43話の感想です。表紙連載は「墜落珍獣の島」。ルフィ達も行った例の島に彼も上陸です。
海上レストラン“バラティエ”に到着したルフィ達。そこに海軍本部大尉フルボディの船が来ます。どうやら休暇中でレストランへ来たとのこと。ヨサクトジョニージョニーが立ち向かいますがあっさり返り討ちにあいます。大砲で沈めようとしますが、ルフィがガード。しかし跳ね返した砲弾は、なんとバラティエに当たって・・・。
ストーリー
サンジ初登場の話です。後にルフィの仲間となり、2016年からかなり大変な状況に立たされている男です。ワンピースでも屈指の人気キャラですね。
見どころはサンジのキャラですが、ゼフやフルボディの登場やナミの怪しい様子など今後のストーリに重要なものもいくつかあります。そういう意味でも見どころのある話だと思います。
登場キャラ
・ルフィ
海軍本部大尉にも臆さず自己紹介したりと、思いっきりの良さが見れます。ただその思い切ったところのせいで、撃たれた砲弾をバラティエに跳ね返してしまったのですが・・・。ナミのセリフにもありましたが、彼はバカ正直です。彼の思い切った性格は、その正直なところとも大きく関わっていると思いました。
久しぶりに「ゴムゴムの風船」を使ってました。確か前にバギー玉を防ぐときに使ってたような・・・。
・ナミ
ヨサクとジョニーからこぼれ落ちた賞金首のリストを見て、動揺したような様子でした。手配書は影になっていましたが、長い鼻の様な形が・・・。このあたりから自分の立場を改めて認識し、ルフィ達とはこのまま一緒にはいけないと悟ったんだと思います。
・ゾロ&ウソップ
ほとんど目立っていませんでした。ウソップがところどころちゃっかりしているくらいですかね。
・ヨサクとジョニー
フルボディに煽られ、戦いを挑みますが、あっさり返り討ちにされます。前回の話だと少しくらいは名のある様子みたいな感じでしたが、海軍側からは小物狙い程度と認識されていました。なんか残念。
ただ恩義を感じてなのかルフィ達を兄貴分として扱うのには好感を持てました。ナミを兄貴呼びはあれですが。
・サンジ
バラティエで副料理長を務める男です。ファンならよく知るぐるぐる眉毛が特徴的な男ですね。フルネームはここではあえて伏せておきましょう。
客の連れである女性を口説いたり、予約していたワインとは別物を出したりと、なかなか舐めた態度をとりますが、海軍本部の将校を無傷で叩きのめすという相当な実力の持ち主です。また怒ったときの表情はなかなか恐ろしいもの。口の悪さも相まって、かなり怖いです。
私が一番好きなキャラですね。二枚目も三枚目もこなせる良いキャラだと思います。
・ゼフ
バラティエでオーナー兼料理長を務める老人です。長いコック帽に三つ編みした髭(よさ毛)、そして右足の義足と身体的特徴が豊富な人物です。
ルフィの跳ね返した砲弾に当たり、怪我をしていました。頭から血こそ流れていましたが、結構ピンピンしてるような・・・。そしてルフィに対して1年の雑用ただ働きで許すといいます。言ってることが結構めちゃくちゃだと思いましたね。まあもともとあれな人だし・・・。だからこそこんな風にどっしりとしていられるのかな。
・フルボディ
海軍本部大尉です。異名は「鉄拳のフルボディ」。以前登場したモーガンとは違い、本部の人間で階級も大尉となかなかの実力者だと思われます。休暇でも名無し海賊でもしっかり落とすように命令している様子から、結構しっかりしてる印象でした。ただ結局落とせなかったり、横暴な性格だったりと悪いイメージの方が強かったですが。
個人的名セリフ&名シーン
・ルフィ「おれはルフィ 海賊旗はおととい作ったばっかりだ!」
フルボディに船長を聞かれた際の、ルフィのセリフです。相手が海軍であっても気にせず名乗っていくスタイルです。こういう真顔でギャグ調のルフィが結構好きですね。
後ろのジョニーとヨサクの掛け合いやなぜか名乗るウソップも面白いです。
・サンジ「わかりません 昆虫にはあまり詳しくないもので」
スープに虫を入れ文句を言ってきたフルボディへの返しです。読み返しだと彼の柔軟性や頭使う特徴もよくわかっているので、この頃からそんな人物なんだという印象でした。嫌みっぽさもかなりのものですが。
現実でもこれくらいスマートな返しができるようになりたいな・・・。
・サンジ「食いモンを粗末にすんじゃねェよ・・・」
フルボディがテーブルごとスープの皿を叩き割った場面からサンジにやられるまでの場面でのセリフです。この場面からサンジの食べ物に対する想いが見られます。まあそれで地獄を見ているしな。
加えて海軍本部大尉を無傷でボコボコにするのは、子供ながらに衝撃だったのを覚えています。表情もかなり怖く、キレた不良に見えます。当時は本当にやばい奴だと思っていました・・・。
次回はギンやパティとバラティエ編のキャラが続々登場。サンジの優しい一面も。