1020話の感想です。
扉絵リクエストは「傳ジローが巨大エビ天を食べる夢を見ながら自分のリーゼントを噛むところ」です。こんなお茶目なことが本編でもあったと信じたいですね。
第1019話「ヘリケラトプス」 そんな恐竜いねえ - ワンピース航海記録
フランキーVSササキは強烈な肉弾戦!襟を回転させる奇想天外な戦い方に翻弄され、フランキー将軍を犠牲にしつつも、なんとか勝利をもぎ取ります。一方、屋上ではカイドウとヤマトが互いに人獣形態となって戦っており…
その幻獣、狼なり
ヤマトの食べた悪魔の実はイヌイヌの実。幻獣種であるそのモデルは“大口真神”でした。狼の異名、神様的存在の奴ですね。
なんでもワノ国では守り神でもあり、彼女が食べてしまった以上、カイドウは自分のためにワノ国を守るようにヤマトに伝えます。
当然、彼女はそれを拒否。こんな暴君支配者である父の言うことを聞くわけがありません。
「僕は彼らを解放する!!!侍達を!!この国を!!世界に解き放つんだ!!!」
決意を胸に、彼女は口から強力な冷気“無侍氷牙(なむじひょうが)”で攻撃。カイドウも返すように、“熱息”で相殺します。まだまだ余裕のある四皇、息が切れるその娘…実力の差はまだまだのようです。
3階の戦い
その頃、3階の大宴会場ではブルックがロビンに呼びかけます。なぜか彼女の目の前には、亡き母のオルビアに尊敬するクローバー博士、親友のサウロがいるではありませんか。衝撃の再会にロビンは一瞬涙を浮かべますが、ブルックが必死で呼び止めます。
「———そうよね残念…」
まるで最初からわかっていたかのように、彼女は嘆息すると、すぐに技を決めにかかります。巨大な3本手による押し上げるような張り手“三本樹(トレスマーノ) 浅葱水仙(フリージア)”で幻で化けていた敵を攻撃します。蛇関連のSMILEとナンバーズのひとりを一気に追い込みました。希望の花~。
なんでもこれはブラックマリアの技“幻夢”と言い、その名の通り幻を見せる霧を発生させたようです。一度、距離を取ろうとしますが、逃がすもんかとブラックマリアがふすまを破って登場!
ちなみにこの技、ブルックにも効果がありませんでした。壮絶な過去の経験をしながらも、今がとても幸せな彼女たちには効果無しだったようです。
そんな彼女たちを追うようにブラックマリアが追撃!彼女の持つ武器“振袖輪入道”を振り回します。この武器は先端にいるパグのSMILEが車輪を回すことで火を起こしているようです。気の毒なおっさんだ…。
さらに蜘蛛特有の糸で天井に掴まって先回りすると、そのまま武器を大きく回して床を火の海へと変えます。すぐにロビンが“スパイダーネット”で天井に掴まり、ブルックを抱えます。ナイス機転!
このままではマズいとここで動いたのはブルック。敵の発火の仕組みがわかったのならば、それを抑えようと、抜けた魂で体当たりをします。この“コールド魂”は生物相手だと凍らせられるようです。相変わらず、強力な魂をお持ちのようで!
自分のやるべきこと
ブラックマリアは今度は殴打してきますが、ロビンはそれを素早く回避。ブルックが床の火を相殺する中、ブラックマリアはロビンが仲間に売られたと揶揄します。たしかに彼女の出来ることを考えれば、その価値は誰もが認めるところ。当然、敵には目をつけられやすくなります。
そんな彼女をあっさりと売ったサンジにブラックマリアはバカにするように笑いますが、ロビンが思ったのはようやく頼りにしてくれた男の叫び…。そしてブラックマリアとは違う笑いをするブルック…。
「ロビンさん!この方あなたにお任せしても?」
「ありがとう!そうしたいわ!!」
ということで、後ろから迫るSMILE集団はブルックが引き受け、ロビンはブラックマリアと一騎打ち!ブラックマリアに対して向けたロビンの表情は穏やかで、仲間への信頼に溢れていました。
「サンジが私を頼ってくれた意味をあなたが知る必要はない…!!!彼こそ海賊王の両翼に相応しい男」
優しいあの男が自分を頼ったその意味…まさにそれを果たそうとする彼女は巨大な分身を咲かせる“巨人咲き(ヒガンテフルール)”でブラックマリアに相対します。
その頃、ワノ国の常影港ではルフィ、モモの助、しのぶがハートの海賊団に救助されていました。飯を食ってもルフィはまだ完全に復帰できていませんでした。
とにかくもう一度、カイドウに接敵するためにモモの助に頼んだことは…。
「モモ…もう一度おれをあそこに運べ…!!!龍になって…飛んでくれ」
このコンビ、最高かよ
過去が壮絶な2人がカッコよすぎた今回の話。
まずメインのロビンですが、戦闘はもちろんのこと、サンジへの信頼が光りましたね。彼女がかつて自分を犠牲にしてでも仲間を助けようとしたように、サンジもこれまで同じようなところがありました。しかしあそこで彼がロビンに助けを求めたことは、彼女なら勝てると踏んだからこそ。20年も裏切られ続けた彼女だからこそ、この信頼関係には納得するものがあります。
そしてサンジ好きな私としては、そんな彼女の口からサンジをルフィの両翼として言ってくれたことに異常に興奮してしまいました。そうだよ、やっぱりゾロとサンジがルフィの横を固めるんだよ!
ブルックの方は安定したプロフェッショナル感!自分の役割をしっかりとこなしつつ、サンジ同様にロビンを信じて任せることも出来る大人な立ち回りです。本当に彼は安定して仕事を遂行してくれる安心感がいいですね。
また序盤ではヤマトの能力が判明しました。さすがにこれを当てられた人はいないんじゃないかなと思うようなものでしたが、ゲームの大神とかあるからわかった人もいるのかな?ワノ国の守り神である大口真神ですが、これは騒動が終わった後にモモの助と一緒にワノ国を守っていくフラグだな。
しかし技はまさかの氷でしたか。カイドウと対になるようなことが出来るのは面白いですね。
そういえば幻獣種と言えば、ルフィの復帰の目途がモモの助で立ちましたね。ここいらで根性を見せてもらって、勝利に貢献して欲しいですね。というか、仇の能力を使って仲間のために自分も協力する…もうワノ国を取り戻すための男として飾りではないでしょう!
それにしてもロビンとブルックのコンビいいですねえ。特に今回はブルックのセリフ「ヨホホ どんな試練も今の為!!」が最高でした。あの壮絶な過去があるからこそ、幻への耐性は納得でしたし、今の2人が最高にイキイキとしているのがわかるんですよね。
思えば、スリラーバークでの犠牲の件を知っているのはこの2人だけだったり、エニエスロビーでの一件からサンジへの理解が深いロビンや、ホールケーキアイランドでのマムに放った言葉とか…フランキーやジンベエ入ったアダルト組もいいけど、サンジを入れた裏工作組もいいなあ!これはもうゾロとサンジ、2人で大看板を2枚抜きするしかないよな!
ここからの幹部戦に期待しか持てないと思いつつ、また次回!