922話の感想です。
扉絵リクエストは「クンフージュゴンを子分にして魚人空手を教えているコアラ」です。アニメで武装色の覇気を身につけた奴までいたせいか、クンフージュゴンなら魚人空手を身につけられるような気がしてます。
討ち取り作戦の概要を説明される中、おこぼれ町では酒天丸とジャックが一騎打ち!両者一歩も退かない中、空から巨大な龍が現れます。なんとその龍こそ、カイドウの姿と言い・・・
あいつが悪い
遠目からおこぼれ町に現れた龍を見るルフィ達。カイドウは“龍”に化ける能力者であることを明かします。人⇒龍のほうだったのね。
そして驚いたモモの助は姿を龍に。説明は後に回しましたが、お菊としのぶは驚いていますね。大事なことなんだから言っておけとも思いますが。
するとルフィ、カイドウが現れた場所がおこぼれ町付近であることに気づきました。錦えもんは九里に現れたことに疑問を持ちますが、ローが事情を説明。自分とルフィ、ゾロがばれたことを明かします。それに怒るサンジですが・・・
「お前ら“麦わらの一味”に責められる筋合いはない・・・!!」
怒りの表情で睨み返します。まあ、だいたい悪いのはルフィとゾロだけどね。
ただあくまでばれたのは自分達だけ。つまりドフラミンゴの件で売った喧嘩、ルフィとローの海賊同盟についてばれただけで、錦えもん達の討ち入り計画についてはまだ知られていません。
錦えもん達に狙いは、自分とルフィであることを説明するロー。そんな中、ルフィはいきなりダッシュします。いったいどこへ・・・。
ルフィを追わせないようにローが忠告。ここで下手に動いて、他の皆までばれればそれこそ捜索の手が広がります。すでに町の人と関わってしまったルフィですが、他のみんなにも同じようなことを繰り返すわけにはいきません。ローは自分がルフィを連れ戻すと言います。
酔っ払いドラゴン、カイドウ
一方、おこぼれ町やそこに近い博羅町では大パニック!町民たちが逃げようとする中、カイドウが目をつけたのが酒天丸。酒天丸の方は盗賊団に撤退の指示を出していますが・・・
「お前を覚えているぞ・・・」
撤退する酒天丸に声をかけるカイドウ。酒天丸は誰かと共に、カイドウと相対していた情景を思い出します。
「フヒヒヒ!!!ヒック!!————だが過去はもういい!!」
めっさ睨みを効かせたと思ったら、急に目をトロンとさせ笑いだし、自分の部下になるならすべてを水に流そうとまで言います。
ジャックはもしやと思い、酔っているのかと質問。これに対しての回答はこちら!
「バァカ!!!酔っちゃいねェ!!!ヒック」
(酔ってる!!)
面倒なタイプの酔っ払いの典型的な回答じゃないか!
ジャックは手当てを受けながら、カイドウの状態を心配。見せしめでもないのに暴れられたら、九里は滅ぶ可能性があります。労働力を失うのはジャックとしても避けたいところです。なんて迷惑な・・・。
ここで場面はルフィの方へ。どうやらおこぼれ町を目指しているようです。するとシャンブルズを使ってローが追い付きます。「いい事」なんてしたから、余計な行動に走ってしまうと主張するローですが、ルフィは気にせず走り続けます。
すると錦えもんとお菊もなぜか走っている様子。彼は妻のお鶴を心配しての行動でした。後夫取らずに20年も未亡人とかすごいな、お鶴さん。
龍の一撃、ゴムの一撃
場面は再び、カイドウの方へ。ここで現れるのはホーキンス。彼はルフィとローは、すでに廃れたおでん城にいると報告します。
ジャックは確認を取りますが、ホーキンスによるここで暴れないためのでっち上げ。最近、おでん城には謎の明かりが見えることもあるのでその噂を利用し、オロチの不安要素も消し去ろうとします。
おでん城跡地に目をつけるカイドウ。嘘から出た実・・・とまではいきませんが、そこにはナミ達がいます。カイドウは接近すると、口から強烈な火炎放射(?)———「熱息(ボロブレス)」を発射!
カイドウにとっては酔いも覚めないような技らしいですが、その威力は相当なもの!おでん城やおでんたちの墓を吹き飛ばします。
そしてこの様子に怒ったのはルフィ!なんと超ジャンプでカイドウの頭部に飛ぶと、そのまま腕を巨大化!
「“ゴムゴムの”!!“象”!!“銃”!!!」
なんとエレファントガンで、カイドウの頭を攻撃!絶対ダメージを与えていないと思われるところで、また次回!
カイドウさん、マジ面倒!
