係性こそワンピースの醍醐味だと思います。タイガーやアーロンがどんな反応するか気になるところですが。
そして船長としての風格を見せたルフィのカッコよさは本当にカッコいいですな。あそこで船長を強調したのは、船長命令として必ず生きろと言ったところでしょうか。
ジンベエは前にルフィに惚れこんだと言ってましたが、ルフィもジンベエに十二分に惚れこんでますよね。インペルダウンの頃は、よもやここまでの関係性になるとは思わなんだ。
さて今回で逃げ切ったと見ていいでしょう。となると次回はジンベエへの言及と当初の目的であるサンジの奪還、あとはプリンがマムと何かしら話すくらいですかね。
そして逃げ切ったのが確定のメンバーですが、麦わらの一味とファイアタンク海賊団は決定と考えていいでしょう。あとはタイヨウの海賊団とジェルマですが、こちらも大丈夫だと思います。
ビッグマムが復帰して、カカオ島に向かってはいますが、シフォンの計らいでだいぶ距離はありますし、海はジンベエたちにより大荒れ、さらにタイヨウの海賊団もジェルマも海上、海中での機動力は高いことがわかっていますしね。もちろん二つともやられていないことが大前提の話ですが・・・。
というか、ビッグマムが思った以上に早く復帰したのが、個人的には残念です。なんかサンジのケーキ作りが微妙だったように感じてしまいます。いや、描写としてはあれが正しいでしょうし、ペロスペローですら見たことない恍惚の表情と評価はしているのですが・・・。
そして個人的に印象に残ったのは、最後のモルガンズのセリフ。
面白いのは、彼が「世界経済新聞社長」の肩書きを持つ闇の世界に繋がりを持つ人物であることです。情報収集、観察眼においてはかなり優れているであろう彼があのようなセリフをいうことで、今後の波乱に説得力が出てきます。
にしても、あのようなセリフが出るということは最悪の世代で他にやらかした情報を持っているということでしょうか?考えられるとしたら・・・
「ルフィとローのドフラミンゴ討伐」
「キッド、アプー、ホーキンスの同盟」
「ウルージのビッグマム海賊団の将星撃破」
「ベッジのビッグマム暗殺未遂」
「黒ひげ海賊団のバルティゴ襲撃」
思った以上にあるじゃねぇか!
それと読み返している時に気づいたんですけどね・・・
焼かれたタイヨウの海賊団の船を見ているコマの右から2番目の男性って、マムに寿命奪われたモスカートじゃないか!生きていたのか!最後の最後に驚きつつ、また次回!