1059話の感想です。
表紙連載は「シーザーの幻覚ガス!!」です。お前こんな便利な技があるのなら、あの時の暗殺で使っておけや!
第1058話「新皇帝」 碌な状況じゃねえな! - ワンピース航海記録
続々と判明する四皇とその仲間達の懸賞金。その破格の金額とまさかの新皇帝の状態に衝撃の連続です。一方、カマバッカ王国ではサボから通信が入り…
去る者と残る者
冒頭、新世界にある白ひげの故郷の近海ではマルコがシャンクスの船から飛び立とうとしていました。どうやらワノ国からここまで彼らが送ってくれたようです。
そんな彼が思いだすのは、ワノ国でのルフィたち4強とヤマトの会話。彼女としては一緒に航海する誘いを受けていましたが、今後は緑牛のような強者たちが国を狙ってくるのです。そうなれば…
「放っとけないよ!!」
爽やかウインクと共に、彼女は国に残ることを決意。そもそも心配しながら冒険する方がどうもすっきりしないのです。それでも仲間としては呼ばれたいようです。
そしてほぼ同時にマルコもルフィたちに別れを告げて出国します。
「お前の成長をエースも喜んでるだろうよい!!」
「ししし!!そうかなー!!」
新戦力
さて場面は変わって、女ヶ島。かなりの激闘をしたようで、ハンコック自身も包帯を巻いています。そんな彼女が思うことは…
「ルフィに嫁ぎたい…♡」
「それはずっとじゃろう…」
さて事の発端は数週間前、門を破った海兵たちに九蛇の戦士たちが反撃していきます。それにヤマガシ中将を司令塔とした海軍は、新型パシフィスタ「セラフィム」を前線に送り込みます。
そんな中、マーガレットやスイトピーが対抗したのはひとりの少女。しかしその戦闘能力はずば抜けており、レーザービームまで放ちます。まさかこの子が…。
一方で近海に待機している軍艦の後方から急に攻撃が!彼らを襲撃したのはまさかの黒ひげ海賊団!彼らは海軍に奪われる前に、ハンコックのメロメロの能力を奪おうとしていたのです。デボンとバスコショットを連れて、ティーチは例のごとく地震の能力で海軍を圧倒しつつ、上陸します。
そして前線ではコビー達が切りこんでおり、ハンコックへの降伏を呼びかけます。彼女ひとりの身柄で撤退すると宣言しますが…
「バカバカしい…誰の手にも入るものか わらわは誰にも従わぬ!!!」
そこはさすが海賊女帝。絶対的な自信と共に、その勧告をつっぱねます。ということで、彼女もついに前線へ!
そして場面は再び黒ひげへ。彼の部下が瞬く間に沈められていきました。そんな彼が目にした相手は白い髪、褐色の肌、黒い翼とどこかで聞いたことのある特徴ですが…。彼が対峙した特徴的な少年は、大きな刀を振りかぶるとティーチに斬りかかります。その斬撃はすさまじく、女ヶ島の一部を斬りました。向かってくる少年の攻撃を覇気で防ぎつつ、ティーチは“闇穴道”で無力化しました。
その頃、ハンコックは前線に赴き、海兵たちに“虜の矢”を放ちます。ヘルメッポやヤマカジまで無力化していき、そのまま砕こうとする彼女ですが、ここでティーチが介入!ヤミヤミの効果で彼女の掴むと、能力を無効化しました。
「“女帝”ってのは名ばかりじゃなかった様だな!!!」
笑うティーチですが、なんとデボンやバスコショットまで石化した状態になっていました。メロメロの能力は、彼女の美しさあってのもの。ここで彼女を殺して奪っても、石化した一行は解放されないのです。この一触即発の中で示されるのは両者の懸賞金。ハンコックは16億5900万ベリー、ティーチは39億9600万ベリーと絶大の数値です。
介入の結果
ここでティーチは海兵で残ったコビーに話しかけます。なんでも彼が関わった「ロッキーポート事件」にはティーチも関与しており、それがきっかけで王直を打倒して彼は海賊島のボスへと成りあがったのです。
さてここでの勘案材料は、彼女を解放するかどうか。ハンコックは彼らが撤退するのであれば石化を解除すると話しますが、ティーチとしては離した瞬間にでも自分たちを石化する可能性の方を危惧します。となれば、殺す方が賢明と思われますが…。
ここで覇気を纏った人物が待ったをかけて登場。レイリーが刀を携えています。ハンコックに石化の解除を促しつつ、自分が最後まで見届けることを言い放ちます。
「誰も余計なマネをせず…島を出たまえ」
ということで、レイリーのおかげでなんとか海軍と黒ひげ海賊団を退けたハンコック達。今回はシャッキーも来ており、状況を冷静に分析していました。なんと彼女、本名を“シャクヤク”と言い、先々代アマゾンリリー皇帝にして元九蛇海賊団船長という超大物でした。関係者でしたか~!!
