ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第886話「生き様でちゅよ」 カッコいい男達

 886話の感想です。

 今週はカラー扉絵です。麦わらの一味がアルマジロと共に落下していくワンシーン。アニメのオープニング、ココロの地図の最初を思い出します。

 さらにジャンプの表紙もワンピースです。読者が書いたルフィ100人います。申し訳ないが、企画の意図がピンと来ない・・・。

 

 背表紙は「また新たな航海に」ということで2年後のスタートからですね。個人的には、これを最後に持ってきてもいいような気がしたんですが・・・。

 先週の背表紙は「仲間がいるよ②」でした。①と繋がる感じになるのね。

 

 前回、ついにケーキの大まかな部分が完成したサンジ達。あとは船に乗って向かう途中で完成させるだけですが・・・

 一人の女の恩返し

 遂に完成したシフォンケーキ。あとは船に運び、そこで仕上げてマムに食べさせるだけです。

 ケーキの完成度ですが、とても素晴らしいようで、ショコラタウンの人達は絶賛します。

 ちなみにサンジはここで変装中。さすがに記憶改ざんしていない町民たちの前に姿を現す訳にはいきませんからね。

 

 さてここでプリンたちの往く手を阻むのは、4男オーブン。作戦ではカカオ島で向かえうつことになっていたので、疑問を感じたのでしょう。

 ショコラタウンで暴れさせるわけにはいかないという説明を受けて、通そうとします。

 

 ここでシフォンがニッコリ笑顔で礼を言いますが・・・

 ただしシフォン、テメーはダメだ。というようなニュアンスで、シフォンを引きずりおろします。

 まあこれはシフォンがちょっと迂闊すぎた気もしますね。だってマムを裏切って殺そうとまでしたのですもの。ケーキの製作についても、オーブンからすればあとはプリン達さえいれば大丈夫だと踏んだからなのでしょう。

 

 しかしシフォンもそう簡単には引き下がりません。

(ナミ達の無事を見届けるまでが“恩返し”なのよ・・・!!!)

「私・・・!!最後までケーキ作るからね お兄ちゃん!!!」

 仁義を通すことを胸に立ち上がります。さすがはローラの姉妹といったところでしょう。

父親と高速の蹴り

 オーブンも「国の反逆者」として見せしめにシフォンを殺そうとしますが、ここで彼に向かって来たのは、まさかのパウンド。娘を守るために立ち向かいます。

 この時のシフォンの反応を見たところ、どうやらパウンドのことを知らないようですね。生まれて間もなく、引き離されたんだろうな・・・。

 

 突然の乱入者に驚くも、ここでさらに動くのは変装したサンジ。

 目にもとまらぬ高速移動で彼らの間に入り、そのままオーブンの首に蹴りを放ちます。そのままオーブンを吹っ飛ばすと、シフォンも救出。再びケーキの元へ戻ります。

 

 あまりにも一瞬の出来事だったため、周囲の人達からすればパウンドがオーブンを殴り飛ばしたように見える状況。パウンドも実は自分はこんなに強かったのかと疑問を持ちますが・・・

「てめェなわけねェだろ!!!」

 ツッコミがてらの高熱パンチ!ですよねー!

パパベッジ、イケメン!

 オーブンは誰かに蹴られたのは気づいたようですが、変装していたため何者かまではわからなかった様子。

 港まで急ぐサンジ達ですが、そうやすやすとオーブンが見逃す訳がありません。再び追いつかれ、シフォンを捕らえます。

 

 するとそこに電伝虫からの連絡が。ベッジ達がショコラタウンに向かっていることがここで判明します。

 電伝虫を拡声器に繋げさせると、オーブンはベッジに連絡。“共犯者”シフォンを捕まえたと宣言。

「おれは法に忠実な男!!妹だとて躊躇はしない」

 完全に人質取られた状態のベッジに、港へ上陸して降伏するように指示します。なかなか強かかつ強力な相手ですね、オーブン兄さん。

 

 するとシフォンは、ベッジ達に逃げろと言います。このままでは皆が捕まり死刑と判断したシフォンは、ベッジだけでも逃げて欲しいと願ったようです。

「ママに嫌われて・・・!!あんた達だけが本当の家族だった!!!」

 涙を見せるシフォンの訴えに、ファイアタンク海賊団の面々もボロボロと泣き始めます。そんな中、頑として態度を変えないベッジは、言われた通りに港へ向かいますが・・・。

 

 正面の港には警備が固められ、後ろからは軍艦の数々という追い詰められたファイアタンク海賊団。そしてオーブンたちがいるケーキを乗せた荷台が、ベッジを目視できる距離まで来ると・・・

 なんとオーブンの顔面が爆発!何者かに撃たれたようです。もちろん発砲者は・・・

「目に焼きつけろペッツ これがパパの生き様でちゅよ!!!」

 頭目~~~~!!!このカッコよさはファイアタンク海賊団でなくても言いたくなるぜ!

