ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1053話「新しい皇帝達」 とんでもないことになりやがった

 1053話の感想です。

 今回はカラー扉絵。今年発売予定のワンピースオデッセイのイラストです。PS5欲しいな…。

第1052話「新しい朝」 なんと平和な瞬間 - ワンピース航海記録

 

 多くの命を懸けた討ち入りによって、平和を取り戻したワノ国。そこではようやくルフィとゾロも目覚めて宴前の騒がしくも穏やかな時間が流れていました。しかしその頃、たったひとりでワノ国に向かう男がいて…。

脅威の金額3連打

 冒頭、マリージョアの五老星は大慌て!なんでも掲載されてはマズい事柄が手配書に書かれていたようです。しかも印刷所と連絡も取れず…。

 それもそのはず。今回の内容はあまりにも大きな出来事。そんな情報を聞いたモルガンズが黙っているわけありません。彼の話では、ワノ国最後に残ったCP0ゲルニカの消息が断った際の通信がビッグマムの船を確認したこと。それを踏まえれば、彼らの命運は想像できますし、同時に情報の信ぴょう性も上がるもの。何よりもこの男が世界が大きく変わるのを、楽しまないはずがありません。

 長年、海に降臨してきた最強の海賊「四皇」が2つも落とされた事実。それにあたって、当事者であるルフィ、キッド、ローの船長組には揃って30億ベリーという懸賞金がかけられました。

 これに加えてある情報をアプーから聞いたキッドは花の都に向かっていき…。

この国にあるはず

 一方、その頃に都の城では将軍たちのために用意された御膳が用意されますが、準備に2時間もかかればルフィ達が待っていられるはずもありません。

 ルフィを筆頭に都で町民に交じってお祭りを楽しんでいました。ブルック&日和のライブなんてものも開催。彼女は面をつけず、笑って大好きな月姫を演奏しています。

 同じ頃、城の地下ではポーネグリフを調べていたロビンの下に飛徹が現れます。そこには彼の趣味である美少女こけしやいくつもの刀が、ポーネグリフと共に置かれてました。なんとそこは彼の部屋であり、同時に幽閉されていた場所だというのです。

 天狗の面を取る彼の正体は、なんと光月スキヤキ!おでんの父で、モモの助からすれば祖父にあたる男です。生きてたのか…!

 モモの助には知らせる気もなく、命からがら部屋を抜け出したかと思えば、すでにワノ国は侵略されて息子も死んだ後のこと。オロチに国を奪われた当事者としては、その責任感はあまりにも重いものでした。

 しかしロビンの関心はそれ以外のところにありました。それは…

「この国にある筈なの!!古代兵器「プルトン」 アラバスタ王国の“歴史の本文”に記されていた」

「あるとも」

ルフィを狙う大将

 一方、元囚人採掘場であった「兎丼」ですが、まだ数日しか経っていないのに荒れ地が緑生い茂る豊かな土地となっていました。これはいったい…!

 そして囚人採掘場では、その場にいたキングとクイーンを筆頭に百獣海賊団が軒並み倒されていました。鋭い根っこのようなものが刺さると、見る見るうちに栄養を吸い取られたように干からびていきます。

 大看板も一蹴するその男の名前は“アラマキ”、またの名を海軍大将“緑牛”!荒々しい彼は軍艦一隻回すように部下に連絡した後、手配書を見ます。どうやらサカズキの主義を好んでいる彼の狙いは…ルフィか…!

新たな海の皇帝は…

 場面は再び花の都。ルフィが祭りで乾杯の音頭を取っていました。勝手に宴会隊長などとされていますが、どうやらルフィが自分のことを言わないようにモモの助に釘を刺していたようです。ヒーロー好きでも、相変わらずヒーローにはなりたくない模様か(笑)

 そこにキッドも登場。ルフィにギラギラと戦意を向けますが、彼は腕を伸ばしてキッドの首根っこを掴むとそのまま一緒…

「乾杯~~~い!!!宴だァ!!!飲み明かせェ~~~!!!」

 ルフィの声に呼応するように、みんなで大騒ぎ!一味はもちろん、赤鞘もミンク族もワノ国の国民も!手を組んだSMILEのメンバーもハートの海賊団やキッド海賊団も!文字通り、国を挙げた大宴会です!

 そんな中、キッドはルフィの手を振り払うと彼を倒しに来たことを話します。懸賞金だけなら同等ですが、なんとあるひとつの枠組みで違いあるようです。

 それは四皇の肩書き。政府が新しく四皇と定めたのは、続投であるシャンクスとティーチ、そして抜けた2つの穴にはルフィバギーの名前が並んでしました!

