887話の感想です。
扉絵は「仲直りでも殺し合いでも好きにしろ」。そのまま手長族と足長族を置いて、出航してしまいました。仲の一つくらい取り持ってくれよ~!
名シーンの背表紙は前回でラストでした。
前回、ベッジがオーブンに攻撃しましたが、海には敵、陸にも敵と逃げ場がない状態ですが・・・
ビックリドッキリメカばりの船
周囲を敵に囲まれた状況に置かれた、ファイアタンク海賊団とサンジ達。オーブンも起き上がってきて、戦う気満々です。
オーブンに掴まっていたことを冷静に分析するベッジですが、ここで取った行動はなんと船をそのまま前進させていきます。全速全身DA!
さて陸で銃を構えている敵達は、まさかの行動に驚いて発砲しますが・・・
「どいてな兄ちゃん達 この船『ノストラ・カステロ号』は」
「水陸両用だってんだよォ!!!」
なんとパドルがキャタピラとなりそのまま直進していきました!そのまま陸に乗り上げると、船の中から銃をぶっ放したり、敵を踏みつぶしたりと大進撃を見せます。
やはりこのギミック、ビッグ・マム海賊団には秘密にしていたようで、敵も混乱状態です。
そしてケーキを船に移すように指示をしますが、ケーキの大きさに加え動いている船に乗せるとなると・・・
例によって、サンジが一気に蹴り上げてやってくれました。こういう時、彼が戦闘力をしっかり持った人物でよかったと思います。そしてプリンの反応よ(笑)
見事ケーキを乗っけることができ、シフォンはベッジとペッツに再会。ヴィトの方は、サンジの行動にジェルマとして感動してました。もう関係ないってのに(笑)
ネツネツの力
真正面から迫ってくる船に対し、受け止めようと気合を張るオーブン。さすがは四男、これほどの船を受け止められるパワーが・・・
普通に轢かれるんかい!ここ最近、ネタ枠としても活躍しているな、オーブン!
さてサンジ達は、このまま直角に曲がり、南東の港に出ようとします。多少チョコの家を踏みつぶすことになるようですが、マムの暴走を止めるためには致し方ありません。
そんな中、船を見送る人が一人。オーブンにやられたパウンドです。にっこりしながら手を振っていました。
「誰なのあいつ・・・変態?」
実の父親とは知らないシフォンは、なかなか辛辣な言葉を出しつつ、彼の行動に疑問を持ちますが、なぜかペッツは彼を見て笑顔ではしゃぎます。本能的に祖父であることを理解したのでしょうか。
そして遂に南東の港から、海へ突入。あとは船上で仕上げて、ビッグ・マムの元へ持っていくだけですが、ここで何やら海に異変が。
なんと海から魚たちが浮いてきました。それどころか海自体がぐつぐつと煮えており、とてつもない熱気を見せています。もちろんこんな芸当が出来るのは、ただ一人。
「“熱海温泉”(ねっかいじごく)!!」
予想通り、復帰したオーブンがネツネツの能力で海を沸騰させていました!
海に対してここまで干渉できる能力も珍しいし、一定範囲の海を煮え渡らせるパワーもとてつもありません!
あとネーミング何とかしろ!
顔は知られていなくても・・・
とてつもない温度は船のパドルを破壊し、それどころか生クリームやチョコにも影響を及ぼしかねない状況に。
完全に頭に血が上って、ケーキの重要性忘れているだろ、オーブン!
このピンチにペッツはなぜか再び笑います。そしてオーブンの方には、後ろから一人の男が・・・
「やめるのよね―――――!!!」
なんとパウンドが背後からオーブンの頭を思いっきり木の棒でぶん殴ります!ダメージはほとんどないようで、木の棒が折れてしまう始末ですが・・・
ここでオーブンは、海水から腕を出し、パウンドと対峙!おかげで海の方は温度が下がっていきますが、オーブンは完全にブチ切れた状態に!
どうやらパウンドは海に落とすことを狙っていたようですが、上手くいきませんでした。
オーブンは義理の息子を殺す気かと、とてつもない怒りを彼に向けます。お前らだって同じことしようとしてたくせに。
船ではシフォンが船員たちに指示を飛ばしています。そんな中、ペッツがキャッキャとはしゃいでいる様子を見たパウンドは、笑顔で笑いかけます。
「名も知らぬ孫よ・・・!!幸せか?父ちゃん 母ちゃんにしっかり愛して貰うのね
うぬはそれがしてやれなかった・・・!!」
思い出すのは26年前、マムが出産して間もなく、用済みということですぐにパウンドは追い出されてしまいました。娘たちを抱くことも許されずに・・・。
ネクタイを締めなおすパウンドの後ろには、巨大な鉈を振りかぶったオーブンがいます。しかし彼は慌てることなく、ただシフォンへの想いと申し訳なさ、そして謝罪を心で語ります。
そして刃が振り下ろされる直前・・・
「結婚おめでとう!!」
抜け出した喜びに吠えるファイアタンク海賊団と、小さくも無慈悲な何かを斬る音が・・・!!
一方、遂に敵に見つかったサニー号にいる面々。ビッグ・マムだけでなく、軍艦までいます。とにかく逃げていく中、遂にサンジ達はデコレーションを開始!さあ、間に合うか?
親の愛にガチ泣きした
うおおおおおおおお!!!パウンドォォォォォォ!!!あんたって人はぁぁぁぁぁ!!!
今回の話の主役は言うまでもなく彼でしょう。娘のために決死の覚悟で、彼女を助けた父親としての行動に、熱くなりました。
しかしカタクナが本気でやられたのは、斬られる直前にペッツとシフォンへ抱いたパウンドの想い。
生まれて間もなく引き離され、顔を知られていないながら、辛い日や寂しい日に一緒にいてやれなかった謝罪からの祝福という怒涛の流れに涙腺がやられました。
またここでシフォンが、ビッグ・マムに顔の件でいじめられているシーンが挟まれて、心を締め付けるんですよ・・・!
個人的にナミと会った時に、少しでもこの件に触れてほしいな・・・。
ホールケーキアイランド編では、サンジ関係の件で涙することが多かったのですが、これもまた本気で感動した話でした。柄にもなく、ボロ泣きだったよ!
思えば、サンジも親と兄弟関係、ビッグ・マム海賊団は言わずもがな、さらにベッジ達とホールケーキアイランド編では、親について触れている気がします。裏テーマと言っても、過言ではないのでは?
そういえば、回想のパウンドって王冠かぶっているんですよね。どこぞの王様だったのでしょうか?まあマムも万国の女王だし、妥当といえば妥当か・・・。
そして実はとんでもない機能を持っていたファイアタンク海賊団の船。パドルをキャタピラにして水陸両用にするとか、とんでもないことを考えますね。
これは船大工が気になります。絶対フランキーと似た感性持っているな。
一方、完全にネタ枠になってきているのが、オーブン。
前回のツッコミ熱パンチに加え、今回は真正面から船に轢かれ、実力を見せるもネーミングとケーキの重要性を忘れるくらい怒るという面白キャラとなりつつあります。
やはりカタクリ兄さんと三つ子なだけはあるか・・・。ここまで来ると、ダイフクの行動も気になるところ。
そういえば、もう今年も終わりに近くなってきました。今年中にワノクニみたいな話もありましたが、これは無理だな。
とりあえず、パウンドの頑張りに感動したところでまた次回・・・!