ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

土曜プレミアム 「ワンピース エピソード オブ 東の海(イースト・ブルー)」 感想

 日テレで感動もので有名な24時間テレビをやっている中、フジテレビでは土曜プレミアムで原作20周年を記念した「ワンピース エピソード オブ 東の海(イースト・ブルー)」。

 だいぶ遅くなりましたが、今回はその感想を書いていきます。

概要

 原作20周年記念ということで、放送された今作。ルフィ、ゾロ、ウソップ、サンジ、ナミという東の海で結成された彼らそれぞれのエピソードという構成となっています。必要なことをまとめたうえで、名場面もしっかり入れています。そのため初心者はもちろん、長年のファンも楽しめるような内容となっています。

 

 監督は大塚隆史さん。5~6年前に演出をやっていた人で、最近だとOPの「Wake up!」の演出も担当していました。

 脚本は中山智博さん。ワンピースの脚本を結構な数、やっている方ですね。

 キャラクターデザインは佐藤雅将さん。様々な有名なアニメの原画や作画監督を務めており、「ONE PIECE FILMシリーズ」でも多く関わっていました。

 

 主題歌は「ウィーアー!」ですが、きただにひろしさんが一般公募の100人と歌うという特別バージョンです。

エピソード・オブ・ルフィ

 最初はもちろんルフィのエピソード。例のシャンクスと山賊のエピソードとなっています。

 見ていて思ったのは、なんか前に放送された「エピソードオブルフィ ハンドアイランドの冒険」でやった回想編と被っている印象があるなというものでした。なんとなくですけど・・・。

 

 シャンクスとの名場面など見どころはあるのですが、この話はもとより多くのスペシャルでリメイクされてきたので、あまり新鮮味はありませんでしたね。しょうがないことではあるのですが。

 

 個人的には、出番がちょっとしかないのにベックマンやラッキー・ルウの凄さが目立ちます。まあ今思えばこの2人は、四皇幹部だもんな。

エピソード・オブ・ゾロ

 2番目はゾロのエピソード。ルフィとの出会いから、くいなとの別れ、さらにミホークとの勝負もありました。

 一人で3つくらいのエピソードを一気にやるので、かなり急いでいるような印象を受けました。というか、ルフィの出会いが特にそんな印象を受けましたね。他の2つはむしろしっかりやったなという感じでしたが。

 

 ルフィとの出会いについては、コビーのところがかなりカットされていました。まああくまでゾロ主役なので、これは妥当でしょう。ここら辺のカットが多かったから、短く感じたのかな?

 

 ゾロの過去については、もともと長くないのでがっつりやった感じですね。

 少年時代の声優を担当している浦和めぐみさんが久しぶりでした。今だとちびまる子ちゃんの前田さんに聞こえてくる・・・。

 

 ゾロVSミホークは、なかなかの名勝負。ゾロの必死感がかなり出ていたと思います。

 ただミホークがゾロに小刀を刺す場面は、笑ってしまいました。後ろの風圧見る限り、絶対内臓がひどいことなっているだろ!

 不満があるとしたら、ミホークがゾロの名前を呼ぶところをもう少し迫力ある感じにしてほしかった。

エピソード・オブ・ウソップ

 3番目はナミではなく、ウソップのエピソード。仲間になった順番でやっていくようですね。

 ゾロの時とは違い、がっつりシロップ村編をやっていました。

 

 無駄なところをしっかり省いて、必要なことをしっかりとやっていたと思います。

 ウソップが父親をバカにされて怒る場面くらいはねじ込んでもよかった気はしますが、ヤソップのところで海賊の誇りを強調しているので、初めての人でもわかるでしょう。

 ただウソップの母親のところは入れてほしかったな。あのストーリー、好きなんですよ。

 

 戦闘は、クロとジャンゴとクロネコ海賊団の船員が相手。特にルフィとクロの勝負では、ルフィが伸ばした足にクロが立つという妙技も見せてくれます。原作では腕でしたが、こういう違いもスペシャルの面白いところです。

 ニャーバン兄弟は省かれたか・・・。まああの2人はいらないよな。

 

