ワンピース航海記録

こちらはワンピースを中心に物語の感想などを扱っているブログです。

第1021話「デモニオ」 悪魔と記号

 第1021話の感想です。

 扉絵リクエストは「セニョール・ピンクとフランキーがヒョウ(バーテンダー)のお店で飲んでいるところ」です。もう彼らの表情だけで話の内容がわかってきますね。扉絵でも約束を果たせてよかったなぁ!

第1020話「ロビンVSブラックマリア」 彼女は仲間を信じるのみ - ワンピース航海記録

 

 ロビンとブルックのコンビはブラックマリア相手にも一歩も退かず!彼女の幻術や炎の攻撃を掻い潜りながら、互いに仲間を信じて最後の飛び六胞との勝負にかかります。

巨女対決

 巨大な分身を咲かせたロビン。体力消耗は激しいようですが、その攻撃はまさに強烈。多数の巨大な腕による攻撃“海竜花(シーサーペント)”でブラックマリアを捕らえに行きます。

 しかし彼女も幹部クラス。ハナハナの能力の弱点である咲かせた体にも当たり判定があることを見破ります。向かってくる巨大な腕を棒で薙ぎ払いながら、一気に接近。蜘蛛の足先に毒を纏わせると、さらに“マリアネット”という糸で巨大なロビンの分身や腕を逆に捕まえました。

 “お静マリア”の掛け声とともに、彼女をノーガード状態にさらけ出すと、拷問でも使っていたメリケンサックをはめました。

「格闘家なの 女だって容赦は…!!しない!!!」

 なんとブラックマリア、格闘家としての一面も持っており、巨大なロビンの分身の顔目掛けて“花魁ナックル”のめった打ちです!下は蜘蛛にホールドされ、腕は糸で縛り上げられる身動きが取れないサンドバック状態です。

逆転は手のひら

 なんとか巨大分身を解除して殴打を回避したロビンは再び巨大腕で彼女の捕縛を狙いますが、これを糸でシャットアウトする“行き止マリア”で防ぎます。さらに彼女の糸は蜘蛛特有の粘着性だけでなく、可燃性でもあり、下の蜘蛛によって糸ごと一気に燃え上がらせる“炎上(あたた)マリア”を展開させます。技名のダサさとは裏腹になんて厄介な!

 完全に自分のステージを展開させたブラックマリアは余裕しゃくしゃくでロビンを攻めます。花も咲かせられず、糸に捕らわれる…彼女からすればロビンは所詮生きてさえいればどうでもいい、貴重ながらも彼女自身に価値を見出すことなどありません。

 そんなロビンがやられっぱなしのわけありません。頭の中で思い出すのは革命軍でコアラやサボが教えてくれたこと。いざという時は格闘も必要と話す彼女たちが教えてくれたのは、なんと掌底。実際、2年後の航海では使う機会もありました。そう彼女が使う掌底は水にも影響する衝撃…

 “千紫万紅(ミル・フルール)”で咲かせた巨大な腕が狙うのは天井!なんと「魚人空手」を使った掌底“花葱(ギガンチウム)”で天井を崩し、火をかき消しました!

悪魔となった女

 まだまだ終わりじゃありません。ここで見せる新技は“悪魔咲き(デモニオフルール)”!先ほどの巨大分身にも匹敵しますが、その背中には翼、頭部には角、まさに悪魔というべき見た目でした。

 だがそれは彼女自身を肯定し、本当に必要としてくれる仲間のため!頼ってくれる仲間がいればそれに応えるためにも…

「悪魔にだってなるわ」

 多数の腕でブラックマリアを捕らえると、下半身の蜘蛛も含めた強烈な関節技“大渦潮(グランジャグジー)クラッチが完璧に決まります!

 ブラックマリアの悲鳴を聞いて、彼女の部下達はブルックの作った氷壁から顔を覗き込みます。これこそ彼の狙い、彼女らを一気に縦へと整列させるためでもあったのです。その太刀筋はト音記号“フラーズダルム管弦楽(オーケストラ)”が縦に並んだ雑魚どもをまとめて斬り伏せます!

 この勝負、ロビン&ブルックのコンビが勝利を掴みました。

 その頃の常影港では、カリブーの体から出した1か月分の食料をルフィが食って完全復活!

 そして離れたところではモモの助がしのぶに頼み込んでいました。あの空を飛ぶ鬼ヶ島へ行くためにはなんとかしてルフィを乗せるための大きな体が必要。となれば、手っ取り早いのは自分自身を大きくすることです。しのぶのジュクジュクの能力があれば、それも可能だとか。

「拙者を「大人」にしてくれ!!!」

ロビンちゃんにメロメロ

 本当に久しぶりのロビン幹部戦勝利に心躍った今回の話。

 最後にやったのは空島のヤマでしょうか。なかなか幹部戦が無かった今回の彼女の勝利は本当に嬉しかったですね。勝負やセリフもそれに見合った内容だったと思います。敵に優位に立たれながらも、勝利のために打開策を耐えながら探り、2年の修行で学んだまさかの魚人空手、それでも最後は彼女のお得意である関節技を異名と合わせた新技で決める…互いに信じて頼り頼られることの喜びを知るロビンというキャラの魅力を引き出した勝負だったと思います。もう私の心はサンジ張りのラブハリケーンな興奮ですよ!

 あとやっぱりブルックがいい味を出していますね。最後に支えに行くところとか、もう本当に一味の大人キャラとして完成されています。新技も幹部相手ではありませんでしたが、シンプルにカッコイイものでした。太刀筋が記号って…いいセンスしているわ。

 ブラックマリアの方もなかなかの強敵具合を出していたのですが…どうしても技名に引っ張られますね。いろんなところでサッと使えそうな語感なのがなんとも…。そして蜘蛛が火を噴くこととかはもうツッコまないぞ!面白ゾオン系はカクとササキという2大トップがいますからね!

 

 ラストはモモの助がしのぶ相手にジュクジュクの能力で大人にしてもらうことをお願いしていました。なるほど、20年後というアンバランスさでこれをやることでビジュアル的には納得の絵柄を見せてくれますね。だとしても、相当の覚悟が必要ですが。しかし心が子どものままで、大人の見た目か…もう下手にエロ根性を出せないな!

 

 いやはや今回はとにもかくにもロビンとブラックマリアの対決が最高でしたね。これは早くアニメで見たいのですが、同時に胸のところをどうするのかが気になるところです。今回のあれは描写していないのか、それとも咲いたということで花のつぼみのようにあの線で隠されているのか…というか、一歩下がってみればこの2人の勝負ってとんでもないお色気バトルだったな!

 最終的に注目しちゃうのがその辺りなのか私は!などと思いつつ、また次回!

第1022話「花形登場」 そ、それだよ読者が求めている場面は!! - ワンピース航海記録