絶体絶命のピンチのきっかけとなったのは、海軍の新兵器。それこそが七武海にとって代わると思われているようです。今回の実戦で投入されたのは2体でしたが、彼女たちは最後まで傷ひとつつけられませんでした。そんな謎の兵器の1体はどうも幼少期のハンコックにそっくりで…。
そして新聞ではあるひとつの見出しが。なんとロッキーポート事件の英雄であるコビーが黒ひげに拉致されて生死不明とのことで…。
事件の詳細を教えてよ~!!
海軍の新兵器を筆頭に怒涛の情報が溢れた今回の話。
やはり注目は例の新兵器でしょう。「セラフィム」という天使の名を冠する思い切ったネーミングの新型パシフィスタですが、絶対的な防御力を武器に目に見える敵を圧倒していきます。その独特の風貌は、キングと同じルナーリア族のもでした。加えてハンコックに似た容姿、黒ひげと対峙したセラフィムはSBSで登場したミホークの幼少期にそっくりです。つまりこれらのことから考えられるのはルナーリア族の特性と名だたる海賊の素質を備えたクローンパシフィスタというところでしょうか。キングが見せたルナーリア族の絶対的な防御力、ティーチとの戦いで見せた剣士としての才能の片鱗、これらを踏まえれば確かに七武海に取って代わる戦力としては、十分な説得力があります。正直に言うと、舐めてましたよ…。
これは下手したら今までの七武海のクローンが出てくる可能性あるんですよね。それどころか海軍に何度も捕まったカイドウや、マリンフォードで亡くなった白ひげとかも…それにルナーリア族の特性まで加わるのですから、とんでもありません。
倫理的にどうなのよと思いましたが、仮にもベガパンクはMADSの一員。その同僚が揃いも揃ってどこか頭のネジが外れているメンバーなので、おかしくはありませんわな。
むしろこいつらを相手にティーチはよく引き下がらなかったし、ハンコックも四皇や大群の海兵を相手によく引き下がらなかったものです。懸賞金が2人もえらいことになっていましたが、それにも納得の金額ですね。
そしてタイトルにもなったコビーのラスト。ティーチが彼をさらった理由は謎ですが、やはり考えられるのはロッキーポート事件関連でしょう。これまでも何度か話題に上がったこの事件ですが、ティーチが関係しており“王直”を倒したことをが判明しました。王直といえば元ロックス海賊団の船員として挙げられた名前。それほどの大物が関わっていたことに驚きです。王直という名で、しかもロックス海賊団誕生の島でボスをしていたということで、意外と数少ないロックスの信奉者とかだったら面白い気がします。
というか、この事件って確かローが関わっていましたよね。そうなると例の意味深な反応も踏まえると、もしかして火の傷の男の正体って…。
まあ、私が結局のところ言いたいことは…ロッキーポート事件の詳細を教えてくれよ!
これに併せて、新たに判明したのはシャッキーの正体。女ヶ島の関係者どころか、かつてのトップと来ました。実力も察せられますね。ニョンばあのセリフを思うと、彼女も恋煩いがあったようですが…やはりレイリーでしょうか。
というか、レイリーもすごいですよね。正面切ってでは勝てないという謙遜していましたが、あの状況で四皇すらもけん制できる実力って…。まあ、白ひげも死に際のボロボロでマリンフォード半壊レベルの大暴れするわ、ロジャーも病気でボロボロながらもとんでもない戦闘するわ…やっぱりあの世代おかしいって!
しかし七武海にとって代わる戦力ですか…真面目に今後ハンコックが残るためにはルフィの傘下に入るのはありですよね。結婚はしないでしょうが!または…クロスギルドか(笑)
それと七武海でもうひとつ気になるのは、いまだに不明なウィーブルの件。いまだに底が知れません。それこそ白ひげのクローンパシフィスタの失敗作とか…。
気になる点は多いですが、個人的に好きなポイントはティーチの仲間を石化された時の反応。バカどもって呼び方が好きですね。こいつらのステレオタイプな海賊スタイルは好きですね。
純粋な楽しみと同時に、謎が気になりすぎて昂りながらもまた次回!