ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1056話「CROSS GUILD」 やりやがったな、お前らー!

 1056話の感想です。

 表紙連載は「カタクリ&オーブン現る!!」です。映画でも登場したコンビですね。彼らを相手にジェルマはどうするか…?

第1055話「新時代」 宣伝タイトルではあるが - ワンピース航海記録

 圧倒的な実力を持つ緑牛に対して奮戦するモモの助たち。そんな強敵を抑えたのは、近海にいたシャンクス。強烈な覇気で相手を圧倒しました。そしてその覇気を感知したのはルフィたちも…。

未来へつなぐ

 祭りが終わった中、城では緑牛の攻撃により、水分を奪われてすっかりやせ細った雷ぞうとしのぶの忍者コンビが横になって治療を受けていました。これに対して、戦いに参加できなかった錦えもんは謝罪します。もっとも赤鞘のメンバーからすれば、被害は最小限に抑えられたし、彼とお鶴さんの久しぶりの再会を邪魔するつもりも無かったので気にしていません。20年もの歳月の違いがあるにもかかわらず、2人の愛は変わらなかったようです。彼の惚気に羨ましがる雷ぞうには、さっさと治せという痛烈なツッコミまで入りました。お前だって思ってくれている人がいたことをSBSで明かされたのにな…。

 さてそこにイヌアラシとネコマムシに呼ばれたキャロットが、おでんをもっしゃもっしゃと頬張りながら登場します。

「ゆガラこの先モコモ公国の“王”になれ」

「“王様”!?わーいいいよ♡ 王様!!?やだよ!!!やれるわけないじゃん!!」

 イヌアラシの衝撃発言に、さすがのキャロットもそのまま軽く流すことは出来ませんでした。どうやらイヌアラシとネコマムシはワノ国に残り、モモの助を侍として支えることを選んだようです。それにあたり代わりの王として、外の世界を見た数少ない人物であるキャロットを任命したのです。

 他にも実力的に相応しい人がいると主張する彼女ですが、イヌアラシやワンダといった侯爵たちの側近たちもすでに納得済みでした。そして何よりも彼女はペドロから、その意志を継いでいるのです。これからの新時代、世界の夜明けを望む意思と多くを知った若い世代こそが期待されるのでした。

 一方で、同じ城内ではスキヤキがモモの助と日和にその正体をカミングアウトしていました。肉親が生きていたことに2人はボロボロと涙を流します。もはや表舞台に立つ期は無い彼ですが、生きているだけで精神的な支柱になるのです。

 ちなみに赤鞘のメンバーはすでに察しがついていました。祭りでもないのに、天狗の面をつけているのでおかしいと思っていたようです。ただひとりを除いて…

(スキヤキ様であったか!!全く気づかなかった!!!心臓が飛び出るかと思うた!!!ご無事で何よりィ!!!)

 またかよ、錦さん!!正直、今週で一番笑ったよ!

そうだね、兵器だね

 そして麦わらの一味はロビンからプルトンについて話を聞いていました。当然、この話にもっとも喰いついたのは設計図関連で因縁のあるフランキー。驚愕したあれほどの戦艦がこの世にあることが信じられないような反応です。もっとも古代兵器などルフィはいりませんが、おでんは解放を考えていたことを踏まえると疑問が残ります。

「何?熟女はもはや…“兵器”って話!?」

 突然、ふすまを開けて出てきたのはその話を聞いていた妖艶な女性。なんと若い頃そっくりの体系と美貌になったしのぶでした。緑牛の攻撃のデトックス効果がすごい!

 さらにお玉が彼女に弟子入りすることを発表。いよいよ本気でくノ一としての道が開けました。

 さてすっかり古代兵器の話から逸れた状態になりましたが、この話を聞いていたのは彼女たちだけではありませんでした。プルトンの存在を知ったのは、なんとカリブー。ポセイドンの正体を知った時と同様に、ある人に知らせようとしていますが…?

恐ろしき組織

 数日後、城から町を見下ろすモモの助の元に将軍としての仕事の話がどんどん入ってきます。どこに行っても「将軍様」、そんな彼はゾロに剣術を習いに向かいましたが、部屋へ向かうと誰もいませんでした。すぐに探しますが、ゾロどころか麦わらの一味とヤマトがいませんでした。

 日和に彼らの居場所を問いますが、朝から挨拶をしてすでに出て行ったというのです。しかしモモの助と錦えもんの2人には、そのような挨拶など無くてすっかり戸惑っており…。

 一方、常影港ではなんとルフィ、ロー、キッドの3人が同時に出航しようとしていました。もちろん同盟は解消されたので、本当に偶然だったようです。かといって、譲り合うようなメンバーじゃないので、3方向に提示されたログポースの進路をそれぞれ行くことを決めました。ルフィとキッドが真ん中(左)を選ぶ中、冷静なローはもっとも先に進める北東を選択。さらにくじ引きではキッドが勝ったため、ルフィたちは南東に決定です。

 四皇なのにと負け惜しみのように言うルフィですが、キッドとしては彼以上にその単語で納得できないのは、同じように名を連ねた“千両道化”のバギー。そして同時に取り出して見せたのは「CROSS GUILD」の名前と共にミホークとクロコダイルが彼の部下のように写っていました!こ、これはいったい…!?

