69話の感想です。
表紙はルフィとウソップがサンタの格好で仕事をしています。ルフィはともかくトナカイは仕事しろ!
前回、サンジを正式に仲間にしたルフィはバラティエを出航する。一行はナミを追ってくが、その向かう先は・・・?
王下七武海とは
冒頭、ボロボロと涙を流しながら泣き声を上げるのはバラティエを出たサンジ・・・ではなくヨサク。どうやら彼はサンジの旅立ちの別れに感動したようです。それには私も同感だ。
そんなヨサクを放っておいて、ルフィはナミを連れ戻したら偉大なる航路(グランドライン)へ向かう気満々で、その期待に胸を躍らせています。とはいえ、それでも5人。航海する人数としては心もとないですが・・・
「“偉大なる航路(グランドライン)”を『楽園』と呼ぶ奴もいるんだと!!」
ルフィが楽しみにしている理由はこれ。バラティエに出る前にゼフから教えてもらったようです。あの人も詳しく言わねえな!
ルフィもサンジも今後への不安など一切無さそうな中、声を荒げたのは泣き止んだヨサクです。ここで彼によるグランドラインの恐ろしさとこれから向かう場所への危険性についての解説です。
まずグランドラインが海賊の墓場と呼ばれる理由は三大勢力の存在。この一角が「王下七武海」という政府公認の海賊です。様々な理由から海賊行為を許されており、他の海賊からすれば政府の言いなりというプライドもへったくれもなさそうなメンバーにも聞こえます。
「奴らは強い!!!」
しかしただの海賊にそんな特別な処遇があるわけでもなく、メンバーはもれなく実力が折り紙付き。以前ゾロを負かしたミホークもその一因です。
そしてこの七武海の一人が魚人海賊団の頭ジンベエ。彼が七武海に加盟した際に、東の海に解き放たれたのがアーロンという魚人の海賊です。そしてこれから向かうアーロンパークこそ、そのアーロンの本拠地と並みの海賊なら震えあがるであろう情報を明かします。
・・・が、これだけ説明してもルフィとサンジの認識は「これから向かう場所に強い魚人がいる」程度のものです。話は早々に切り上げてメシを始めようとするほど。まあここで慌てたところで何もないんだけどさ。
アーロンと魚人の根城
場面は変わって、東の海の北西部。そこでは小ずるそうな顔の男・・・海軍支部大佐ネズミがある男から金を受け取っていました。
「シャハハハ!!何を今さら!!水くせェ!!」
特徴的な笑い方をするその男こそ、アーロン一味の船長アーロン。特徴的な鼻はノコギリザメの魚人だからですね。
どうやら彼は海賊ながらも、海軍と金で取引をしているようです。さっさと取引を済ませると、ネズミはアーロンの部下であるタコの魚人ハチに送られて去ってきました。金づる程度で魚人にはあまりいい感情を持っていないようですが・・・。
一方、アーロンの根城であるアーロンパークの東口にはナミと包丁を持った少年がいました。どうやらこの少年、アーロンに父親を殺されて怒り心頭となり、アーロンを殺すつもりで来たのですが、ナミの棒術の前にボコボコにされてあっさりダウンしてしまします。別れ際に札束をひとつ置き、これでせいぜい自分の身を守れと言い残してアーロンパークに入っていきます。どうもいつものナミと比べると怖い印象がありますが・・・。
「上々!・・・でも なんだか胸にポッカリ穴があいたみたい」
それもそのはず。なんとアーロンパークに入ると、彼女はアーロン達に歓迎されました。彼女の肩書きは、アーロン一味幹部!
そんな中、アーロンパークの正面にはゾロ達が到着して・・・。
ドキドキ設定な七武海
ついにアーロンパーク編に突入となった今回の話。ワンピース重要設定である王下七武海とこのストーリーのボスであるアーロンが登場しました。
今となってはすっかり格落ちした感が否めない王下七武海ですが、並みの海賊ならば彼らの存在ひとつで十二分に睨みを利かせられる存在です。その恐ろしさは本編でヨサクが語ってくれましたね。
そして何よりもこの設定、めちゃめちゃカッコいいです。当時は他にどんな人物がいるのだろうとワクワクしたものです。尾田先生もワンピースが長引く一因として、この設定が挙げていますしね。
そういえばこの頃はまだ七武海だけで、他の三大勢力には触れていませんでしたね。あの当時は七武海のメンバーだけで他の方は気にしなかったな。
そして七武海のメンバーでジンベエの名前が挙げられています。まさかこの頃はその男がルフィにここまで友好的になるとは思わなんだ。
ヨサクの情報はまあ間違ってはいませんよね。実際は内部分裂を起こしたようなものですが。
そしてアーロンが登場。ハチや名前はまだ出ていませんが幹部メンバーの姿も見えます。海軍と取引というなかなか姑息なことをしますが、どっしりとした構えはなかなか強そうに見えます。今でも思うけど、魚人のメインキャラって体格良いせいか強そうですよね。
さらにネズミの方も登場。たぶんワンピースの中でも小物キャラトップ3には入る気がします。しかし彼が後々ルフィにやったことも大きいんですよね。今彼は何をやっているのだろうか?
細かいところではグランドラインが楽園に呼ばれるなんてものもありました。実際は四皇が支配していない前半の海のことなのですが。ここら辺の伏線をさらっと回収するのは尾田先生上手いよね。
そして読み返して思ったのですが、やっぱり気になる設定が出るとちょっとストーリーがおざなりになるときありますよね。ナミのところもそこまで注目しませんでした。読み返しで結末知っているせいもあるだろうけど。
アーロンパーク編を書くのが楽しみながら、ちょっと読み方を機をつける必要も考えつつまた次回!