ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第868話「KXランチャー」 追い詰められる連合軍

 868話の感想です。表紙連載は「というわけでアレは敵船じゃないから攻撃の必要はないんだ、スレイマン」「説明が長かったな」。キャベンディッシュを追って海に出たと思われる海賊船が後ろからついてきます。これ新入り入るたびに、キャベンディッシュは説明していそうです。背表紙は「ロビンが仲間に?」

 自分の誕生日のお茶会時に、突如としていなくなったカルメル達のことを思い出すビッグ・マム。当時の凶行を陰で見ていた人物がいて・・・。

ストーリー

 前回でマムの回想は終わったかと思いましたが、今回もありました。回想と現代が交互に織り込まれていきます。
 ビッグ・マム海賊団が生まれた原因だけでなく、四皇の凄さにも注目です。

見ていた2人

 カルメルと羊の家の子ども達が失踪した事件。リンリンがカルメル達を探す中、その一連を物陰から見ていた人物が2人いました。
 一人は様子を見に来たエルバフの戦士。彼が見た事実は全ての巨人族に伝わり、リンリンは巨人族から口にされないほど憎まれます。

 そしてもう一人は島に住み着いていた海賊崩れの男、シュトロイゼン。あらゆるものを食材に変える能力を持つ彼は、一連の状況を面白がります。

「放っときゃ死ぬな・・・勿体ねェ・・・!!」

 シュトロイゼンはリンリンに話しかけ、一緒にいてあげます。そしてこの2人が後にビッグ・マム海賊団を立ち上げることに・・・!

マムの夢

 KXランチャーを構え、マムを狙うベッジ達。それを見て焦るシュトロイゼン。
 そして再び回想、リンリンはカルメルが語ったことを思い出します。

「ここを私達の国にしましょう!みんなが平等に暮らせる夢の国!!」

 種別関係なく、差別もなく、皆が同じ目線で暮らせる国があれば平和になることにリンリンも素敵だと喜び、この夢をシュトロイゼンに語ります。

 そしてリンリンはカルメルの「手品」が使えることに驚きます。それを見たシュトロイゼンは、共に「夢の国」を作ることを提案。

 場面は変わり、子供であるリンリンに懸賞金5千万が懸けられます。それを皮切りに成長したリンリンの懸賞金は5億にまで上がり・・・!

 そしてリンリンはゼウスとプロメテウスを率いて、ある王国で暴れていました。

「甘いお菓子を持って来い!!!」

「そうすれば約束してあげる!!」

「『平和』と!!!『夢の国』を!!!」

連合軍のピンチ!

 麦わらの一味に強烈な怒りを感じ、泣き叫ぶマム。それと同時に強力な覇気も発動します。するとベッジ達が撃ちだしたKXランチャーが爆散。

 ベッジは作戦失敗を叫び、一方でビッグ・マム海賊団では、カタクリが耳栓を作り出します。

 そして逃走用の鏡をシーザーが持って突入しますが、なんと泣き叫ぶマムの風圧で鏡が割れてしまいます!

 迫るビッグ・マム海賊団。ベッジは自身が巨大な城になり、連合軍を中へ招きます。

「とりあえず中へ!!」

登場キャラ

・ビッグ・マム

 今回は四皇の恐ろしさ、そしてビッグ・マム海賊団の立ち上げについて描かれました。特に覇王色の覇気もあったとはいえ、泣き叫ぶことでランチャーの弾を破壊するとか化け物以外の何物でもありません。

 また今回彼女の夢である「家族全員と同じ目線で食卓を囲む(物理的)」についても言及されていました。過去にマザー・カルメルが羊の家の皆に、話したことを子供なりにそのまま文字通りに捉え、それをシュトロイゼンと共に海賊をしていた結果、そうなってしまった感じです。

 私自身が疑問であった支配欲の強さもこの夢が原因と考えていいでしょうね。

 

 前回疑問であったカルメル失踪事件も彼女が気づかないうちに食べたようですね。やっぱり怖いな・・・。

 ただこれで悪魔の実の能力について、新たな設定が追加されました。食ったら移るのか、死んだ時点で一番近くにいた生物に移るのか、細かい点まではわかりませんが。

 

・シュトロイゼン

 リンリンと共にビッグ・マム海賊団を立ち上げた人物です。現在では総料理長ですが、リンリンと共に海賊団の最古参ということですね。

 もとが海賊崩れの人物だったので、なりあがっていこうとしたが駄目だったというかんじでしょうか?おそらく野心家だと思うので、リンリンのその実力に目をつけたという印象を受けましたね。