 驚きと騒ぎの花の都。そこ目指して緑牛も歩いていき…。

情報の大洪水

 休載前にとんでもない情報量がなだれ込んできた今回の話。どれから取り上げようか迷いますが、本編の順番どおりに行きましょうか。

 まずは新たにかけられた懸賞金。四皇を直接倒したルフィ、キッド、ローの3人のみの開示でしたが、その額は30億と劇中でも破格の額でした。いや個人的にはもう少し伸びるような印象だったので、肩透かし感もあったのですがね…。

 写真も戦闘時のものになっているようで、ルフィについてはギア5のニカ姿です。個人的にはキッドの満面のあくどい笑みが好きですね。

 五老星としてはDを隠したかったようですが、残念ながらモルガンズに渡った以上、それは不可能な話でしたね。というか、ローはまだDバレはしていないのね。

 今回は3人だけでしたが、他のメンバーの懸賞金も気になりますね。やはりゾロ、サンジ、一味以外だとキラーも気になるところです。

 

 お次はロビンと飛徹改めスキヤキの場面。彼が生きていたのには驚きましたね。しかし冷静に考えれば、数少ないポーネグリフを読める人物でさらには3代目鬼徹を打てるような人物を簡単に処刑するわけないですね。ということは、妖刀で名高い鬼徹一派はもしかして光月家が…!

 そしてロビンが訊いたのは、なんとプルトンの在処!ウォーターセブン編で話には出てきて、フランキーによって設計図は燃やされましたが、話では世界最悪の戦艦とも呼ばれるものですね。まさかいまだに残っているものが、ワノ国にあるということでしょうか。たしかに海楼石の技術が盛んで、武器工場も作れるほどの資源がある国ですが…。しかしあの戦艦は、そもそもウォーターセブンの技術者たちがかつて造ったものだったはず。となれば、あの水の都もワノ国に何らかの関りがあると考えられますね。

 しかしスキヤキはあると知りながらも、カイドウ相手には使わなかったのでしょうかね。…いや、古代兵器なんて言われる戦艦なんだから下手すれば国ごと滅ぼしかねないものだったのでしょう。

 それにしても、アラバスタにあると思い続けたクロコダイルはさぁ…仕方ないとはいえ、もう笑ってしまう状況なのよ。

 

 お次はついに姿を現した新海軍大将の緑牛。サングラスにどこか藤虎と比べれば若い印象のある彼ですが…若い頃の原田芳雄さんモデルですね、これは。登場シーンのどことない色気が好きですね。

 そして能力はやはり植物関連であることが判明。指を根っこのように伸ばして、相手に突き刺すと栄養を奪って干からびさせるというとんでもないものでした。これに加えて周囲を植物だらけにすることもしますし、ロギア版モサモサの実の能力という感じですかね。その実力は本物で、キングやクイーンをひとひねりで倒します。いや彼らも傷は癒えておらず本調子じゃないでしょうが、それでも大看板をあっさり倒すのは強すぎる…!

 そんな彼の実態はまさかのサカズキ信奉者。彼の信念である「徹底的な正義」に賛同し、彼に褒められたくてルフィの首を狙うというなかなかのはみ出し者です。藤虎のような対立はしないけど、命令無視して勝手に動く辺り、世界徴兵の2人には胃が痛くなるな、サカズキさんよ…。

 

 そして宴はまさにルフィが討ち入り前に話していたような大規模なものとなりましたね。前の描写で28歳とは思えないはしゃぎ方をするヤマトが好きですわ。

 だがそんな楽しさも衝撃で吹っ飛ばしたのは、新たな四皇のメンバー。カイドウ&ビッグマムと入れ替わりになったのは、ルフィとバギーでした。キッドとローを踏まえれば、四皇という肩書自体が廃されると思っていたので、この展開には驚きしかありません。

 ルフィは政府のニカの危険性を思えば、別におかしいことではありません。だからこそキッド&ローを抑えて、四皇入りを果たしたバギーが衝撃的なのです。お前、マジで何をしたんだよ!?

 少なくとも海軍の新兵器からは逃げ切った証拠ですよね、これ。彼自身の実力を思えば、おそらく危険性の方でのし上がったと考えられますね。それこそ元七武海が彼の下に集まって、実質的な船長になったとか…?それが意外にも、バラバラの実がゴムゴムの実並みにすごい覚醒をしたとか…いやバギーだから無いかな。

 しかし戦争編で考えていた四皇への展望まで実現させる辺り、本当にすごいですね。わりと真面目にルフィの海賊王への道に立ち塞がるキャラになりそうです。手配書の写真もさあ…すごい悪い笑顔していますが、内心穏やかじゃなさそうに思えてしまいますわ。これはかつて2人が戦いを繰り広げたオレンジの町の町長の反応を見たいところです。

 いろいろと気になる点が多かった今回でしたが、私が個人的にホッとしたのは宴の一コマ。錦えもん…良かったな(涙)

 今週のジャンプは映画関連の情報や記事も満載なので、そちらの方も楽しめます。休載前にこれでもかというほど出してきますな~。

 1か月休載しても、冷めそうにもないワクワクの熱を感じながら、また次回!

第1054話「炎帝」 英雄となった男 - ワンピース航海記録