1008話の感想です。
扉絵リクエストは「空を飛んでみたい馬がロビンに協力してもらいペガサスになったところ」です。手のおかげでいい感じに羽毛に見えます。
第1007話「たぬきさん」 チョッパー物申す - ワンピース航海記録
チョッパーのおかげでクイーンのウイルスの進行が止まります。一方、傷ついた赤鞘の下にはなんと死んだはずのおでんが姿を現して…
その正体…
現れたおでんは笑いながら、トキの能力でここまで飛んできたと説明します。ありし日のその姿に感涙する赤鞘の面々ですが、今は討ち入り中。そんな暇はありません。おでん指揮で、いざ再びカイドウを目指そうとしますが、ここで待ったをかけたのは共に倒れていたアシュラ童子。ここにいるおでんが本物の訳がありません。賛同するように雷ぞうもトキの言っていた「人は決して過去に戻れない」ことを強調します。それでもなお錦えもんは彼を信じようとします。
「わかる!!!だが目を覚ませ錦えもん!!!」
アシュラは錦えもんを殴って強引に退かすと、刀でおでんを斬ります。なんと血が出ないではありませんか。さらにカウンターの様に偽おでんはアシュラを一刺し!これで本物でないことがはっきりしましたが、では正体は何者なのか?これほど完全な立ち振る舞い、さらに血の出ない特異な存在、となればこんな再現が出来るのはただひとり!
「カン十郎!!!」
そう、この偽おでんはカン十郎が操る絵だったのです。ただし遠くで操るのは体力の消耗が激しく、討ち損じたとはいえダメージを追っているカン十郎。死ぬことを分かっていても最後に黒炭家のひとりとして、モモの助を狙うことを示唆します。
すぐに錦えもん達は向かおうとしますが、この偽おでんが出口前に陣取っている上に、懐に入れている爆弾に火までつけやがりました。自爆覚悟かよ!
だがこのままやられるわけにもいきません。アシュラが偽物おでんに飛び掛かると、窓を割ってそのまま落下していきます。
「これ以上「光月おでん」を汚すな!!」
厄介な復帰組
アシュラの犠牲に怒りを露わにした赤鞘はカン十郎を追跡!しかし出た矢先にかち会ったのは、戦線復帰したジャック!ミンク族をなぎ倒しながらここまで来たようです。彼を相手にしていては、カン十郎に追いつけません。そこでこの場を請け負ったのはイヌアラシ。屋内なので、スーロン化は期待できませんが…
「ここに月は出ねェぞ…!!」
「“毒ガス”もない!!お互い観念しよう」
さらに城内では火事発生。戦場となっているのですから、どこかで火が燃え移ってもおかしくはありませんが、どうもこの火をつけたのは別にいるようです。
「焼き尽くしてやる!!!空中で!!逃げ場なく死ぬがいい!!皆殺しだ!!後悔させてやる!!!」
ということで、どっこい生きていた黒炭オロチ。まあ死んでないよね…。
これが本気の四皇
その頃、モモの助サイドは相も変わらず逃走中。モモの助はすでに人間体に戻っていました。ヤマトとしてはカイドウ打倒に行きたいようで、ルフィの身も案じています。しかしモモの助はルフィがまだ戦っていることに気づきます。例の声が聞こえるってやつか…。
ということで、場面は屋上に。ルフィが突っ込んでは吹っ飛ばされ、突っ込んでは吹っ飛ばされを繰り返しています。他のメンバーはこの状況をどうするかを思案中。というのも目の前にいるのは、四皇タッグの本気状態。マムはゼウス、プロメテウス、ナポレオンをのフル装備状態。カイドウはついに人獣形態で立ちふさがります。こんな地獄みたいな現状をどうすれば打開できるのか…!
「地獄なら何度も行ってきた!!!優勢だ!!」
「麦わらァ!!お前はいつでも“目”が死なねェなァ!!!」
タイトルキャラが霞む…
念願の人獣形態がお披露目となった今回の話。
角が4本、口には牙、大きな龍の尻尾、指も龍の爪のようになっています。体の半分は龍の鱗が入れ墨の様に覆っています。元々が人間離れしていた見た目だったので、大きく変わった印象はありませんね。細かく変更点をぶち込んだ印象です。まあ、間違いなく強くなったという印象は受けるがな!そしてなんで隣のマムは、これに勝るレベルで迫力あるんだよ…。
おかげでこのタッグに本当に勝てるかなとしか思えませんが、不敵に笑うルフィやなんとか打開策を見つけようとする超新星組のおかげでまだ何とかなりそうな気持です。しかし引き剥がすとは言っていますけど、ここからどうやってそれをやるのでしょうか。一番はローの能力が適任でしょうが、こいつら機動力もあるので下手に離してもすぐに合流しそうだな。
ついでに普通に生きていたオロチとカン十郎も登場。復帰してからオロチは福ロクジュと一緒に戦場を引っ掻き回し、カン十郎は偽おでんを作ってモモの助を狙うとやらかしてくれます。個人的に2人とも死んでいるとは思っていなかったので、でしょうね!といった感想です。まあ、この2人に向き合わない以上、ワノ国は変わらないと思うのでどうにか落としどころをつけて欲しいものです。
しかし本当に黒炭家厄介だな。しかもロックス海賊団にも関わるだろうから、この2人がここで退場になっても、物語にはまだ絡むんですよね。光月家ばりに重要じゃないか、こいつら…。
そんなカン十郎が描いた偽おでんを止めたのは、タイトルになっているアシュラ童子。正直、カイドウの人獣形態と黒炭家の暗躍のおかげで目立った印象は薄いですね。それでも今回の働きは見事です。
たしかにこの偽おでんを看破するには、一番うってつけなのは彼でしょう。彼も河松や傳ジローと同じように反撃の準備を待っていたタイプではありましたが、同時にどこか諦めも含んでいた態度で酒吞丸として活動していましたからね。すぐに熱くなってしまう錦えもんとは別に、一歩下がって物事を見れるのでしょう。
ところで彼は死んだのでしょうか。個人的にはどっちでもいいですし、死んでいてもおかしくないのですが…こう思ってしまうのはペルのせいだよ、本当に。
タイトルの割にキャラへの酷い感想しか思えなかったなと思いつつ、また次回!