63話の感想です。
表紙連載は「リッチー一味粉砕」です。ということで、今回で、リッチー一味冒険記は最終話です。強いな、クマテ族!
遂に放たれたクリークの秘密兵器MH5!その毒ガス攻撃の範囲はかなりのものですが、なんとか逃れたルフィ達。しかし彼らを救ったのは、自らマスクを外したギン。彼の行動をあざ笑うクリークに、ルフィの怒りが爆発します!
キレたルフィの覚悟
「ウチのカス野郎に同情してくれるのか!!!」
開幕、クリークが高笑いと容赦ない一言を放ちます。クリークとしてはギンの行動は目的を忘れた邪魔でしかないため、今後のためにもここで殺しておきたいとのこと。彼的には愛らしいですが、船員たちの反応見る限りやっぱり容赦ない非情な一手にしか見えないよな。
ここでゼフを連れて、店の奥に行っていたパティとカルネが戻ってきました。サンジは2人にギンの介抱を頼みますが、ある薬は食あたり用。
とりあえずゼフの指示で助ける方法を確認、ガスマスクを当てながら店内に運んでいきます。
虫の息のギンにルフィは意地で生きろと言い、クリークを倒すと宣言します。しかしこの期に及んでも、クリークの実力を主張するギン。サンジもルフィの真っ正面から突っ込む戦い方ではやられると考えていますが・・・
「死なねェよ」
僕は死にましぇん!
ぶん殴る!
いきなりクリークに向かって正面ダッシュするルフィ。相手に近づく唯一の道である折れたマストに乗りますが、すでに二回も接近できずにいます。
三度近づこうとするルフィに対して、クリークはまたもやミニ爆弾とニードルマシンガンの連撃を仕掛けます。水しぶきの中、明らかに槍が刺さった音が響きます。これは避けきれずにやられたか・・・
と思いきや、水しぶきの中からルフィが登場!肩には槍が一本刺さっており、脚部に刺さっていた方はすでに左手で抜いています。
再び盾を構えるクリークですが、ルフィはそのまま勢いをつけて伸ばした足で海上を目がけてかかと落とし!これによる水しぶきで、逆にクリークの視界を奪います。いよいよクリークに接近しますが・・・
「この“剣山マント”に手を出して見ろ!!!」
ここでクリーク、一面にびっしりと棘がついたマントで自身を覆います。めっちゃ取り回し悪そうだ。
ここで殴れば、それこそ拳は血にまみれます。これは臆しても致し方ないです。致し方ないはずなのですが!
「ゴムゴムの・・・“銃弾”っ!!!」
なんとルフィ、剣山マントの上からクリークの顔面を殴り吹っ飛ばします。これには敵味方ともに驚愕の表情です。
墓場ってどこ?
皆が驚く中、肩に刺さった槍を抜くルフィ。手や顔には汗が出ており、剣山を殴った方の拳は血みどろと決してノーダメージとはいきません。
「たかが槍とか針のマントくらいでおれの墓場って決めるな・・・!!ここはおれの死に場所じゃねェ!!!」
それでも顔には笑みを浮かべるルフィ。クリーク相手に一歩も退く様子はありません!
ここでサンジの元へ戻ってきて、行く末を見守るゼフ。彼曰く、たまにルフィのように「標的定めたら死ぬまで戦うバカ」がいるみたいです。
「この勝負 勝つにせよ負けるにせよ おれはああいう奴が好きだがね・・・」
いよいよ勝負が見えなくなり、皆が見守る中、ここでダウンしたクリークが立ち上がります。キレたクリークは誰の墓場か問いながら、盾を使ってルフィにパンチ!さらに追撃するように盾から砲弾を発射!
しかしルフィ、砲弾が撃たれた時にはすでにクリークの後ろに回り込んでおり、そのまま後ろから足を伸ばして、クリークの顔を蹴りつけます。
「お前のだよ!!!」
クリークの問いに、答えながらの攻撃で今回は締め!
激化する勝負
本格してきたルフィVSクリーク。やはり面白いのは、自分が傷つかずに敵を排除しようとするクリークと違って、意地でも相手を倒す信念を持ったルフィでしょうか。
その勢いと戦いは、ゼフを除いた皆が驚くところではありますが、それゆえに臆することなく攻められていますね。
「標的定めたら死ぬまで戦うバカ」というのはまさにその通りで、この信念こそがルフィの粘り強さを物語っていると言ってもいいでしょう。敵からしたら、相手にしたくないタイプだこれ。
またゼフが言っていたこの評価ですが、私としてはやはり思いつくのは海賊王「ゴールド・ロジャー」ですね。
ガープがダダンに話していたことで、仲間のために狙いをつけた敵には意地でも逃がさない執念を思い出します。やはりルフィは海賊王の素質ありだな。
今回の話は、ギンへの同情やパティとカルネのコンビ漫才と面白い場面は多いのですが、主人公がカッコよすぎてな。そこは自分で読んで、確かめてくださいね。
ところでこの話から8巻に入るのですが、表紙は今回の槍を引き抜いたルフィが真ん中、バックにクリークとギン、そしてパールさんが写っています。いちおう登場話あるとはいえパールさん、前の巻でもう退場したじゃん・・・。
話よりもネタ探した際の表紙に目がいってしまいつつ、また次回。