44話の感想です。
ゼフに交渉(?)して1週間で終わらせてもらおうとするルフィ。しかしゼフはそれをそれを許しません。そしてルフィに「料理長ドロップ」を決めますが・・・。一方コックのパティがフロアに行くと、客をボコボコにしたサンジがいます。サンジとパティが口論する中、上からルフィとゼフが落ちてきて・・・。
ストーリー
バラティエの凄さがよくわかる話でしたね。料理長や副料理長、はたまた普通のコックまでガラが悪いというか凄みがあるというか自らのポリシーに反する相手に容赦ない印象でしたね。
また今回ギンが初登場しました。最新話や今後の展開でも再登場が望まれている声が多いですね。彼もまたバラティエ編の重要なキャラです。
登場キャラ
・ルフィ
ゼフに1週間にするように頼みます。頼む態度ではありませんでしたが。10年も我慢して海賊になったので気持ちはわかりますが、状況的にルフィが条件を出せる立場ではありません。今更ですが、バラティエ側へやったことがかなりひどいです。主人公で海賊じゃなきゃ許されんぞ・・・。いやそれでも許されないか。
ラストはサンジの行動を見て、仲間にすることを決意。いい笑顔です。
・サンジ
食べ物を無駄にしたこと、コックを侮辱したことに怒り、終いには政府に連絡するといったフルボディに本気で止めを刺す勢いで迫りました。本気でやりかねないような気迫であり、他のコックたちに止められました。
ラストには空腹のギンにピラフを出します。やっぱり経験からか、その苦しみを他の人に味わってほしくないのでしょうね。
全体的に優しいときと怒ったときの態度と落差が激しいところが印象強かったです。ある意味この話がサンジをよく知る最初の話ではないでしょうか。
・ゼフ
ルフィに説教、サンジやフルボディを蹴り飛ばすといったなかなかの暴れっぷりです。サンジやパティの方が迫力ありましたが、やってることだけ見ればこちらもかなりのものです。
ただルフィへのセリフの中にはところどころ年長者だからこそでるものもありました。やっぱり面倒見が良いのかな。蹴ってしつけている感じでしたが、これもあの男に大きな影響を与えているんだよな・・・。
・パティ
今回初登場のバラティエのコックです。いかつい顔で板前の様な風貌をしています。
いきなりトイレで客に喧嘩売っているようなセリフと作り笑顔の練習をしていました。サンジとはまた違った恐ろしさです。まあ彼も柄が悪いから、軽く練習するのが日課なのかな?
そしてギンを椅子ごと叩きのめすというパワーも見せます。手負い相手とはいえ、ルフィも驚くほどでした。
ちなみに彼の名前の由来は「パティシエ」ですが、見た目とイメージのギャップが違いすぎる・・・。
・ギン
後半から登場したクリーク海賊団の船員です。フルボディの檻に捕まっていたところから逃げて、バラティエに転がり込んできましたが、力も出せずパティにボコボコにされました。しかしその後サンジに食事を出してもらい泣いてお礼を言いながらピラフをかっ込みます。
凄みがある人物ですが、腹ペコであったため本来の実力は発揮できませんでした。だからこそ彼のその後に驚くのですが・・・。
・フルボディ
サンジにボコられた後、ゼフに蹴られ、部下の兵士はギンにやられたりと散々な人物です。休暇でデートがてら飯食いに来ただけなんですがね、彼。
個人的名セリフ&名シーン
・ゼフ「・・・いやだいやだで・・・渡っていけるシャバだと思うな 若僧」
ルフィが足一本置いていくことを拒んだ場面でのゼフのセリフです。当時はそれほど気にならず、年齢と経験を重ねていただけだと思っていましたが、彼ももともとただのコックではなく海の恐ろしさをよく知る立場だったからこそと考えると、かなり重みのあるセリフですよね。
私もちょっとこういう部分を改めなければなぁ・・・。
・サンジ「お前がどれ程偉いんだ・・・!!!」
フルボディに対してのサンジのセリフです。その表情は恐ろしく、本当に叩きのめそうとしている様子でした。食べ物の重要性をよく知る彼からすれば、相手が誰であろうが食事を無駄にしたことを本当に許せなかったのでしょう。
また最近サンジの出生について判明しましたが、身分が高い人間の横暴な態度は自分の家族を思い出すようなことだったのではないでしょうか。この当時に尾田先生がそこまで考えていたかはわかりませんが、最新話も読んだ上だとそのようにも思えてしまいます。
・ギン「・・・・・・!!!面目ねェ面目ねェ!!」
泣きながらピラフを食べるギンのセリフです。ボロボロと涙をこぼしながら、一心不乱に食事をしている彼の様子は、それまでの空腹の辛さをものがたっており、涙を誘います。サンジの言っていた食い物を大切にすることの必要性が伝わりますね。
またこれまで怖いイメージが強かったサンジの優しさもしっかり描かれていたと思います。
次回は事件が起こる前段階のような話です。そしていよいよ6巻に突入!