さらなる段階へ

 ここで場面は変わって、サニー号。いくつか船の影が見え、いよいよ敵にも気づかれ始めたようです。

 ジンベエの指示により砲撃の準備を始めようとするチョッパーですが、共に見張りをしていたキャロットが空を眺めながら一言。

「今夜は「満月」かなあ」

 

 さらに場面は変わり、ルフィとブリュレに。どうやらあらゆる鏡を使って、いろんな町に逃げているようです。

 どうやらルフィの狙いはカタクリの覇気の消費。新設定だと思われますが、覇気は消費されるもので、長期戦となれば覇気が消費され弱まりカタクリにも攻撃が当たるという算段のようです。

 

 しかしそれだけでは勝てると思っていません。ここで思い出すのはレイリーの言葉・・・

「“覇気”は・・・実戦の極限状態にこそ更に開花する。強敵と向き合うほどに・・・お前はますます強くなる!!!」

 まさにバトル漫画のテンプレごとく、強敵との勝負が自身を成長させるということでしょう。

 さらに自分にも「少し未来」が見えるようになる・・・つまりカタクリを超えることを考えます。

 揺るぎない覚悟を決めたルフィは、カタクリ相手にどう戦う?

ネタが多すぎてまとめに困るぜ・・・

 今週は見どころに加えて、新たな伏線まで出てきました。

 一番の見どころはやはりベッジの攻撃。夫として、父親として、猛烈にカッコいい攻撃を決めてくれました。銃の大きさと威力の違いがおかしい?こまけぇこたぁいいんだよ!

 これは父親なら一回は言ってみたいセリフではないでしょうか?赤ちゃん言葉がここまでカッコよくなるのも凄いですよね。

 

 さらに驚いたのはサンジの実力。下手に助けに行くと、プリンまで裏切り者と認定されそうと思ったから、誰にも見られないようなスピードでオーブンを蹴り飛ばすというとんでもないことをやって遂げます。

 威力も相当なもので、ビッグ・マム海賊団の主力1人相手でも普通に吹っ飛ばしていました。

 もとより一味の中では3番手の実力者ではありましたが、2年後になってから活躍にはいまいち見せ場が無かったので、これは嬉しいですね。

 

 さて状況としてはやはり手数の違いが心配なところ。ベッジ達やサンジはやる気満々ではありますが、軍艦に包囲されているうえ、それにも手練れが何人か乗っているはずでしょう。さらには怒りのオーブンまでいます。

 となれば、ここは軍事力を持つジェルマ66が援護に来るな!

 それでもルフィがカタクリを倒す可能性を見せている以上、サンジにはオーブンとタイマンくらいはして欲しい気もしますが・・・。でもケーキ作成あるものなー。

 

 さらに終盤ではキャロットとルフィにパワーアップフラグ。

 キャロットの方はあの言い方からすれば、満月になると何かが起こるようです。そういえば、ミンク族ってまだ隠し玉があるみたいなことを、イヌアラシやネコマムシが言ってましたね。

 満月になると戦闘力が跳ね上がるのでしょうか?もとより子供や老人ですら戦える戦闘民族が、満月になるとパワーアップ・・・サイヤ人か!(←違う)

 

 ルフィの方は、全力を持ってカタクリを超えたいと宣言します。ここで勝利するかはともかく、状況とか誰かを助けるためとかではなく、ここまで純粋に主人公に勝ちたいと思わせたような相手は久しぶりだと思いますね。

 現状ではカタクリはルフィ達を探すために覇気を使っているため、たしかに長期戦になれば勝機もあります。

 それでも覇気はあるし、モチモチの能力もあるので、ルフィ自身がどれだけ極限の状態から成長できるかが勝利へのかぎでしょう。個人的にはエニエス・ロビーのギア2ばりの盛り上がりを期待!

 

 こんなに見どころ多い話でしたが、今回カタクナが一番好きなのはオーブンのツッコミ高熱パンチ。めっちゃ笑いましたね。これは今後ブログでも使えそうなネタになりそう。

 

 さらにサンジがシフォンを助けた時のプリンの反応。

 誰にも見えないくらいのスピードで動いたサンジを捉えるとは・・・。文字通り、もうあなたから目が離せない状態です。

 展開、盛り上がり、ネタと満足したところでまた次回!

第887話「どこかで誰かが君の幸せを願っている」 父親の想い - ワンピース航海記録