ワンピース航海記録

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第54話「パールさん」 パールさんマジパールさん

 54話の感想です。表紙連載は「海賊同盟」。バギーとアルビダが乾杯し、同盟を決めたところです。もしかしてこれが作中初の同盟か?

 

 前回サバガシラ号でクリークに攻撃を仕掛けるものの、受け止められ投げ返される始末。しかしバラティエ陣営も負けておらず・・・

ストーリー

 サンジの強さとあのパールさんが登場という胸アツ展開です。

鉄壁のパール

 サバガシラ1号を蹴り飛ばしたサンジにうろたえるクリーク海賊団たち。そこにパティとカルネが復帰します。にしても自分たちを大戦力って(笑)

 

 ふと前を見るとコックたちがクリーク海賊団にやられています。仮にも東の海の覇者と言われた海賊団。海賊相手に戦ってきたバラティエのコックたちすら圧倒されますね。

「海賊ごときに譲れるかァ!!!」

 乱闘やりまくって、どこにも雇ってもらえなかったパティとカルネからすれば、喧嘩と料理の両立ができるこの店は最高の場所。持ち前の腕力で目の前の船員をなぎ倒していきますが・・・

 

「ハッハッハッハ!!てっぺき!!よって無敵!!」

 出たよ、パールさん(笑)。第2部隊隊長の鉄壁のパールの攻撃をもろに受けたパティとカルネは吹っ飛ばされます。

 さらに一人の船員がパティの包丁がよく切れそうだと目をつけ奪おうとしますが、パティはなかなか手を離しません。そして・・・

 

サンジVSパール

 包丁を奪おうとした船員にサンジがキック!その吹っ飛ばしから後ろの敵まで巻き込みます。包丁を奪い返したサンジがちょっとしたツンデレに見える(笑)

 

 怒った船員たちがサンジに攻めますが、サンジは姿勢を低くしカポエラのような回し蹴りで敵の体勢を崩すと、そのまま流れるように顔面に蹴りを叩き込みます。伊達にゼフから仕込まれていません。

「たかがコックだと?オロすぞ てめェら・・・」

 

 さてそんなサンジと対峙するのは、パールさん。サンジが足で戦闘することがポリシーであるように、彼も戦闘で一滴の血も流したことないのが自慢なようです。無傷=強さとはいかにも頭が悪そうな・・・。

 

 一方でルフィはクリークと勝負。前回ゴムゴムのロケットで飛んだ時、壊れたマストに掴まったままでした。クリークは棘と鎖つきの鉄球ハンマーで攻撃してきます。そのままルフィは吹っ飛ばされますが・・・

 

 再びサンジとパールの対決。正面から自慢の盾で蹴りを防ぐもの、後ろから吹っ飛んできたルフィが後頭部にあたり、顔がルフィと盾にサンドイッチ状態になります。なんてマヌケな・・・。ふと見ると鼻血が出ており・・・

「血だ!!!やべェエ!!!」

 血を出したパールを見て慌てる船員たち。いったい何が・・・?

登場キャラ

・サンジ

 持ち前の足技で敵をボコボコにしていきます。前回でもサバガシラ1号を蹴り飛ばした際に、その強靭な脚力を見せてくれましたが、戦闘で披露したのは今回が初と言えるでしょう。

 ゼフの戦闘スタイルなどを考えると、初見の人でもサンジとゼフに何かあると思う人が多いのでは?

 また戦闘で手を使わないことといったポリシーも今回で明かされています。これは「料理人は手が命だから、戦闘では傷つけない」とのこと。この教えがヴィンスモーク家とかでも引き合いに出されているぐらいです。

 そう思うと、大事なことをサラッと言ったな・・・。読み返しだからそう思うのかな?

 

・ルフィ

 場外からサンジの強さに驚いたり、パールに変な奴と思ったりと、戦闘中にもかかわらず珍しくあまり動き回っていません。なんか長く読んでいると、ルフィは戦闘中はとにかく動くってイメージがつきます。

 しかしなんだかんだ言って、パールが暴走するきっかけを作ったのは、彼です。絶対本人わかってないと思うけど・・・。

 

・パティ&カルネ

 他のコックたちがクリーク海賊団にやられる中、二人だけで5、6人はいる相手をなぎ倒しました。今後の回想でわかることですが、この2人はサンジの次に古株であり、300件も乱闘起こしたため雇ってもらえなかった経歴を持ちます。

 腕っぷしは相当なものですね。しかしパールにはさすがに勝てなかった・・・。

 その後パティは包丁を奪われそうになりますが、刃の方を持ってまで離そうとしません。バラティエのコックは、こういう料理人の意地みたいなのがあって好きです。

 それにしてもユニークですよね、この2人。武器が槍のようなデカいフォークとナイフ。セリフ回しもなんか料理関係だし。

 

・パール

 今回初登場のクリーク海賊団第2部隊隊長です。鉄壁のパールの異名を持ち、身体全体が隠れる程大きな盾を鎧のようにきており、さらにひざ、ひじ、手にもそれぞれ装着しています。ちなみに縦には大きな真珠のようなものが埋め込まれていて、パティとカルネを倒したのも、手持ちの盾による打撃でした。

 とまあこのように守りを重視しており、過去61回の戦闘で無傷だったことが自慢なようです。だからなのか、かなり自信家ですね。クリーク海賊団はギン以外こんなやつしかおらんのか・・・。

 ところでこの人、かなりネタ色の強いキャラです。言動がもうね・・・。ウルージさんと違って、混じりっ気なしのネタ枠なのが彼の凄いところ。

 

・クリーク

 今回ルフィを鉄球で吹っ飛ばしてました。この武器は、もろガンダムハンマーと言っていいでしょう。一応調べると、モーニングスターという名前の武器があるのでおそらくこれでしょう。こんなのにも名前あるんだ・・・。

感想(個人的名シーン&名セリフ)

 サンジの強さ、カッコよさと屈指のネタキャラであるパールさんの活躍(?)が光った話でした。展開的には大して進んでいないのですが、この2つだけでも1話割くだけはあった話だと思いますね。

 ところでこの話全体的に、セリフが面白いところが多いです。内容ではなく、セリフ回しで興味を引かせてくれるので、何気におすすめの話です。

 

・パティ「ああじゃねェよ イカれ煮込み!!!」

 カルネ「強大な2つの戦力を失うとこだったんだぞ アホスパゲッティ!!!」

 吹っ飛ばされた2人がサンジに文句を言う場面です。このセリフのなにが凄いかって、イカれ煮込みとかアホスパゲッティとか考えてもまず出てこないってところですよ。まあ使う機会もないでしょうが(笑)

 

・サンジ「包丁は料理人(コック)の魂 クソ素人がやすやすとコックの包丁に手をかけてんじゃねェよ」

 サンジがパティの包丁を取り返した際のセリフです。この場面、彼のコックとしてのプライドや、パティとの友情が感じられるのが好きですね。

 

・パール「おれはタテ男でダテ男だ」

 サンジと対峙した時のパールのセリフです。ものすごいどや顔で、決まったみたいな表情です。この人いい感じでムカつく顔しているんですよね(笑)

 この前のセリフで自分にさん付けしてるのも、ネタ枠としてポイント高い!

 

 次回はパールさん暴走!さらにサンジとゼフの活躍にも注目です!!

第55話「JUNGLE BLOOD」 蹴りが華麗なコック - ワンピース航海記録