カイドウのヤバさが伝わった今回の話。威圧感たっぷりで登場したと持ったら、酔っ払い特有の面倒さを見せ、そこから今度は火を吹いてその実力の片鱗を見せつけるという性格面でも実力面でもその恐ろしさがよくわかります。
攻撃は「熱息(ボロブレス)」という強烈な熱線。見る限りナウシカの巨神兵ビームを思い出すような技です。威力も申し分なく、おでん城跡を吹っ飛ばしました。これが酔っ払っての一撃だというのが信じられん。
ただ私は強烈な肉弾戦での戦闘スタイルを期待していたので、この技はちょっと期待外れな感じもしますね。まあ、今の彼は獣型ですから人獣形態ならもっと違った戦いをするのかもしれませんが。
そしてこの実力ばりに面倒な性格。前から情緒不安定な面があるのは知っていましたが、その暴れっぷりで地域ひとつ破壊する可能性があるレベルとかターちゃんでもここまでなかったぞ!
そのむちゃくちゃっぷりは、相対的にあのジャックでさえただの苦労人にしか見えなくなってしまいます。ジャック登場時はなんだこのイカレ野郎と思ったけど、カイドウ相手だと妙に冷静でしたね。飲み会で自分よりもハイになっている人を見ると、落ち着くような感じでしょうか?いやジャックは残虐性がすごいだけで、カイドウはマジの情緒不安定というだけか。
しかしマムの時も思ったけど、性格が問題ありすぎでしょう!カイドウは酒で、マムはお菓子で自分の領土を破壊しかねないとか迷惑すぎます。しかし絶大的な実力を持つ船長だから、いなくなると海賊団としても困る・・・同じ四皇でも、白ひげやシャンクスってリーダーとして本当にありがたい人物だったんだな!
そしてカイドウは酒天丸に目をつけていましたね。彼のセリフや酒天丸の反応を見ると、やはり彼こそがアシュラ童子と見ていいでしょう。
カイドウと戦った時と思われる光景では、彼ともう一人いますね。シルエット見る限り、前回探してほしいと言われた人物の一人でしょう。この人物が気になるなぁ。
地味に酒天丸が凄いと思ったのは、撤退の際に応戦も考えたこと。さすがに勝てるとは思っていないでしょうし、相手の戦意がそこまでないはわかりますが、カイドウ相手に応戦を考えるのは凄いですね。コイツだけ赤ざや九人男の中でも、別格の強さあってもおかしくない気がします。
そんな彼でも、おでん城跡が吹っ飛んだのには怒りの表情。忠誠心はまだありそうで、安心です。
そして今回、カイドウの攻撃によりおでん城跡地という絶好の隠れ家を失いました。幸い、ルフィとロー、錦えもんとお菊は下山していたので無事でしょうが、他のみんなは大丈夫でしょうか。考えられるとすればサンジやモモの助による空中回避、またはしのぶ辺りが忍術でなんとかしてくれていそうです。
それでもあの場所を失うのは、手痛いですが・・・。
またホーキンスが再び登場。機転を利かせて、カイドウがおでん城を狙うように仕向けます。それでも彼には酔い覚ましにもならなかったようですが。
気になったのは、でっち上げについて説明していた時のジャックの無言の反応。ベッジという前例があるため、超新星はなにかしらしでかすようにも見えてしまいます。深読みしすぎだと思いたいです・・・。
真打ちといえば、ホールデムも起き上がっていましたね。彼にとっては、このまま処刑がうやむやになることを祈るばかりでしょう。
さて今後の展開ですが、さすがにここでの勝負は負けイベントでしょう。ここで勝てるほど、四皇は甘くありません。
そうなると気になるのはローの動き。彼がルフィをうまく止められれば逃げ切れるでしょうが、私としてはルフィともども捕まる方が可能性は高い気がしますね。
そうなると連れて行かれるのは、鬼ヶ島でしょう。おそらく同じように捕まっているキッドがいるでしょうし、ゾロがすでに向かっている可能性もあるので、超新星組で暴れて欲しいところです。
しかしゾロひとりで救出できるかは、ちょっと怪しいか・・・。そうなると誰か手引きしてくれる人がいるとありがたいのですが。
ところで今回読んでいて気になったのは、ローの言葉。
「感情で動かれちゃ作戦に支障をきたす」
おう、それドレスローザの時に、お前もやりかけていたことだからな。反省したからこそのセリフかもしれないけど。
というか、私の中でローが見立てが甘い人物になりつつあります。ワノ国でどう動くかという作戦の伝達が甘かったり、ホーキンスと戦う時にもろに能力使っていたりと海賊同盟でのカイドウ討伐提案者はお前なんだからもっと考えておけよと思ってしまいます。
今回だって、だいたいトップの船長がいたら、傘下はともかく正式な一味は全員いると考えて捜索あってもおかしくないだろうに。
麦わらの一味や錦えもん達にも似たようなことは言えるのかもしれませんが、個人的にはあくまで有能っぽい言い方しているローの方が鼻につく感じがします。
ちょっとはローにしっかりして欲しいと思いつつ、また次回!