 なんでもこのクロス・ギルドという組織は、海兵を相手に懸賞金をつけるという荒々しい所業を行っているというのです。いよいよ世界が変わっていくことが実感させられます。

 さて出航が近づく中、ローはロードポーネグリフの写しをキッドたちに渡しました。貰う権利と抜け駆けはつまらないというお人好しな理由でしたが、彼らもこの存在については知っていました。どうやらマムの将星に盗ませたものだとか…。

 ワンピース争奪戦としては、これを手に入れることは絶対条件。それにあたり、キッドは「“火の傷”の男を探せ」という情報を持っていました。当ては無いそうですが…誰それ?

 その頃、モモの助と錦えもんはヤマトも探していました。彼女は城の方で過ごしており、ワノ国を見渡しながらある決心をしていました。

「僕は!!!光月おでんのように生きる!!!」

納得の四皇

 バギーの顔を見た瞬間、飲んでいたコーヒーを吹きだしそうになった今回の話。バギーの誕生日になんてことだよ…。

 四皇となった彼と共に動くのは、なんと元七武海であるミホークとクロコダイル!まるで彼らを従えているように結成されたクロス・ギルドですが、なんと海兵側に懸賞金をかけるという荒業で海軍で敵対していました。正義を通す海軍ですが、これにより一般市民からも狙われる可能性も出てきます。サボの件で民衆が大きく騒いでいることも踏まえれば尚のことでしょう。

 これは海賊傭兵で得た資金力と信頼を大きく利用した形ですね。読者的にも海兵たちの脅威度や実力が分かりやすくなります。案としても目から鱗が落ちるような感心を覚えましたね。まあ、ワンピース世界では大混乱ですが。このえげつなさを見ると、やっぱりバギーは凶悪な海賊ですわ。クロコダイルやミホークがいれば組織力、武力ともに四皇の扱いを受けてもしかるべきかと。

 しかしこの3人はどういった経緯で手を組んだのでしょうね。おそらくですが、首謀者はクロコダイルな気がしますね。裏工作は慣れていますし、インペルダウンの件でバギーが御輿に相応しいのも知っているでしょうし。そこにSSGの件で追われたミホークが合流したというところでしょうか。あの2人が大人しく部下になっているとは、作中の人物も読者も思わないですし。むしろここに映っていないハンコックやウィーブルの方が気がかりですね。いやウィーブルはまだしも、やっぱりハンコックがな…。

 そしてこれに匹敵する疑問を残したのは、キッドの言った「火の傷の男」について。どうもその人物がロードポーネグリフの鍵を握っているようです。この情報について、ロビンも知らないような様子でしたから、一般的な伝承とかでは無いのでしょうね。ローがなにやら知っていそうな雰囲気ですが…彼関連だとロッキーポート事件とかでしょうか?

 気になるのは、その人物が何者か、どうして鍵になっているか、ということですよね。ロビンやおでんのように古代文字を読めるのか、それともロードポーネグリフ最後のひとつの行方を知っているのか…そもそもこの話の出どころが不明なので何とも言えませんが。現状でありそうなのは、歴史の長いエルバフや通常のログポースが示す最後の島であるロードスター島か…そこに関連のありそうな人と言えば、ロジャーの船員であったギャバンとか、ロックスの残党である王直や銀斧、あとはエルバフの王子であるロキ、それとも新キャラ…考えがまとまらん!

 そういえばさらっとやっていましたが、いよいよ航路を別にして出航ですね。キッドやキラーはともかく、ローは読者としてもかなり長い期間を行動していたから、少し感慨深いですね。

 そういえばキッド達ってロードポーネグリフの件を知っていたんですね。ビッグマムの将星に盗ませたと言ってますが、大幹部クラスにどうやってそんなことをしたのでしょうか?スナック辺りをボコボコにした際に、命が惜しければ~とかやったんでしょうかね?にしても、マム盗まれすぎでしょ…。

 そしてローにも匹敵するほど一緒にいたモモの助や錦えもんは、まさかの別れを告げられない状態で困惑していました。もちろん何らかの理由はあると思われるので、ここの別れの場面は尾田先生の手腕に期待です。

 併せて、ワノ国の出航となれば気になるのはヤマトの動向。今週になって急に船に乗らないような雰囲気を出してきました。彼女の生きざまもワノ国の締めに重要なことなので、きっちりと描写を期待したいところ。

 これらの描写で霞みがちでしたが、個人的に今回の話で他に気になったのは、カリブーと錦えもん。なにげに古代兵器の存在を2つも知ったカリブー。そんな彼が教えようとしている人物はいったい誰でしょうか。順当に考えれば黒ひげあたりな気もしますが…。錦えもんの方はシンプルな理由です。仲間達が気づいていた中、唯一分からなかった男…もう面白すぎるこの人!

 さて皆さん、先日公開したFILMREDはご覧になったでしょうか。私も先日、見に行きましたが…うん、すごく良かったです。もろもろ語りたい気持ちはあるのですが、正直興奮冷めやらぬ状態だと文章がまとまらない上に、冷静な判断ができないので、記事自体はもう少し先になりそうですが。最新話の感想をだいたい当日に記事にしている人間の言葉じゃありませんがね!

 とにかく映画も本編も満足しているよ、などと思いつつまた次回!

第1057話「終幕」 ワノ国の締め - ワンピース航海記録