 

 さらに悪魔の実「ククククの実」の能力者であることが判明。あらゆるものを食材に変える能力で、ビッグ・マム海賊団にもピッタリな能力です。サンジやゼフが欲しがりそうだ。

 同じ文字が4連続という初めての悪魔の実です。由来は「コック(cook)」でしょうか。口に出すとすごく読みづらいですね。声優泣かせだ・・・。

 

 それにしてもリンリンが6歳くらいの時に出会った人物と考えると、相当な高齢だと思われます。ビッグ・マムが現在68歳なので、少なく見積もっても70後半以上はいくはずですが・・・。

 

・カルメル

 回想にチラッとだけ登場。

 どうやら彼女が話したことが、マムの夢に大きな影響を与えたようです。もちろんカルメルからしたら物理的な意味で言ったわけではないですし、彼女の性格も考えれば本心なのかも怪しいところですが。


・ビッグ・マム海賊団

 KXランチャー発射直前までは、全員身動きが取れない状況でしたが、カタクリが自身の能力でモチモチの耳栓を作り、海賊団全員に配ります。

 ラストはカタクリ、スムージーを筆頭に連合軍に迫ってきます。

 予想通りカタクリは厄介でしたね。というかSBSでもなんでもいいから、コイツが何の物質か、尾田先生教えてくれ!


・ベッジ 

 マムに対してKXランチャーを撃ちますがぶち壊され、シーザーの逃走用の鏡に逃げ込もうとしたらそれも壊されると散々な状態です。完璧な作戦とは何だったのか・・・。

 ラストは自身が巨大な城に変身する「城(ルーク)イン・フォラ・グレーセ」を披露。かなり巨大で見た目もまんま城ですね。彼の一番の大技かな?


・連合軍

 全体的に作戦がうまくいかずに、てんやわんやな状況。今回は表情が印象的です。特にシーザーは撃つ直前の表情がすごく嬉しそう(笑)

感想(個人的名シーン&名セリフ)

 てっきり前回で回想が終わったと思っていましたが、今回も回想ありました。前回では煮え切らなかった内容も今回でやっとスッキリしました。

 全体的に驚きの連続に加えて、どことない虚しさがありました。マムは真実を知らずに、歪んだ形でカルメルの語った夢を実現しようとしていると一種の悲しさがあります。そもそも彼女の存在が平和と対極にあるようなのが何とも・・・。

 

 やっぱりカルメル達を食べていたことにはショックでしたが、それが巨人族との確執になったのは納得でした。考えてみたらエルバフ以外にも巨人はいますし、全ての巨人族と因縁がつけられるのは、普通の人間と巨人族の懸け橋でもあったマザー・カルメルの殺害くらいですよね。

 

 加えて衝撃だったのは、シュトロイゼンの経歴。カタクナは初登場時のウエディングケーキ作成から、面白いお気に入りキャラでしたが、ビッグ・マム海賊団の誕生に関わっているくらい重要なキャラなのは驚きましたね。というか全ての元凶か?

 まさかとは思うが、彼が最初の夫とかじゃないよな?そうするとペロスペローやコンポートの父親の可能性が・・・。

 

 作戦の方はまあ元々失敗すると思ってましたし。ただ戦力差をどう覆すかは気になりますね。個人的にはいよいよジェルマ66の力を見たいものですが。

 でも逃げ切ったとしても、今回マムが泣いてた時に、一味を絶対許さないとか思っているのでどうなるか・・・。

 

・マム「おれの言う事をきけばみんな幸せに決まってる!!!」
   「きかないやつはわがままだから殺さなくちゃ!!」

 懸賞金が5億にまで上がり、王国を襲ってたときの場面です。真実を知らずにカルメルのために恐ろしい力を振っていると思うと、なんか悲しいです。

 2話前のタイトル「NATURAL BORN DESTROYER」は伊達じゃありません。

 

・連合軍「え~~~~~~!!?」

 鏡が割れた際の連合軍の反応です。全員の顔がワンピースである、本当にやばい時の表情でした(笑)。

 さてここからどう手を打ってくのか、ルフィ達に期待です。

 

第869話「籠城」 ジェ~~ル~~マ~~!! - ワンピース航海記録