60話の感想です。
表紙連載は「結成!!リッチー海賊団」偶然とはいえ、船長決定勝負に勝利してしまったリッチーですが、本人が全く理解していないのがいじらしい!
ルフィとサンジが言い合う中、パールを倒したギン。どうやらケジメを自分でつけるつもりのようで・・・。
どっちが海賊王?
鉄球付きのトンファーを構え、ルフィとサンジに向き合うギン。せめてサンジを倒すことが自分なりのケジメと考えているようですが・・・。
さてルフィにも威圧をかけるギンですが、彼の方はあっけらかんと「弱虫」には負けないと宣言。
その言葉に怒りを見せるのは、海水に浮かぶクリーク海賊団たち。やはり東の海最強の称号を持つ海賊団としては、誇りが許さないのでしょう。しかし・・・
「一番 人数が多かっただけじゃねェのか?」
バーソロミュー・くまの「的を射ている」がもろ当てはまるような一言です。というか、自覚あるんじゃないか・・・。
ブチ切れ必至のクリーク海賊団ですが、彼らを押さえるのは船長クリーク。折れたマストにどっしりと構え、
「強ェ弱ェは結果が決めるのさ おれがいるんだギャーギャー騒ぐんじゃねェよ」
不敵に笑っています。さすがは艦隊数だけなら白ひげ海賊団以上のクリーク海賊団船長です。
しかしルフィにどっちが海賊王にふさわしいか訊くと・・・
「おれ」
主人公は譲らんよ(笑)
ダマし討ち
ルフィの返しにイラッと来たクリークは、ここで肩当を取り外して構えます。その様子に、クリーク海賊団の面々は慌て始めます。
意地でも自分で決着をつけたいギンに対して、あくまで勝利さえすればよいと主張するクリーク。そして放とうとするのは、なんと毒ガス弾「MH5」!
「これが『強さ』だ!!!」
掛け声とともに、弾丸発射!ルフィは前に出て、海に叩き落そうとしますが・・・
なんと、ルフィが蹴り落とす寸前に弾丸が炸裂!現れた手裏剣でルフィはダメージを喰らいます。
そう簡単に奥の手は披露しないのに加え、ダマし討ちの異名通りの攻撃を仕掛けてきます。
さあ、クリークとしてはこのような戦闘も出来る上に、いくらでも殺せる手段はあるとのこと。それを踏まえたうえで、どちらが海賊王の器か再び問うと・・・
「おれ!!!お前ムリ!!」
クリークは、こんなタイプの海賊は会ったことが無かったんだろうな・・・。
メインバトル
結局、ルフィの返答に怒り心頭のクリークは、ギンにサンジを殺すように指示。そして自分はルフィを殺す気満々です。
ルフィとクリーク、サンジとギンの4人がそれぞれ睨みあう中、最初に動いたのはギン。鉄球トンファーを回しつつ、足場に鉄球をぶち込み、持ち上げるように下から攻撃!
素早くかわしたサンジは、蹴りで反撃しますが、ギンは体をひねるようにしてそれを回避。そしてそのまま、サンジの首をトンファーで押さえつけます。
「あばよ」
「鬼人」の異名に偽りなき、実力が・・・!
ルフィの器とクリークの器
船長同士の掛け合いで、器の違いが見られたこの話。
あくまで海賊王になるのは自分であるという主張を譲らないルフィの構えは、最強の言葉にしがみついているだけのクリークと対比できます。
まあ、この時点ではどちらかというと楽観的なルフィと、煽られ慣れていないクリークという印象が強いのですが。
さらに対戦相手がそれぞれ決まりました。当時はギンがどのように動くかわからないもので、やきもきしていた思い出があります。だってあの頃は、ギンが本当に下っ端だと思っていたから、こんなに強いと思わなくて・・・。
個人的な注目ポイントは、クリークのダマし討ち攻撃。ウソップもダマし討ちはよくやっている印象ですが、彼の使う武器は殺傷能力がかなり凄そうな印象を与えてくれます。ウォーターセブン編とでは、ウソップも手裏剣使うんですが、クリークより凄みを感じないんですよね。まあ、クリークは毒ガス弾やら後に出る爆弾槍とかあるし。
クリークのダマし討ち武力とギンの正面から来る白兵戦に期待しつつ、また次回!