 あとナミとカヤが可愛すぎます。特にナミの方は、ちょっと胸のでっぱりが気になる使用に・・・。ウソップ編なのに、そこばっか気になった私はダメかも・・・。

エピソード・オブ・サンジ

 4番目はサンジのエピソード。サンジとゼフの過去編と、クリーク海賊団との戦闘、サンジの旅立ちまでやっています。

 こちらも無駄なところはしっかり省いてやった感じ。ただしミホークの登場をゾロの方でやったので、ちょっとだけよくわからん雰囲気になっているかも。

 

 過去編については、もう少しサンジの空腹の辛さを出してほしく感じました。もうちょっと表情見せるとかさ。

 気になったのは、ゼフの足の件。原作とアニメでは失った原因が違いますが、今回は曖昧な表現にすることで、両方可能性がある形に成りましたね。

 

 というか、過去編と旅立ちについては、ここ最近アニメ本編でやっていたんですよね。そのせいか新鮮味もほとんど感じません。

 私に関しては、サンジの過去話の感想も最近やっているので、もう何度目だよってくらい、この辺りを読んでいます。ここはただの偶然ですけど。

 

 しかし戦闘に関してはトップクラスの動き。特にサンジとギンの対決は、よく動きます。時間こそ短いですが、多分この作品の中で一番見ごたえがある動きだったと思えます。表情もお互い鬼気迫るものがあったし、最高でした。

 そして一番驚いたのは・・・まさかのパールさんですよ!ニャーバン兄弟が省かれたから、彼が登場するとは思わなかったです。もう話すだけで、存在感が凄い(笑)

エピソード・オブ・ナミ

 ラストのエピソードは、ナミです。彼女は「仲間」になったのは、5人の中では最後ですものね。最初にルフィとの出会いや船を奪って逃げたくだりを入れてくれたのは、わかりやすいです。

 

 エピソードの中心は、ココヤシ村編のもの。ナミ、ノジコ、ベルメールの過去や、ルフィと話す場面、アーロン一味との戦闘がありました。

 けっこう駆け足気味に話が展開されているように思えました。どうしてもこの辺りだと、長くなるからしょうがないですよね。

 

 ナミのところをしっかりやったため、戦闘はあっさりしたものに。ルフィとアーロン戦は動きもあってよかったんですが、それ以外はかなり短かったです。

 とりあえずウソップは、ウソップハンマーの連打で倒してほしかったな。

 

 個人的には、ルフィがナミに「お前は俺の仲間だ」が締めなのが不満足です。というのもウソップ、サンジの締めが旅立ちだったので、こちらもナミがメリー号に飛び乗るところであってほしかったです。もちろん尺とかあるんだけどさ・・・。

主題歌

 今回の主題歌は、きただにひろしさんが一般公募の100人と歌う「ウィーアー!」。なんか前に「アナと雪の女王」を地上波で放送したときに似たような事をやっていた気が・・・。

 映像では、チョッパー、ロビン、フランキー、ブルック、サボ、エースのその頃が描かれています。とりあえず私としては、サボのところにハックもいてくれて満足です。GOLDではいなかったから・・・。

感想と個人的総評

 全体的に見て、必要なところはしっかり入れて放送している、作画がきれい、この2点が素晴らしかったと思います。そのため詳しくない人にもわかりやすいものとなっており、かなり入りやすいものだったと思います。

 また2時間ちょいでまとめるので、どうしても感動に重厚感が足りなく感じる場面がありますが、そこは原作知識による脳内補完で、より感動を引き起こすこともありました。ここら辺は長年ファンである人の楽しみ方ですね。

 

 反面、古参ファンでは、あれが足りない、これが省かれたなどといった不満がどうしても出てくると思います。

 初心者の場合は、ちょっとわかりにくいと思える場面も少なからずあると思います。

 

 カタクナとしては、可もなく不可もなくといった感じでした。お手軽にワンピースの5人について復習したい、感動したいと思うなら、かなりいいものだと思います。

 しかしどうしてもここだけは入れてほしかったと思う場面があるのも事実。ここについては好みの問題なので、言い出したらきりがないです。

 

 どうせならオリジナルストーリーをやるというのも、一つの手だと思いましたが、こっちの内容の方が視聴率取れる気がするのもわかります。裏は24時間テレビだしね。

 何はともあれ、原作20周年を記念した内容だと思うので、それなりに楽しむことができたので満足です。

 ここから始めるワンピースというのも、あるかな?