1058話の感想です。
表紙連載は「おれを連れてけ!!逃がしてくれ!!」です。真面目にジェルマと一緒に動くとか、厄介な科学チームの再建じゃないか…。
ともに航海を続けていたモモの助や錦えもんとの別れと約束を果たし、ついにワノ国を出航したルフィたち。3船とも滝から降りるというとんでもない方法の出航となり…。
一味の新たな懸賞金
ワノ国を出航してからナミはお怒りで、ルフィをぼこぼこにして檻へと突っ込みます。さすがにあんな無茶苦茶な出航を航海士として見過ごすわけにはいきません。笑うジンベエにも甘やかさないでと一喝。まあ、航海中の命を預かる役職だしな。
そしてロビンは新聞と同時に新たな手配書を貰っていました。四皇となったルフィ率いる麦わら大船団、そして本船に乗る大幹部と称されるメンバーそれぞれの懸賞金は…
わたあめ大好きチョッパー“1000ベリー”
泥棒猫 ナミ“3億6600万ベリー”
ソウルキング ブルック“3億8300万ベリー”
鉄人 フランキー“3億9400万ベリー”
ゴッドウソップ“5億ベリー”
悪魔の子 ニコ・ロビン“9億3000万ベリー”
黒脚のサンジ“10億3200万ベリー”
海峡のジンベエ“11億”
海賊狩りのゾロ“11億1100ベリー”
麦わらのルフィ“30億ベリー”
ほとんどが3億越え、そのうち4人は10億越えという錚々たる金額です!
クロスギルドの実態
「待ってくれェ~~!!!命だけは取らないでくれ~~!!!」
さて場面は変わって、新世界にあるカライバリ島。そこではバギーが泣きながら、両側に座って得物を向けてくるクロコダイルとミホークに命乞いをしていました。表情の変化はあまりありませんが2人とも屈辱にお怒りのようです。一緒にいるバギーの幹部はすっかりクロコダイルにつく姿勢を見せており、いまいち人望がありません。そこにはMr.1ことダズもいました。
そもそも例のクロスギルド、これはクロコダイルがミホークと共に設立する組織だったようです。七武海制度が撤廃されミホークが海軍に取り囲まれて拠点を移す準備をしていた時、クロコダイルが彼に連絡をとって勧誘をしました。かつては「海兵狩り」という異名を持ち、人を信用しない点でもミホークに目をつけていたようです。
そしてもうひとつ、バギーが海軍に囲まれていた際にその軍艦を追い払ったのもクロコダイルだったのです。当時はバギーの部下たちは沸き立ちますが、彼としては借りていた大金の取り立てに来たことに気づき、内心目玉が飛び出るほど驚いていました。派遣組織の出資者、クロコダイルだったのかい!
そもそも返す金がないバギーでしたが、クロコダイルは彼がそのまま逃げることも考えて取り立てに来たようです。
「インペルダウン一緒に脱獄した仲だろ!!クロちゃん♡」
「そのよしみで貸した金だが返せねェならケジメつけろ」
クロコダイルとしてもクロスギルド設立のため、いろいろ物入りな状況。金は欲しい状況です。
そこで返す金が無い代わりに、その会社に協力、下僕としていろいろ働くことを提案します。人材の多様さなら頭一つ抜けている彼の組織、広告や宣伝、運搬、その他もろもろを彼らが無料で請け負うことになりました。
しかし盲点だったのは、部下たちのバギーへの信頼度。作った広告デザインはバギーがもっとも目立つもので、さらにあっという間に全世界へばらまいています。
その結果、海軍ではクロコダイルがバギーの救援にかけつけた認識。さらに例の組織にはすでに多くの闇の組織も出資していました。そうなるとトップ3人にも改めて懸賞金がかかることに。クロコダイル“19億6500万ベリー” 、ミホーク“35億9000万ベリー”、そして渦中の人物であるバギー“31億8900万ベリー”に加え、ルフィに並ぶ“新皇帝”、さらに“要注意危険人物”として認定されました。
これにお怒りのクロコダイルですが、ここでミホークの提案。平穏な暮らしを望む彼としてはバギーを矢面に立たせておけば、なにかと便利な状況です。消そうと思えばいつでも消せる実力差、これにクロコダイルも賛同します。その結果、彼らをクロスギルドの幹部として部下たちに紹介しました。
(どうなるおれの人生)
本当にどうなるんだろうね…。
革命軍の拠点では…
一方、カマバッカ王国では幹部たちと再会。一連の事件はモーリー、カラス、リンドバーグと別れた後の事件だったようですが、彼らとしてもサボのことは信じています。ドラゴンの方もサボの無事は確信しているようですが…
「だが…あいつが本当にコブラ王を殺していたら…いかなる理由があれどおれは許さん」
それを断言するドラゴンは、一緒に来たくまへと話しかけます。もっとも彼は完全なパシフィスタのため、なにも答えられない状態に等しいですが…。
するとカマバッカ王国へ電伝虫からの連絡。海軍も警戒する中でコアラが取ると…。
「…おれだ サボだ…!!」
恐ろしいな、新時代!
新時代注目の3つの勢力が描かれた今回の話。順番に見ていきましょう。
序盤は麦わらの一味の懸賞金発表。彼らは世間的には大幹部となっており、ほとんどが億越えとなりました。チョッパーは…東の海基準でちょうどいいくらいでしょうか。それぞれの反応が小気味いいですね。百獣海賊団の大看板や飛六胞を踏まえると、わりと妥当な金額にも感じます。ちょっとロビンが10億越えにも迫る金額ですが、ポーネグリフの件を踏まえるとこれが納得にも思えます。
私が好きなサンジはまた4番手ですか。いや知名度を思えば、元七武海のジンベエの方が高いのは納得なのですが、あの両翼発言に悶えた身としては3番目に来て欲しかったですね。
それにしても肝心のルフィの威厳が無さすぎる…!
クロスギルド方面は、設立こそクロコダイルの提案でしたがバギーの件はミホークからでしたね。クロコダイルの狙いかと思いましたが、けっこうプライド高いもんな、あの人…。ちょっと意外でしたが、穏やかな生活を望む彼にとってはバギーの部下になることで四皇に名を連ねないで済むのは納得です。懸賞金も3人をしてとんでもない額になってましたね。ギルドの経営状況は予想と違ってガタガタッぽいですが…。
しかしミホークのかつての異名…方向性がゾロと同じですね。これはちょっと感慨深いところです。
そしてバギーは…身近な部下からの人望は大したことないのに、それ以外からは抜群すぎる…!まさか勢いと勘違いでボスになっているなんて誰も思わないじゃん…。
ラストは革命軍側の状況から。サボと一緒に動いていたメンバーも事情はよくわかっていないようですね。このあたりの経緯も気になるところです。ちゃっかりくまもいるし…。
加えてドラゴンの反応、彼の思惑はかなり不明な点があるのなんとも言えませんが、やはり過激な革命には反対的な印象ですね。
サボが何を語るか、それが気になるところですね。…というかサボですよね。もし黒ひげ達に捕まってデボンが…とかそういうのは無いですよね。
自分で言っておいて嫌な気持ちがしつつ、また次回!ここで休載は生殺しすぎる…!