66話の感想です。
表紙連載は「再会ーそんなバナナー」です。バギーの墓に、ボコボコにやられた参謀長と副船長、そして消えた船員たち。事情知らないと、内部分裂あたりを疑ってしまいますね。バギーも驚く光景ですわ。
クリークによる爆発攻撃を何発も受けるルフィ。しかし相手を倒す信念のもと、何度も攻撃を撃ちこみ、遂にクリークの鎧を砕きます。これで決着と思いきや・・・
決まってなかったんかい!
ゴムゴムのバズーカでクリークのウーツ鋼の鎧を破壊したルフィ。その威力から周囲も決まったと思いましたが・・・
「うかれるな!!!」
なんとあれほどの一撃を喰らいながらも、まだやられていなかったクリーク。鎧が衝撃を殺したのでしょうか?
彼がここで使った武器はなんと鉄の網。魚のようにルフィを捕縛すると、そのまま落下していきます。そう、網自体は殺傷力はありませんが、海に落下すれば能力者である以上そのまま溺れ死ぬでしょう。
クリーク最後の手は狡猾ながらも有効なものですが、まったく怯む様子が無いのがルフィ。網の隙間からなんとか両手足を出します。
そのまま足をまとめてらせん状にグルグルと回転させながら伸ばしていきます。そして両足の先でクリークの顔をキャッチ。ここらへん、足の匂いとか気になりそうです。(←どうでもいい)
怯える様子なく、まっすぐに向かってくるルフィに対し、逆に怯えている様子のクリークは部下たちにボウガンでの攻撃を指示します。
「止めとけ オロすぜ」
しかしここでサンジが睨みを効かせます。おかげで船長同様に怯んで、撃つことができません。
そしてルフィの方はとどめの攻撃を。ねじったゴムの足はその性質から戻るために回転し始めます。もちろん、足先で掴まれたクリークも回転!
プロペラのように高速回転中の足に、ルフィ自身は空中で体勢を変えます。狙いはバラティエの足場!
「ゴムゴムのォ!!!大槌!!!」
そのまま回転中のクリークの頭を足で叩きつける「ゴムゴムの大槌」を決めました!
クリーク海賊団との決着
ついにクリークを完全にダウンさせました。コックたちは喜びに吠え、クリーク海賊団の部下たちは涙を流す状況。そんな中、ゼフはサンジと先ほどの「槍」について会話しています。
クリークの自分を守るための武器は強力な武力です。しかしルフィの持つ「槍」も同じく強力な武力となったわけです。その槍こそ・・・
「信念・・・」
「くだらねェ理由で・・・その槍を噛み殺しているバカを俺は知ってるがね・・・」
少なくとも、この勝負はルフィの武力が勝ったと言えるでしょう。その武力と同じ信念を噛み殺すバカは・・・。
店に戻る去り際にゼフは能力者がカナヅチであることを言い、サンジに助けさせます。これを忘れたら、漫画が終わるしな!
一方で、ギンはショックを受けていました。彼からすれば、最強だと思ってついて行った男が敗北したというのです。その驚きはある意味、彼の信念を折るにも充分な気がしますが・・・。
場面は再びサンジに。無事にルフィを助けますが、彼の頭の中はモヤモヤした疑問と感情が渦巻く状態です。自分の野望のためとはいえ、意地でも退かなかったルフィとゾロ。一方で恩義から野望を捨てた自分自身にスッキリしない様子です。
そんな中、彼の目に映ったのは立ち上がったクリーク。意識はなく、錯乱した様子で叫んでいました。負けたことがどうしても信じられない様子で、自分は最強の男だと言い聞かせますが、ここで何者かによる腹パンチ!
正体はなんとギン。彼のパンチによって、クリークは今度こそ気絶します。敗北を受け入れたギンはそのままクリークを抱えると、サンジに一言。
「世話になったな サンジさん・・・」
「おォ・・・おととい来やがれ」
渋い決着
ということ、ようやくクリーク海賊団との勝負に決着がつきました。
ルフィとクリークの対決では、ゴムゴムの大槌が決め技となりました。でもこの技を覚えている人の方が少ない気がします。使用頻度からすれば、バズーカの方が多いし仕方ないね。私自身、この技はほとんど覚えていませんでした。なぜか、私の中で「ゴムゴムのボーガン」あたりと被るんですよね。たぶんどっちも微妙かつマイナーだから。
連載当時は前回で勝負が決まったと思っていたので、今回で面食らった思い出があります。しかもルフィも気絶しているので、これは勝負自体は相討ちだと思いますし。クリークにとっては、自分がボコボコにされたことが敗北なのでしょうが。
むしろ注目するべきは、後半のサンジ、ゼフ、ギンの方。ゼフが間接的にサンジの夢を応援しているのが個人的に好きな場面です。あの渋い親の面が、ゼフの魅力なんですよね。
一方で、いまだに踏ん切りがつかないサンジ。まあ、恩義から彼が行動を起こせないのもよくわかりますが、それでも読者からすれば夢のために自分を解放して欲しいところです。読み返しだと、フランキーの時とちょっと似ている印象です。
個人的に、ギンが敗北を受け入れたのはサンジと違って一歩踏み出したものだと考えています。そのおかげで次回のような彼がいるのだと思います。ここらへんは次回だね。
ところで今回、クリークが網を放った場面でルフィが珍しい一言を放っています。
「うわっ!!生きてた!!!」
いや、海賊の戦闘だから殺意持って戦うこと自体はおかしくないんですが、あの時点でルフィはクリークが死んでいたと思っていたことですよね。こういう場面ってけっこう珍しい気がします。
いよいよバラティエ編もあとわずか。年内に終われるかもしれないと自分に発破をかけながら、また次回!