900話の感想です。
今回はカラー扉絵。SDのルフィ達とミンク族が描かれています。奥に一人で木の上に立つペドロに哀愁を感じた・・・。
また表紙もワンピースで、さらにちょっとしたシール付きです。
ジェルマ66とタイヨウの海賊団の援護により、脱出の兆しが見えてきたルフィ達。一方、ウエディングケーキにたどり着いたビッグ・マムは・・・。
実食!ウエディングケーキ!
町の皆が逃げる中、バクバクとケーキを貪るビッグ・マム。その様子をシフォンはベッジに抱えられたまま、ペロスペローは双眼鏡で遠目から見守ります。
特にシフォンの方は、サンジが調理していた様子を思い出します。というのも、彼は命が狙われているのにも関わらず、ニヤニヤ笑顔。理由を問えば・・・
「ついビッグ・マムの「うまい」って喜ぶ顔を想像したら」
もう根っからの料理人すぎる・・・!
さあ、ケーキを飲み込んだマムの感想は・・・
「しぬほど・・・おいしい♡何て甘み♡」
この顔である!
そのまま目をハートにしつつ、片っ端からケーキを口に突っ込むマム。彼女曰く、この最高の甘みはどこかで知っているとのことですが・・・
一方、見届けたペロスペローは電電虫で万国全体に報告。みごと「プリン」の活躍でマムの癇癪を収めたと言います。
ただし報告を影で聞いていたプリンの表情は明るいものではなく・・・。
「違う・・・私じゃない・・・」
海上の戦い
一方、海上ではビッグ・マム海賊団の船が次々と止まる事態に。タイヨウの海賊団の皆が船底に穴を開けるなどして、足止めします。やはり元の実力に違いがあっても海中なら、魚人族は相当な強さです。
そして遂に敵の包囲網を突破できる道が!ジンベエはその方向に舵を取ります。
一方、とある鏡からはオーブンが登場。どうやらカカオ島内ではブリュレがジェルマにも効く玉(すっかり忘れていたぞ、その設定!)を運び出したようです。そして彼はカタクリを倒したルフィを許せないようで・・・
「どいてろ魚人共!!!“熱海温泉(ねっかいじごく)”!!!」
ここで、ベッジ達の船を止めた技発動!海を煮えたぎらせて、魚人達を追っ払います。
さらにモンドールの方へ報告。メインの船と思われる「クイーン・ママ・シャンテ」が間もなく到着とのことです。
恐怖と破滅の歌
場面は再びビッグ・マム。だいぶ正気を取り戻したのかケーキを食べながら、歌い始めます。内容はケーキの味についてかと思われましたが・・・
「甘くて♪ミルキーで♪濃厚で♪「危険(リスキー)」♪」
その瞬間、ルフィ達の後ろにマムのメイン船による砲撃が!さらにヴィンスモーク姉弟が銃弾を喰らい、押され気味になります!
ここでマムがようやく味について、思い当たるものが。それはカルメルと羊の家の子ども達が自分の誕生日を祝ってくれた際に出されたセムラです。あの幸せの味と思い出、天にも昇るほどの喜び。
その間にも、ルフィ達とジェルマが追い詰められていく中、マムは再び決心します。自分なら必ずみんなが幸せで平和な世界が作れるであろうことを。
「優しい女王♫ン~~~・・・ビッグ・マム♫」
マムがケーキを平らげ、ごちそうさまと言った後に残るのは、麦わらの旗が・・・。
誰がこの展開を予想したであろうか
900話という節目の話ですが、内容はおそらく大方の読者の予想を裏切る展開となりました。
ビッグ・マムがケーキを食べるのは皆が予想していたでしょうが、そこからマムがモリモリと元気を取り戻し、ホーミーズや海賊団たちがどんどん攻め立てる状況に。そして最終的には、サニー号が吹っ飛ばされるというラストと驚かされました。
絶対、節目だから正式なジンベエ仲間加入が来ると思ったのに・・・。
ただこの展開、もう大方の人が考えていると思いますが、「サンジのケーキの美味さによって、マムが夢または幻覚を見ている状態」でしょう。ワンピースにそこまで期待しなくなった人とかは、読んでいる途中で気づきそうです。
マムが夢中になると、周りが見えなくなるのは過去編でわかっているし、今回のケーキの味は彼女にとって特別な味となっているようですからね。
でもプリンによる記憶改ざんというのもあるか。うーん・・・ここら辺は次回でしょうね。
この状況が現実ならば、いよいよルフィ達は逃げ場がなくなるわけですし、この予想が妥当でしょう。
しかし個人的には、もう少しスッとやってほしかった気もしますね。もうけっこう引っ張っているんで、予想は裏切ったかもしれませんが期待は・・・微妙なところかな。まあサンジの料理スキルの高さとマムの決着を描く必要もあるし、妥当かもしれませんが。
逆にこれが夢オチで無かったとしたら、尾田先生はチャレンジしすぎだと思います。そもそも900話にこの内容を持ってくるのが、チャレンジだというのに・・・いやそれはそれでとてつもない展開が期待できそう。
思えば、ホールケーキアイランド編って今までにないタイプの敵が出てきたり、謎の萌え要素が出たりと尾田先生にとって挑戦した作りだったのかもしれません。
というか、夢オチやプリンの記憶改ざんオチ以外にもけっこう可能性ありそうですね、これ。書いてる途中でも、何個か考えられる要素出てきたし・・・。
とりあえず、ミュージカル調だったのでアニメが楽しみになりました(←完全に放り投げた)
そして個人的に好きなカットはジャッジがビッグマム海賊団と対峙する場面。
なんかジャッジがものすごくカッコよく見えます。こういう少年漫画でありがちながら渋さがある場面好きです。
展開が気になるもののまた次回!しかし2週間後は長いよー!単行本派に比べれば、マシかもしれんけど!