65話の感想です。
表紙連載は「発見!!我が海賊船!!!」です。長い苦節を経て、ようやく自分の船を見つけたバギーと謎の美女。ここからバギーの実力が発揮されます。
クリーク最強の武器と称される「大戦槍」は当たるたびに爆発するという驚異の槍。その破壊力はかなりのものですが、ルフィは刃の部分を見事に破壊!さらに足場もそうとう広い場所に移って・・・
武力を超える一本の槍
槍の刃が折れて「棒つき爆弾」となった大戦槍。力半減となったように見えますが、クリークはたじろぐ様子はありません。たしかにルフィはすでに爆発の攻撃を数発くらっていますし、なんとクリークもまだルフィを倒す武力はあると言うのです。
サンジとしてもルフィのダメージは看過できるものでなく、クリークの装備に勝てる見込みを考え込んでしまいますが、ここでゼフ登場。
ゼフは武器をいくら仕込んでも、「腹にくくった一本の槍」にはかなわないこともあると言います。その言葉に?なサンジ
「少なくともあの小僧にためらいはない」
「生きるための装備か・・・死を恐れぬ“信念”か・・・」
その眼はただのコック長ではなく、長い間海賊をしていた男の眼です。
いよいよ戦いは終局、クリークは刃の折れた大戦槍を振りかぶり、ルフィに突撃します。ルフィの方はその身軽さで攻撃を回避。猿のごとき動きでマストに移ります。そのマストも爆発で折りますが、ルフィは意に介さずに一部を折りつつ大元の部分をクリークの方に倒すように蹴ります。ちゃっかりしていますね。
しかしそれを爆発で折るクリーク。ルフィは追撃に折ったマストの一部を槍のように投げますが、なんと腕に忍ばせていた火炎放射器で燃やし尽くします。汚物は消毒だ~!
鎧を打ち砕け!
ルフィはこれに怯まず、「ゴムゴムの銃乱打(ガトリング)」でクリークの鎧を滅多打ち!さらに追撃とばかりに「ゴムゴムの銃弾(ブレット)」を腹部に打ちこみますが…
「コザかしいっ!!!」
近づいたルフィに爆撃攻撃!何とか回避するルフィですが、ウーツ鋼の鎧に傷すらつけられません。対して、ルフィの方は攻撃により肩の傷から血も出てしまい、ダメージがあります。
いよいよ勝負を決めに来たのか、クリークは折られたマストの上にのぼり、例の小型爆弾をばらまきます。狙いはもちろん足場。カナヅチであるルフィを溺れさせるか、逃れようと自身の方へ向かってきたところを大戦槍の爆発で倒すつもりです。
もちろん、ルフィはそんなことを気にせず、クリークに向かってダッシュ!向かってきたルフィはもちろん攻撃が直撃します。
「バズーカ!!!」
なんとルフィ、攻撃を喰らいつつも勢いでクリークの鎧に「ゴムゴムのバズーカ」を決めました!しかもウーツ鋼の鎧にヒビを入れるほどです。
しかし当てた時点で、白目を向いているほどのダメージ。おまけにクリークの小型爆弾が下の足場ごとマストも破壊していきます。
万事休すか、サンジがルフィを心配するなか繰り返されるのは、先ほどのゼフの言葉。いくらやっても攻撃が通じず、敵が倒せない?ならば答えは簡単です。
「ゴムゴムの…!!バズーカッ!!!」
相手を倒す信念のもと、倒すまで攻撃を続ければいいじゃない!というわけで、吹っ飛んだクリークに攻撃をぶち込み、みごと鎧を破壊です!
主人公特有の信念
鎧を破壊するほどの強力な攻撃を決めた今回の話。個人的には、「相手を倒すまで倒れない」という信念こそが、ルフィ最大の強みでもあると思います。
まさに今回の話はそれを体現したかのような話。攻撃を当ててもなかなか破壊できないクリークの鎧をしぶとく攻撃し続けて破壊しました。このやり方を、一切の迷いなく実行できたからこそですね。
でもやっぱり、それをゼフが解説しているところが良いですね。彼ほどの高名な海賊が言っているからこそ説得力があり、かつわかりやすく読者にも伝わるというものですよ。
そういえば、ゼフってロジャー世代くらいでしたっけ?0巻の金獅子の大暴れの回では出ていましたが、あれもロジャー処刑後だったので大海賊時代でもおかしくないんですよね。
ただもしロジャー世代の人だったら、ロジャーの仲間のために敵を逃がさない信念を見たのかもしれません。
しかし私は当時、これを読んでいてクリークを倒したものだと喜んでいました。そして次の回で、「まだやられてなかったんかい!」とツッコむ破目になります。いや、たしかに鎧壊しただけなんですが、あの大ゴマで魅せられるとそう思っちゃうじゃないですか。
ようやくクリークとの勝負に終わりが見えてきたところで、また次回!