ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1060話「ルフィの夢」 その破壊力は…

 1060話の感想です。

 今回はカラー扉絵。「コミック8巻ぬりえコーナーの麦わらの一味を10人バージョンで見たいです!」が描かれました。リクエストを出した人…グッジョブ!

第1059話「コビー大佐の一件」 これは納得の実力 - ワンピース航海記録

 数週間前、女ヶ島では海軍の新パシフィスタや黒ひげの襲撃もあり大混戦。レイリーの助力もあり、ハンコックたちは危機を乗り越えました。その一方でコビーが黒ひげに誘拐されて…。

彼の思う夢の果て

 冒頭、サボがコブラ王を殺したニュースに嘘だと言い切るルフィ。彼を知るロビンも同様の意見です。そもそも革命軍の敵である世界貴族にコブラ王は該当しないはずですから、当然の見解でしょう。

 ルフィはアラバスタへ進路を取ることを提案しますが、これをゾロがあっさり否定。そもそも行ったところでどうにかなるものじゃありません。この間にもビビと一緒に旅をしていたメンバーは落ち着きなく騒ぎ立てます。

 それについて、ゾロはルフィがかつてエースの冒険を尊重したことを思いださせます。

「明確な危機までエースの人生を立てた筈だ…!!」

 これにはルフィもだんまり。ゾロもビビの強さを知っているからこそ、本当に危ない時まではどんと構えることを主張します。もっともこの後4人からのブーイング&反論4位でサンジとケンカしますが(笑)

 その他にもクロスギルドの件などルフィに関わりある名前がニュースに挙がっているそうですが、面倒そうなのはロビンに任せてそのまま寝ころびます。その際に改めてサボは犯人でないことを主張。兄が窮屈な家から出たがったことを知っている彼だからこその言葉でした。思い出すのはサボの夢、そしてその時に言った自分の夢の果て…

 それを聞いた瞬間、一味は茫然、大笑い、戸惑いと様々な反応。なんだかんだで未だに仲間達にも話していなかった彼の夢をついに仲間も知ることになりました。

「それがおれの“夢の果て”だ」

 とんでもない内容であるそれは、海賊王にでもならなければ不可能だと思わせるほど。

 その段階である海賊王まで王手をかけているような一味ですが、ラストのロードポーネグリフはなんと長年誰にも発見されなかった手がかりひとつ無いものだそうで…。

天から降り注ぐ光

 さてマリージョアではサボの緊急連絡の逆探知に成功。場所は先日革命が行われた8ヶ国のひとつルルシア王国でした。一見すれば潜伏にはうってつけのようですが、これに五老星は意味ありげな反応を見せ…。

 そしてカマバッカ王国ではサボからの通信が入っていました。自分はコブラ王を殺してないことをハッキリと宣言する彼ですが、代わりにもっと衝撃的なものをマリージョアで見てしまったようです。

 同時にルルシア王国の上空ではなにやら巨大な物体が。その間にもサボはパンゲア城の虚の玉座に見た存在について訴えようとします。

 そして五老星の指示のもと、通信部は探知、傍受することを止めることを命じます。

「お前達は何も探知していない 何も傍受していない…「ルルシア王国」?——そんな国は…元々…ないではないか…」

 王国に降り注ぐ光の雨により、文字通り島が滅んでいき…。

まさかの邂逅

 数日後、サニー号が進む海域は大荒れでした。猛吹雪に巨大な氷塊と次の島が生粋の冬島であることが窺えるような荒れ模様です。そんな中、奇妙な水流の中に誰かいるのをルフィとサンジが気づきます。どうやら女性のようですが…。

 ということで、ゾロの斬撃で水を切って救出。猛烈な風でルフィとチョッパーが飛ばされていく中、同じ方向に現れたその少女は…懸賞金3億2000万ベリーの数値と共に出てきた大喰らいジュエリー・ボニーでした!

絶句の瞬間

 例のコマでいろいろ吹っ飛んだ今回の話。メインのルフィの夢の果てですら、それどころじゃねえと思わせるほどです。

 その注目すべきはやはりルルシア王国を襲った謎の光の雨でしょう。あっという間に島を消してしまう破壊力は恐ろしいの一言に尽きます。なにあの…なに!?

 すでにあらゆるところで予想されているものですが、やはり考えられるのは空からの攻撃ということで、天を意味するいまだに詳細不明の古代兵器ウラヌスでしょうか?島を一瞬で破壊する力を踏まえても、もっともあり得そうなものでしょう。そして描写を見る限り、イムによる主導で発動しているように見えます。世界政府はこうやって歴史より消すべき灯を消滅させてきたのでしょうか。となれば、存在を知られないゴッドバレーとかも…。

 しかし疑問なのですが、これでどうしてオハラを消さなかったのでしょうか。まあ、あれは見せしめも目的であったからなのでしょうが。今回の謎の光で何が怖いかって、破壊力はもちろんのこと、まるでルルシア王国など存在していなかったかのような発言ですよ。シンプルにゾッとしました。あれが古代兵器なら、そりゃクロコダイルがプルトンを欲しがるのもわかります。四皇なんてそりゃ目じゃないわ…!

 そしてそこに巻き込まれるサボはさ…彼はもう生死不明が鉄板ネタみたいになりそうです。ただ五老星の口ぶりはサボがいたから消したというよりも偶然居合わせたのが問題に思えます。となれば、むしろルルシア王国の方が気になりますね。捕らえられていたセキ王もなにか知ったのでしょうか?というか、ルルシア王国って革命軍幹部が立ち寄った場所だから、あそこにいた民衆は…エースを助けてくれたモーダは…。

 サボの口ぶりはイム様の存在を知ったことでしょうが、おそらくドフラミンゴのようにマリージョアの秘宝も見たのでしょうね。それが今回の兵器?でしょうか。

 しかもあの光って16発撃たれているんですよね。16ってイムの当て字にもなるし、ワンピースの世界ではいろいろ特別な意味を持つし…いやむしろあの存在が特別性を持たせているのでしょうか。ドフラミンゴもそれを知ったからこそ、最強の技にわざわざ16発の聖なる凶弾とかやったのでしょうか…?

 そして前半はルフィの夢の果てをついに仲間達にも公開。様々な反応でしたが、いまだにその詳細は不明です。ただやっぱり当時のシャンクスの反応を踏まえると、ロジャーも同じようなことを掲げていたのですね。ロジャーの最後を考えると、時代を激化させるとかでしょうか。いや宴が好きな彼だから、世界中で宴とか?うーん、悩ましいところ…。

 ラストはそんな一味とまさかのボニーが合流。これによってレヴェリーの事件などの真相などにルフィたちが自然と知ることができるようになるのは上手いですね。シンプルに構成に感心しました。

 いろいろありましたが、今回の私のイチ押しは前半のゾロですね。まさに副船長ともいうべき船長を支える立ち振る舞いでしょう。そこからのルフィたちの悪口は、以前のビビの離脱の際の時みたいでほっこりしました。にしても、緑カイドウや緑マムは無いだろうよ(笑)

 というか、こういったところでほっこりするポイントを見つけないと持たないんですよ。それくらい今回の破壊力は衝撃的と言うか…ちょっとあれですけど、あの民衆の様子とかも見ると原爆とかってこういう感じなのかなって思って背筋がぞわっとするというか…。尾田先生、休載明けからちょっと飛ばしすぎじゃないですかね…?

 先週と今週で世界政府に衝撃を感じつつ、また次回!

第1061話「未来島エッグヘッド」 女の子いっぱい - ワンピース航海記録